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週末だけ三人きょうだい家族になる。

ここ4週間ほど続けて、土曜日にかわいいお客さんが我が家にお泊まりに来ている。
それは5才娘、3才息子の従姉のあいちゃんである。

あいちゃんは妻の姉の子どもで6才(年長) である。娘とあいちゃんは学年がひとつ違うが月齢は8か月ほどしか離れていなくて、とても話が合うようだ。

あいちゃんはどうしても娘と遊びたいし、娘もあいちゃんと会いたいと言うので土曜日にあいちゃんが我が家に来て泊まっていき、日曜の夜に帰るということが続いている。

週末だけ三人きょうだいみたいに過ごしいて、子どもが一人増えたようでなんだか楽しい。

三人きょうだいを育てている人から「子どもが一人から二人に増えるのは大変だけど二人から三人に増えてもそんな大変じゃないよ」と教えてもらったことがある。

週末のみだがあいちゃんがいる暮らしをしてみると、確かにそうだなと実感できた。
あいちゃんがいると子どもたちだけで遊べる時間が多くなりかえって助かっているくらいである。

あいちゃんと娘はおしゃべりやおしゃれが好きで、それについても一緒に楽しんでいる。
あいちゃんが泊まった日は、私とあいちゃんと娘の三人ですき家に朝ご飯を食べに行く習慣になっている。 

娘とあいちゃんは朝6時ごろに起きだして、子ども用のメイク道具を使ってメイクをはじめている。

「ピンクはギャルっぽいから紫にしたら?」「そうだね」などと大人みたいな会話をしている。メイクが終わると二人はまだ布団の中にいる私を「早くすき家行くよ!準備して!」と呼びにくる。
急かされるので朝7時前にはすき家に到着して朝ご飯を食べることになる。

そして、その帰りの車内でも二人は大はしゃぎである。その日は車内でジブリアニメ「耳をすませば」の DVDを二人で見ていた。二人は中学生の恋物語に夢中で「もうすぐちゅーしそう!「きゃー!」などと興奮気味だ。

ひとしきり盛り上がり、耳をすませばの物語が終わりエンドロールがながれるとあいちゃんはいかにも内緒話といった感じで「私好きな人がいるの。きだしょうた(仮名)くんていうの。幼稚園の体操で二人組になった時に、きだしょうたくんにあいちゃんが好きって言われた。だから私も恥ずかしいけど好きって言ったよ」と娘に話している。
娘は「いいなー!私はそんなこと言われたことない」とあいちゃんに憧れの眼差しを送っている。

そういえばあいちゃんはこの前「漢字で木と田んぼの田は書けるようになった」と言っていた。「きだしょうた」くんの「木田」だったから覚えたのかと、妙に納得してしまった。恋の力は偉大だ。

それにしても女子はすごい。
5、6才で普通にこんな会話できるのだ。私が5、6才だった頃のことはよく覚えていないが、せいぜいうんことかおちんちんなどと言って喜んでたくらいが関の山である。

こんな小さい頃からわりと中身のある話をするなんて本当にびっくりする。

娘には年の近い従姉がいてほんとに良かったと思っている。
今後もこうやって会話をしながら、共に成長していってくれたらすごくうれしい。あいちゃんの家が我が家と近いというのも、とてもありがたく、これからも助け合って生きていけるのではないかなと思っている。



ただ一つだけ困ることがある。それは、私、あいちゃん、娘、息子と一緒に近所のショッピングモールなどに行き、あいちゃんの知り合いに会う時である。 

あいちゃんの幼稚園の友達とそのお母さんなどに会うと「あいちゃんだ!こんにちは」と声を かけられる。そしてその後、私や私の子ども達を見るとこの人たち誰?というような表情をされてしまうのだ。

きっと幼稚園のお友達のお母さんはあいちゃんに妹や弟がいないことや、あいちゃんのお父さんの顔を知っているのだろう。

しかもあいちゃんは私たちといる時、どのような気のまわし方なのか分からないが、私のことを「パパ」と呼ぶのだ。きっとこれを聞いていたとするならば、あいちゃんの幼稚園のお友達のお母さんはさらに困惑しているだろう。

あいちゃんの幼稚園のお友達のお母さんたちは、あいちゃんはものすごく復雑な家庭で育っていると誤解されていないか心配であるが、これからもあいちゃんと娘が末長く仲良しでいられるといいなと思っている。

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