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『虎に翼』第34回 破れ鍋に綴じ蓋という手もあったか!

 よねと轟は、花岡を呼び出します。婚約者の奈津子がホテルで待っているとそっけない花岡。轟は寅子に対する仕打ちを問い詰めます。花岡は別に猪爪とは将来の約束をしていないとそっけない。それはそうなんですよ。
 この理屈が一番通るのは、ある意味寅子のような気がする。寅子はハッキリ口に出して意図を説明するなり、なんなら書面にしないとわからないので。
 よなはそうならない。「おい!」と声を荒げます。よほど落ち込んでいた寅子が応えたようです。作中随一現代人に近いのって、よねの気がします。視聴者の代弁者の役割を果たしています。こういう脇役は重要で、『らんまん』の竹雄もそんなところはありました。
 轟はもっと誠意ある伝え方があっただろうと言います。彼の知る花岡はもっと優しかったはずだと。轟も花岡が好きで幻滅しちゃたんですね。

男も女も、条件に折り合いをつけて結婚する


 花岡はここで、奈津子を選んだ条件を挙げます。えーっと、ここは箇条書きで。

・女学校卒→上流階級でほどよい学歴です
・卒業次第すぐ家庭に入る→出産に適した年齢のうちにそうしましょう
・赴任先にはどこでもついてくる→ややこしい実家でないようですね
・父の面倒も見る→介護もおかませ!

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