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ごく個人的な本や映画のメモ、感想など。備忘録も兼ねて。

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「口の立つやつが勝つってことでいいのか」

 頭木弘樹さんの新作エッセイ集。頭木弘樹さんは、文学紹介者という肩書きで活動されており、ご著書は好きでよく読んでいる。 noteもされていて、そこに載っていたエッセイも含まれているのだけど、今回もまたとても良かった。  頭木さんの本の面白いところは、徹底して弱いところだ。弱くても良いんだ、と思えるところだろうか。  なんとなく社会が能力がなくてはダメ、強くならないとダメ、みたいなところがあると思う。私も最近内科に行って結局血液検査に異常がないとなると、強く生きてください、

    • 微熱さんのブックカフェ

       5月6日微熱さんのブックカフェに行ってきました。その感想をごくごく個人的私的視点でまとめてみました。  普段はリアルのイベントには出ていかないのですが、なんとなくnoteの方々にはお会いしてみたいな、と思っていて。今回は本の交換ができるし、微熱さん、くまさんにお会いしてみたい、という気持ちが抑えられず、参加してみました。  微熱さんは、くまさんや、エトさんのnoteで知ってフォローして、ファンでした。スタエフを始められて、そこで渾身の勇気でコメントしたり。フレンドリーで

      • 「すべて忘れてしまうから」 

         燃え殻さん気になるな、と思いつつまだ一冊も読んでなかった。確かくまさんがお好きとか書かれていた気がして、手に取ってみた。  しみじみと良い。  私は本当に過去のことを忘れてしまっているのだけれど、色々な人との沢山の会話や、触れ合いによって、今まで生きてきたし、これからも生きていくのだと思う。そんな中のいくつかをこの本のようにそっと心の中に留めて置けたらと思った。  個人的には「すごい美味しい中華のレストランを見つけた」と言われて一緒に行ったら、予想通り「王将」だった話

        • 日記 4/15〜4/30

           本を読んだ感想を載せたいのだけど、どうも本が読めなくて、ひたすら日記を書いてしまった4月後半であった。  ブックカフェの感想も書いているのだけど、なかなかまとまらずどんどん長くなってきたので、来週になるかな。。 4月15日  朝イチ重要な打ち合わせ。ほぼ全部英語で全くダメ。無意識に解らないとシャットダウン気味に。本当にこの仕事続けていいんだろうか。  やる気が出なさすぎて、研修課題が手付かず。明日提出しないとだから、やらないと。  今の状況でやる気がないのは当然、と言われ

        「口の立つやつが勝つってことでいいのか」

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          ブックカフェに持っていった本たち

           微熱さんのブックカフェに参加するため、いくつか本を選びました。  こういう集まりに参加するのは初めてで、ものすごく緊張します。どんな本を持って行けば良いのかとても悩みましたが、4冊選んだので、それについて書きます。ブックカフェに関係なく、個人的におすすめの本でもあります。  自分の好みに偏りすぎず、比較的読みやすいもので、ジャンルは広めのつもりで、お持ち帰りしやすいよう文庫本で揃えてみました。  「深い河」以外は、全部ここ5年。病気になった後に出会った本です。 1.「

          ブックカフェに持っていった本たち

          明日のブックカフェ、緊張。。。 ようやく持っていく本を決めて、それぞれ書店で購入。幅ひろめに選んだつもりですが、どうだろう。 この選んだ本については、改めてnote書こうと思います。

          明日のブックカフェ、緊張。。。 ようやく持っていく本を決めて、それぞれ書店で購入。幅ひろめに選んだつもりですが、どうだろう。 この選んだ本については、改めてnote書こうと思います。

          「人間の条件そんなものない」

           先日亡くなられた立岩真也先生の本を読みたいと思いつつも、かなり難解との評判があり、子供向けのものならばなんとか読めるかな、と思い、手に取ってみた。  いや、子供向けでもなかなか難解というか、ちょっと読みにくい。丁寧に説明され過ぎて読みにくいというか。  週一回1時間くらい集中して読む感じで1ヶ月かかってしまった。  うまく感想を書けないけれど、この本はとても良かった。能力主義の話、文化的で健康的な最低限の生活について、障害について、資本主義について、などなど社会を取り巻

          「人間の条件そんなものない」

          「さびしさについて」

           さびしさ、と、さみしさ、って同じだけれど、ちょっと語感がちがうよね、なんて思う。私は「さみしさ」派なんだけど。この「び」の濁音が、よりさみしく思うのは気のせいか。  この本は「さびしさ」について。  植本一子さんの新刊。植本さんと滝口悠生さんの往復書簡なのでいつもと趣が違うだろうか。失礼ながら、滝口さんは知らず、作品も読んだことがないのだけど。  個人的にはさみしさは、あんまり良くはわからない。たまにさみしくないですか?とか聞かれることもあるけど、うーん、私は今の生活におい

