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空區地車の力学その81.2024年5月5日本住吉神社例大祭・本宮

あんなに晴れやかだった桜の花はすっかり散り、木々からは緑が芽吹き、南からの温かい風に乗って緑の匂いが六甲の山に向かって昇っていく。

昨日の宵宮は晴天で、地車を曳くと心地よい汗が吹き出す陽気だった。
にもかかわらず五月五日、本宮の朝は空気が冷たい。
しかし、宮出しの正午になると風はなく、晴れ渡った空に雲ひとつない。

と、ライブ的に書いているが、このブログを書いて、UPしたのは9日だ。
まだ仕事が現役の私には祭りの余韻を味わう時間もなく、7日は通常勤務。いつも通り朝5時に起き、6時から15時まで集中して仕事をしている。
ありがたいことに毎年、春と秋の大型連休を挟んで仕事が立て込む。
今年も5月3日午前中まで働き、昼から前夜祭に参加した。

ということで、空區地車の宮入り動画や写真は、熱烈な地車ファンの手で5日夜にはすでにUPされているので、それを見てもらうのが一番だと思う。
●インスタグラム・・・空地区(@sora_danjiri)
●YouTube・・・住吉地車(だんじり)巡行 『空區』 - YouTube

しかし今年もよく歩いた。
4日は9時から21時半まで。
5日は12時から21時半まで、締めて5万歩ほど歩いている。
しかも、ただ歩いているだけでなく、重さ4トンの地車を己一人で曳いているような顔で曳いている。

5日夕方、地車後ろの若中

例年のことだが祭りが終わってしばらくは
「あの時ああすればよかった」とか「あれは危なかった」とか反省点が鳴り物の残響と共に脳内を駆け巡る。
宮入り直後は「終わり良ければすべて良し」とワァワァ歓喜の声をあげていたが、3日間も経てば、『地車ロス』に毎年陥る。
愛犬が亡くなった時に愛犬家が陥る『ペットロス』ならぬ、『地車ロス』に陥っているのだ。
おそらく若中の多くは、私と同様いまごろは『地車ロス』に陥っているかと。

俺たちは一人で走ってるんじゃないぞ。

皆さん、お疲れ様でした。
そして今日から来年度の準備がスタートします。

5日宮入後の蔵入れで役職者の胴上げを行なう