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今の学校では教えてくれない、本当は一番教えてほしいこと

日本の子どもは自尊感情や自己肯定感が低いと文部科学省の調査で分かり、話題になってから何年もたちます。自尊感情や自己肯定感が低いことは大きな問題です。

子ども達の自尊感情や自己肯定感を高めるにはどうしたらいいか議論や実践が多くされています。

それが必要なのは分かっているのですが、その前提としてもっと大事なことが、学校教育の根底から抜けていて、あまり私たちの意識にも上りにくいのかなと思います。それが日本の子ども達の自尊感情や自己肯定感が低いことに、本質的に関わっているのかと思います。

学校教育の前提としてあるのは、どの活動も頑張ればできるという、努力至上主義のところがあります。もちろん学校はそういう部分がなければいけないことは分かっています。

でも、人はそれぞれの能力が違うので、同じ努力をしても結果が伴う人とそうでない人が出てきます。

勉強や運動について努力すればできる人は、努力して結果が伴う人はどんどん自尊感情と自己肯定感が上がっていきます。

その一方で学校では、勉強や運動できない人に対して頑張らないダメな人というようなふうに捉えがちです。

その人は単に勉強や運動ができないだけなのに、ダメな人という人格的な否定が伴って受け止められてしまいます。これは言うまでもなく、ものすごく自尊感情と自己肯定感が低くなります。

できないことイコール人格否定のようなシステムになっている学校では、いくら自尊感情や自己肯定感を高める実践を付け焼き刃的に行っても全く意味がないと思います。

このようなことが起こらないように学校では、努力してもできない分野がある人がいること、苦手なことがある人は、自分のできることを見つけてそれを強みに生きていくこと
を教えてほしいです。

「やればできる」は便利な言葉ですが誰にでも当てはまることではありません。やってもできない人がいることや、そのような人を人格否定しないことが学べるような学校であればと思います。

そして苦手な分野がある子どもに対しては、どこができるか考えさせて、それを伸ばすようにしていってもらいたいです。

この前提があれば、日本の子ども達の自尊感情や自己肯定感も上がると思いますがいかがでしょうか?

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