          「さびしさについて」

          「ケアする人も楽になる認知行動療法BOOK2」

           「ケアする人も楽になる認知行動療法入門BOOK2」続けて読んでみました。  1に続けてということで、こちらは様々なケースに合わせて、認知行動療法をどう導入して、どのように使ったかを解説してくれており、1の応用編といったところだろうか。  こちらも読んでみて、自主練にはやはり1が良いかなと思いましたが、もう1は大丈夫、では次はどう使っていくのか、というフェーズにはこの本は十分答えてくれると思う。  認知行動療法は自己責任、辛い状況もこういった技法で乗り切るべき、みたいな

          「ケアする人も楽になる認知行動療法BOOK2」

          日記 4/1〜14

          4月1日  朝から外出。ここ最近色々気に揉んでいたプロジェクトがこれでなんとか一つ終了。無事に終わって良かった。残る案件はあと2つくらいか。  仕事で人と会うと、あの時私がこう言っていたら、とか余計なことを言ってないか、私の振る舞いは適切だったか、とか色々考えてしまって帰りにどっと疲れる。誰もそんな気にしていないと思うのだけれど、色々ジャッジされてるのでは、と不安に。疲れた。 4月2日  打ち合わせのない一日。コツコツ作業。研修課題提出。なんとなく提出期限日まで一日温めてし

          日記 4/1〜14

          DUNE2

           1も観に行ったので、2も行ってきました。1はなかなか長い映画だったけれど、アートワークがとても綺麗だったので劇場で観てよかったな、と。2もきっと大画面で観た方が良さそうと思い、行ってきました。しかもIMAXで。  こちらはSF大作映画です。出演者もかなり豪華で、ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤがメインキャラクターで、若手スターが揃っている。脇に出てくるのも、レア・セドゥー、シャーロット・ランプリング、クリストファー・ウォーケン、レベッカ・ファーガソンなどなど、豪華。洋画の

          「自炊者になるための26週」

           こちらも楽しみにしていた「自炊者になるための26週」。前よりは少しづつできるようにはなっているのだけど、やはり自炊はしんどい。なんとかならないか、と思って手に取った一冊。  すっかりタイトルで誤解してたんですが、1から自炊を習得する過程をみていくのかと思いきや、全く違っていた。  結構な手練の筆者がどうしたら料理がしたくなるかについて考え、それを実践すべく26週それぞれのやってみること、を丁寧に説明してくれる。  料理する楽しさをそれぞれで探っていくのかな、と思いきや、冒

          「自炊者になるための26週」

          「にごにが日記」

           ついに岸政彦先生の「にがにが日記」を読みはじめた。これ楽しみにしていた。  読んでいると、ほのぼのしていて、何気ない日常がとても愛おしく感じる。その中にきなこ(飼い猫)を亡くした悲しみなども語られていて、悲喜交々といった日常。  人柄だろうか。本当に良い。(語彙力がなくて申し訳ない)こんな暖かい文章って書けるものなんだな、と。  こんな風に文章から人柄が滲み出してるとしたら、わたしの文章からは何が滲み出しているんだろうか(笑)逆に怖い。  岸先生のパートナーのおさい先

          「にごにが日記」

          日記 3/23〜31

          3月23日  友達とランチ。久しぶりのフレンチだった。美味しかった。メインの鴨がなかなか切れなくて難儀だった。外で食事する機会が激減し、ナイフとフォークの使い方、元々上手くなかったけれど、ますます下手になった気がする。ため息。 3月24日  昔の会社の先輩が東京に来たとかで珍しく土曜出かけたのに日曜もランチへ。2日連続は疲れるけれど、会えて良かった。先輩はめちゃくちゃ元気だった。  今読んでいる本が子供向けなのにものすごく難解で苦戦わかりやすく書いているのにわかりにくい。。

          日記 3/23〜31

          「噛みあわない会話と、ある過去について」

           辻村深月さんの本。文庫化される時に東畑開人さんが解説を書いたと聞いて、読んでみた。  ヒリヒリとした痛みを感じる本。ものすごく平たくいうと、無自覚に相手を傷つけていたことに対して、復讐される話だろうか。自分は忘れていても、された側は覚えている。  解説の過去の様々な痛みや傷つきを幽霊と呼び、この本を怪談話としていたのが秀逸。  こんなヒリヒリした話を書けるのは本当にすごいと思う。復讐する側の冷静かつ情熱的な言葉もとても面白いし、受ける側の心の動きも細かく描写されていて、こ

          「噛みあわない会話と、ある過去について」

          「ケアする人も楽になる認知行動療法入門1」

           伊藤絵美先生の本。何冊目だろう。  前にも書いた気もするけれど、リワークの時に習った認知行動療法の授業の時は、なんとなく自己責任的な空気を感じて、嫌になってしまった。ストレスがあってもうまく対処して倒れない人になりなさい、社会に適応しなさい、そういう人が社会に求められるのです、みたいに感じてしまった。  その後伊藤絵美先生を知って、ご著書を色々読む中で、認知行動療法は結構有効な手段なのでは、と思うようになった。伊藤先生も環境調整は大事、悪い環境を乗り切るためのものではない

          「ケアする人も楽になる認知行動療法入門1」