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「る」に支配されるしりとり

同じくらいの時期にたまたまnoteを始めて、かなり初期からフォローさせてもらっているしばまるさんという人がいる。

いつもすごくいい文章を書いている方で、大好きなので記事がアップされるのをとても楽しみにしている。今回はしりとりに関する記事を公開されていて、とても興味深く読んだ。息子さんがめちゃくちゃかわいいので、皆さんにも是非読んでいただきたいなって思う。

そしてうちにも5歳の娘がいるので試しにしりとりをやってみた。

娘に「◯◯ちゃん、しりとりって知ってる?」と聞くと、「保育園でやったことある!」との答えだった。話が早い。さすが保育園。


最初は「ごりら」「ラッパ」「パンツ」「つくし」「しか」「からす」などと一般的なしりとりのやり取りが続いた。娘も語彙が増えたなと嬉しく思っていたところ、娘はあることに気がついてしまった。

それはしりとりにおいて「る」で始まる言葉を答えるのは難しいということである。娘は私に「る」攻撃を仕掛けてくるのだ。

私が「柿」というと娘はニヤッとして「切る」と言った。動詞は反則と思いつつ、私が「留守」と返すと娘は「留守って何?」と言う。「ママがおでかけする時、◯◯ちゃんとパパと◯◯くん(弟)でおうちにいる時あるでしょ?それが留守番でママがいなくなっちゃうのが留守だよ」

娘「じゃあ、『する』」
私「ルクセンブルク」
娘「ルクセンブルクって何?」
私「ヨーロッパの小さいけど素敵な国だよ」

娘「ふーん、『来る』」
私「ルー・ゲーリック」
娘「何それ?」
私「アメリカの野球の選手だよ」
娘「マクブルームよりすごいの?」
私がカープファンなので、娘はカープの選手について比較的詳しい。
私「マクブルームには申し訳ないけど、ルー・ゲーリックの方がかなりすごい」
娘「ふーん、カープに欲しいね。『むずがる』」

私「ルーズショルダー」
娘「ルーズショルダーって?」
私「ピッチャーが投げすぎて肩が外れやすくなっている状態だよ(よく分からないがたぶん)」
娘「森下くんがそうならないといいね」
森下くんとはカープのイケメン若手ピッチャーである。娘のお気に入りだ。
娘「じゃあ、『ダンベル』」

私「ルビーの指輪」
娘「どういうこと?」
私「パパもよくわからないけどサングラスのおじさんがボソボソ歌う曲」
娘「訳わかんない。『割る』」

私「ルンバ」
娘「バル」
私「バルなんてなんで知ってんの。『ルル三錠』」
娘「何それ?」
私「風邪の時に飲むお薬だよ」
娘「そっか。『売る』」

私「ルンメニゲ」
娘「どういう意味?」
私「昔のレッズの選手だよ」
娘「ユンカーとどっちがすごい?」
妻の父(娘にとっておじいちゃん)がJリーグ開幕以来のレッズファンなので、娘はレッズについても詳しい。
私「うーん、ユンカーも頑張ってたけどルンメニゲかな?」
娘「いい選手がレッズにもいたんだね」
レッズにやや失礼ではあるが、おじいちゃんは今のレッズに懐疑的な発言が多いのでそれに影響を受けているのだろう。

娘「ゲル」
私「ルインスキー」
娘「何それ?」
私「アメリカのすごく偉い人だったクリントン元大統領と仲良しだった人」
娘「仲良しなのはいいことだね」
不適切な関係までは説明できないのでスルーしておいた。

娘「きる、あっさっき言ったのはハサミで切るで、今度はお洋服を着るの方ね」
同じ言葉を2回言ってはいけないというルールは理解しているらしい。
私「ルッコラ」
娘「何?」
私「緑の野菜だよ」
娘「野菜嫌い」

娘「ランドセル」
私「ルーブル美術館」
負けず嫌いな娘はおそらく自分が勝つまでずっとやめないので、頃合いを見計らって私から負けておいた。
娘「パパ!それ『ん』ついてるよ!パパの負け!」と嬉しそうだ。
娘は「でもパパなかなかやるね。負けちゃったけど『る』の言葉をたくさん言えて偉かった。頑張ってたと思うよ。今度は勝てるといいね」と上から目線で褒めてくれた。

私は保育園でしりとりをする時は、友達に「る」攻撃はしない方がいいよと、やんわりと伝えておいた。

娘は納得したようではあるが、「でもパパとしりとりする時はまた『る』でいくね」と不適な笑みを浮かべていた。

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