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自分の役に宛てる曲

今日はT1project MEMORY三部作の劇場搬入の日だった。
9/7〜9/18の11日間、下北沢にある小劇場B1にて、T1projectはほぼ同じセットで全く違う以下の3本を上演する。

MEMORY三部作

幸せな時間(9/7〜)

心のかけら(9/8〜)
※木山メイはこちらに出演します

君へ(9/9〜)

小劇場B1は4年前、『シーチキンサンライズ 』という作品でストレートプレイを初めて経験して以来2度目の出演だ。
下北沢の街はあれから開発が進み、東口から出て狭い路地を入らずに一度左折するだけで会場まで辿り着けるようになっていた。
駅近3分34秒、小劇場B1!最高!



搬入作業の休憩中に共演者と役のイメージソングの話になって、私は今回自分の役に何か既存の曲を宛てることをしていなかったことに気が付いた。

毎回なんとなく、稽古中に役に入る前に聴く曲を作っている。
今回だと私はAwichの『Bad B*tch 美学 Remix』を聴いていたのだが、役というよりも私自身を鼓舞するために聞いていたにすぎない。FSTの時も思っていたが、ゆりやんのパンチラインかっこよすぎ。

帰り道に、今回私が演じる桜田メイに似合う曲を考えてみた。
役作りがほぼ完成した状態だったのもあり、すぐにGLIM SPANKYの『All Of Us』という曲が思い付いた。


この歌の詞は、私が人生で最も心を揺さぶられたもののひとつだ。
ボーカルの松尾レミさんの書く詞は自分の一番弱い部分を抉られると共に、(そんなことは私の自惚れにすぎないのだが)今を生きる自分に贈られたメッセージだと錯覚させる魔力がある。
一番の歌詞を、下に引用しておく。

本当は柔い毛布に包まっていれば
安心だってことなんて知ってるよ ベイベ

だけど太陽 僕を起こすよ
「君はこっから出て行かなくちゃ」
そう背中を押されて家を出る

外にはひどい魔物がいて
手を出して笑ってた

僕は大丈夫 傷ついたって
大事な人を思い出して
まだ行けるぞと立ち上がれるから

気付かぬ間に支え合った 誰だって

今日が終わる頃 僕らは笑って居ますように
どうか 戦いながら生きる明日が晴れますように

隣にいる人々を信じ愛しながら
生きてたい

All Of Us / GLIM SPANKY

一方通行で愛を求めていた私と世界を繋いでくれたこの曲を抱えて、明日に臨みたい。
『All Of Us』と桜田メイの話は、2週間後にゆっくりnoteに書いていきたいと思う。


T1project MEMORY三部作
『心のかけら』に出演いたします!

[場所]
下北沢 小劇場B1

[期間]
2023年9月7日(木)〜9月18日(月/祝)
(心のかけらは9月8日〜9月18日)

9/8(金)19時
9/10(日)14時
9/12(火)14時
9/13(水)19時
9/15(金)14時
9/16(土)19時
9/18(月/祝)12時

(※公演時間は2時間を予定しています)

[チケット]
一般:¥4,800
ダブル:¥9,000 トリプル:¥13,000
※こちらは同期間上演の他の作品も見たい人用のチケット

[あらすじ]
消えた母を探し戦場を彷徨う三十郎が辿り着いたのは、宗教団体がフードパントリーとして利用しているボロ小屋だった。
そこで三十郎は、探していた母・晴美に瓜二つの田中真理子に出会う。

記憶を失うことが幸せなのか? 不幸なのか?

「家族の再生」を軸に「個人のアイデンティティー」と「記憶」を追求したエモーショナルストーリー。

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