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台湾のマヨネーズ

 筍にかける台湾式の甘いマヨネーズを僕の妻や妻の家族は沙拉(サーラー:本来はサラダの意味)と呼んでいるので、僕はあのタイプのマヨネーズを台湾人は皆んな沙拉と呼ぶのだと思っていたら、最近、美乃滋(メイナイツー:マヨネーズのこと)と呼ぶ人たちもいることを知った。スーパーでよく見てみると、台湾式のものはそのパッケージ(ビニール袋詰めが多い)の表面には中国語で沙拉、英語でサラダドレッシングと書かれているし、スーパー側がつけた値札上の名称も沙拉になっている。一方、日本のキューピーマヨネーズや海外のマヨネーズの値札上の名称は美乃滋になっていた。さらに一般台湾人の中にも台湾式を沙拉(サーラー:サラダのこと)または沙拉醬(サーラーチャン:サラダドレッシングのこと)と呼び、日本のマヨネーズを美乃滋(メイナイツー:マヨネーズのこと)と製造国によって分けて呼ぶ人たちもいるし、日本のマヨネーズのことを日式沙拉とか丘比蛋黃口味沙拉醬と呼ぶ人もいるということも知った。結局、人々の習慣によって、マヨネーズは沙拉、沙拉醬、美乃滋の三種の言い方が使われているようだ。

 さらに台湾南部の嘉義(Ka-gī)では台湾式のマヨネーズは白醋(pe'h-chhòo)と台湾語で呼ばれているそうだ。

 台湾料理店のメニューによく竹筍沙拉と書かれているけど、僕はあれをタケノコサラダと解釈していたけど、妻はタケノコ+マヨネーズと解釈しているみたいだ。僕は日本式のマヨネーズも台湾式のマヨネーズも大好きだが、筍には台湾式の甘いマヨネーズが合うと思っている。そして、パンに肉脯・肉酥(肉でんぶ:台湾語)を挟むなら、やはり台湾式の甘いマヨネーズをパンに塗ったほうが美味しいと思う。

沙拉(サーラー:本来はサラダの意味)
美乃滋(メイナイツー:マヨネーズのこと)

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