見出し画像

東京天文台に行って来た

 調布飛行場に沿うように流れる野川を挟んで、反対側の小高い丘の上に国立天文台三鷹キャンパス(旧東京天文台)がある。その丘の斜面は、かつては射垜(しゃだ)といって旧日本軍の戦闘機の射撃場だった。今はその辺りには東京大学の馬術部があったり、病院があったり、沢山の住宅が立ち並んだりして、戦争当時の面影は全くない。
 その天文台に初めて見学に行って来た。何十年も前からこの辺りに住んでいたというのに、実家から歩いて行ける距離にあるというのに、今まで一度も見学に行ったことがなかった。

天文台施設入口にあるプレート

 事前予約の必要もなく、受付で氏名と連絡先等を記入すれば、無料で見学が出来る。記入が終わるとビジター用のワッペンと施設のパンフレットをくれる。
 ビジター用のワッペンは、胸等に貼って来訪者である事を示すものだが、ちゃんとデザインされていて気に入ったので、見学後も捨てないで記念にとってある。
 見学出来る施設は、現在は使用されていない歴史的文化財が中心となる。今ではほとんど見られない、昔ながらの武蔵野の森に点在する施設を巡っていると、この敷地内だけ昭和の頃にタイムスリップしたように思えてくる。
 重厚な施設と美しい森の中を散策していると、天文については全く明るくない僕でも、いつかまた訪れてみたくなる不思議な魅力に満ちた場所だ。

第一赤道儀室
第一赤道儀室内 20cm屈折望遠鏡
天文台歴史館(大赤道儀室)
武蔵野の森の面影を残す構内
太陽塔望遠鏡(アインシュタイン塔)
太陽塔望遠鏡 解説プレート
ゴーチェ子午環室
ゴーチェ子午環室内 

 小学生の頃に個人経営の塾に通っていたが、その塾の先生がこの天文台の職員の方だった。いつだったか先生に天体写真をおねだりした事がある。その時にいただいたのは「ベネット彗星」の写真だったと記憶している。しかし、東京天文台で撮影された写真なのかどうかまでは憶えていない。残念ながら何十年も前の話なので、この写真の行方も分からなくなってしまった。

子午儀資料館
ビジター用ワッペン(布製の弱粘着シール)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?