見出し画像

レンティオのここ2年の変化について①

今回、新たな資金調達ラウンドのファーストクローズで15億円の資金調達を発表させていただきました。セカンドクローズとして来月には追加で投資して頂く予定です。また、銀行借入での資金調達も継続して行っておりそちらも大きな規模で行いたいと考えていますファーストクローズで発表させて頂きました。

これらの発表にあたり、レンティオというサービスの最近の動向をまとめさせて頂きました。めっちゃ長いですm(__)m
前回の資金調達時(2019年11月)からの大きな変化は2点でカメラレンタル屋→家電お試しレンタルプラットフォームに変化した点。もうひとつはメーカーとの連携が強化された点です。

家電お試しプラットフォームへの変化について

画像1

前回の資金調達時(2019年11月)は主にカメラのレンタルサービスとなっていましたが、今ではカメラ以外のシェアが大きくなっています。上の円グラフをご覧頂ければわかる通り2019年11月はGMVの70%以上がカメラのレンタルでしたが直近では20%を切っています。
カメラをレンタルするニーズは、イベントや旅行等のタイミングで一時的に利用するといったものです。コロナでそういったカメラのレンタルニーズが減ってしまい、実際に2020年5月のカメラジャンルのGMVは昨年対比マイナス80%まで落ち込みました。
ですが、トータルでのGMVは伸び続け2019年11月比で4倍近くに成長できました。
購入前に家電製品などをお試しできるサービスに変わることが出来たからです。下のグラフの通り、コロナで一時的にピンチになりましたが再度成長することが出来ました。

画像16

カメラレンタル屋からの脱却については、前回の資金調達時にWventuresの新さんと、GCPの渡邉さん(今は別のVC立ち上げて頑張ってる)との対談でそのようにサービスを変えていきたいと話していましたがその通りになってくれた感じです。

事業としては、一時的な利用のためのレンタルと購入前のお試しレンタルの2軸になりました。
この2つ、事業として考えると実は大きく異なります。一時的な利用の場合、販売の機会をロスさせてしまう可能性があるため家電メーカーさんとはある意味競合してしまいます。購入前のお試しであれば自社商品を宣伝する形になるので、家電メーカーさんと同じ方向を向くことが出来ます。

画像2

その結果、2点目の変化であるメーカー連携を強めることが出来ました。

メーカーとの連携について

ただのレンタル会社ではなくなり、家電製品を試せるプラットフォームに変わっていったことでメーカーさんとの連携が強化されました。連携の内容は大きく3点あり、①仕入れの強化、②在庫の貸与、③メーカーサイトからの誘導です。
前回の調達時にはメーカーさんとの連携がしっかり出来ていなかったこともあり仕入れルートは卸会社や大型の流通からがメインでした。2019年の11月に仕入れた在庫のうち、直接メーカーさんから仕入れていた割合は30%程度でしたが、2021年の9月では80%程が直接の仕入れになりました。当然ですがそうなると仕入れ値が下がるため、提供出来るレンタル価格が安くなったり粗利率が改善されたりします。
また、在庫を貸与していただけるメーカーさんも増えました。預けて頂いた在庫から生まれた売上はメーカーさんにお戻し、レンティオは手数料を頂く形になります(レベニューシェア型)。
2019年11月時点ではメーカーさんから預けて頂いている在庫は5%ほどでしたが、2021年9月の時点では40%がメーカーさんから預けて頂いた在庫になっています。レンタルビジネスというのは、10万円で買ったものを1万円で貸し、11回目から利益になるビジネスです、と言い続けてました。
なのでキャッシュフローがとても悪いビジネスなのですが、預けて頂いた在庫から売上が作れればキャッシュフローは良くなります。
とは言え全てが預かり在庫になれば良い、というわけでもないのでバランスを取ることも大切だと考えておりますが、現状このように大きく変化しました。

画像10

3点目のメーカーサイトからの誘導についてですが、ここが一番ありがたい点かも知れません。試して→買う、買わないを決めるという消費行動は絶対に良い消費体験だと自信を持っていますが、まだまだ認知度が低いです。そんな中、メーカーさんが自ら「試すという消費行動」を紹介してくださるというのは非常にありがたいです。

画像11


こういう感じに誘導していただくこともあれば、もっと大胆にガッツリとサイトを作りこんで頂くケースも増えましたm(__)m

画像13

画像14

画像15

また、新製品のリリースのタイミングでキャンペーンをさせて頂くことも増えました。


自慢ばっかりすいません!m(__)m
でもこういう動きは本当にありがたいんですよね・・・
商品力に自信を持っているメーカーさんは「試していただければ買ってもらえる」という自信を持っています。そういったメーカーさんからすると、試してから買う、買わないを決めるという消費行動は自社商品の販促に非常に良いものになると考えてくれているようです。

この2点が前回の資金調達からの変化です。
もともとやりたかったサービスに近づいてきました。NPSなどのユーザー満足度もぐんぐん上がり始めて、直近では27%というかなりの高評価を頂くことが出来ました。

画像3

今まで様々な改善を行ってきた結果なので、これらの改善はまだまだ続きますが良いサービスになってきたことは間違いなく、ここらへんでグググっと成長のスピードを早めたいと思い、今回の資金調達を行わせて頂きました。

=================== 第一部 完 ===================

なぜ会社を大きくする必要があるのか

で、ここから少し緩くなるのですが資金調達の発表などをみて個人的にいつも疑問に思っていることがありました。「なんで会社を大きくする必要があるのだろう・・・?」と言う点です。起業家側はまだわかるのですが従業員のみんながなんで会社を大きくしなきゃいけないのだろう??と。
これらについていろいろ考えたり、メンバーのみんなに意見もらったらいしていたのですが一点目はこちら

画像4

まーこれらもありますよね。会社大きくならないと給料増やしにくいですし。でももっとしっくり来るのがこっちでした。

画像5

単純に良いサービスだから広めたら良いだろと!イエズス会の宣教師が命の危険冒してアジアまで来たのに比べたら楽しくて簡単だ!!

という意見が社内で出てくれて、とっても嬉しかったです。
実際に、弊社のslackチャンネルの中で一番盛り上がっているのが #notify-reviewというチャンネルで、ユーザーさんからのレビューがどんどん投稿されます。

画像6

画像7

画像8

もちろん良いコメントばかりではなく、

画像9

ああ、、、梱包材どうにかしなきゃだよな・・・と凹むことも。

でもとにかくユーザーさんにも、メーカーさんにも従業員にも良いと思われているサービスっぽいのでもっともっと広げて世の中良くしたいよね!!と思ったので資金調達しました!!

ここからどう成長させていくつもりなのか、どのような認知を、どのように獲得していこうとしているのか等も書きたかったのですがさすがに長すぎるので別のnoteにしてまたすぐUPさせて頂きます。

採用もガンガン行っておりますので宜しければ御覧ください!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?