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詩 AMARIMONO.

見慣れた景色は一瞬で色を失う
当たり前に感じていたものは
突然形を変えてしまう
愛する人に触れることができず
混沌とした街から人々は姿を消す
目に見えない恐怖 酷い不安
未知の領域へ強制的に押し出される
泣いているの?
取り返しのつかない過去に想いを馳せて
迷っているの?
未来を受け入れることが出来ずに
思惑は悲鳴に耳を貸さない
断絶の波は情け容赦なく
それでも変わらぬ空の下
この地上で私達は過去を脱ぎ捨てる
書き換えられ 歪んだロジックに翻弄される
進化の時が来た 外へ出よう
全てを飲み込んだ闇を引き裂こう
新しい法則を創ろう
狂気と喜びを手にして
死にゆく古き者は悲痛な声をあげ
土に還る
目を覚ます新しき者は
自らの手で未来のシナリオを書き足していく
共に行こう
道筋は鮮明に見えている
ただ身を任せていて
ビジョンはすでに決まっている

美しい曲線描いて
幕落とす時代の夜明けに
寄り添いながら側にいて

静かに目を閉じる者
覚醒して立ち上がる者
交わす想い胸に抱いて

この世界は残酷で 目を背ける君に
哀しみを与える手を決してとめはしない

広がる白い雪景色 その向こうで
立ち尽くす君のもとへ

限りのない闇の中で 
辿り着いた小さな背中

振り返らず歩き始める君は
あの人の涙を拭うため向かうの

役割果たすために背中を押され
遠い場所まで辿り着いて

これから
何を描こう
何を創ろう

世界が何度壊れようと
過去は捨て去って
与えられた現在を生きよう

ため息つく君の指先に
奇跡を描く力を今あげるよ
振り向けばいつでもここにいる
邪魔するものは蹴散らしてでも前に行こう

ここからまた始めようと決めて
哀しみと喜びを手にして
傷跡も増えて 残された時を
燃やし尽くす義務があるから

独り泣き叫ぶ誕生の日 
誰もが笑っていたから
涙に包まれ終わる日は 笑顔でいよう

瞳閉じて 
胸に手を当てて あの日を思い出そう

前を見つめ 
両手を広げ もう過去に別れ告げよう

この胸に抱えた目の前にある大切な今を

雨はあがり始める
何を描くかは...

「そっと微笑んでくれるだけでいいから」







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