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エンタメ性の高い3歳の息子

娘(5歳)と息子(3歳)の性格がだいぶ違う。同じように育ててきたつもりであるが、不思議なものだなと思う。

小さい頃から娘はものすごく人見知りであった。2歳くらいのころはそれが顕著で、近所のじいじとばあば(妻の父と母)の家に行くと怯えて私かママにべったりになっていた。
特に「パパがいい…」と私にずっと抱っこされたがって、それはそれで私にとってはものすごくかわいいのであるが、じいじやばあばは抱っこさせてもらえずに寂しそうであった。

息子は違う。

じいじとばあばには、私たちに用事があるとたまに息子を預かってもらうことがある。用事を済ませて息子を迎えに行くと、息子は絶対に帰らない、じいじとばあばのうちに泊まるということが多い。

そうなると、じいじとばあばのうちに泊まりたいとかなり頑固に訴えるし、そう言われればじいじもばあばも悪い気はしないので、息子だけじいじとばあばの家に泊まるということがよくある。

娘が3歳の頃はこんなことは絶対にあり得なかった。一人で泊まるなんて考えることすらできず、私や妻の姿がちょっとでも見えなくなれば「パパ、ママどこ?」と探し回っていた。

別の場面でも似たようなことがあった。

この前の正月は私の田舎に私と妻と娘と息子の4人で帰省した。そこには私の祖母も住んでいるのだが、息子は「ひいばあばと寝る!」と言う。このご時世で帰省を控えていたため、息子とひいおばあちゃんはほとんど会ったことがない。
それでも息子は、あまり馴染みのないひいおばあちゃんの部屋で一緒に寝たいというのだ。

ひいおばあちゃんは、このひ孫の申し出に大喜びである。ひいおばあちゃんにとって、ひ孫はただただかわいいだけの存在だ。二人は仲睦ましげに一緒に布団に入っていった。

息子がひいばあばと寝るから、娘もひいばあばと一緒に寝るかと、一応聞いてみたところ娘は「パパとママにしておく」と控えめに言う。

娘にとっては、私と妻と違う部屋で寝るなど到底考えられないことなのだろう。


このように二人の違いにただただ驚くことが多い。

息子は人を喜ばせたい、楽しませたいという気持ちが強いのかなとなんとなく思っている。

じいじやばあばが喜ぶから、お泊まりしたいと言うし、ひいばあばが喜ぶから一緒に寝たいと申し出る。
周りの大人たちに自分という存在が求められていることがよく分かっていて、その期待に応えようとする。

娘もきっと自分という存在が求められているのは分かっているが、警戒心が強いので親から離れない。

生まれもった性格ってあるのだなとつくづく思う。

息子の人を喜ばせたい、人を楽しませたいという気持ちは私たち家族にも発動する。

この前、家族四人自宅でくつろいでいる時に、息子が突然立ち上がり「ジャンボリーミッキー始まるよ!」と声をあげた。

ジャンボリーミッキーとは、現在ディズニーランドかディズニーシーで行われているミッキーたちによるダンスショーである(たぶん)。

妻や娘はジャンボリーミッキーが好きで、YouTubeでジャンボリーミッキーの動画をよく見ている。
息子はそれをよく知っているのだろう。

妻や娘を喜ばせようと、突然ジャンボリーミッキーをやってみようという気持ちになったらしい。

「ジャンボリーミッキー、ジャンボリーミッキー、ズンズンズン」と一人で歌い踊る。合間には妻や娘に手を振ったり、投げキスをしている。

そして「グーフィーだよ」とか「チップとデールきたよ」とか、今はどのキャラのつもりで踊っているのかということも伝えてくる。

私たちが手拍子をしたり、歓声をあげたりするのでますますヒートアップし、部屋中を走り回り歌い踊り続ける。

部屋の中とはいえ、真冬に大汗をかくくらい踊ったところでショーは終了となった。

これからも息子にはいろんな人を楽しませて欲しいなと思う。じいじ、ばあばたちを喜ばせてあげて欲しい。

そして娘にはしばらくはパパべったりでいて欲しいなと思っている。

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