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◆「怒り」の本質

 なぜ人は怒るのか。考えなくてもわかるほどにこんなシンプルな命題について、改めて考えることの重要性とは何なのか。

 まず最初に言っておきたいことがあるんだ。それはね、「人は怒っている時ほどバカになる」ってこと。

 感情に任せて相手に自分の怒りをぶつけようとする時、思考回路は正常に働かないし、視野も狭くなる。言いたいことを言っているようで、相手に伝わるようには主張できなくなる。冷静さを欠くと、普段ならできることもミスが続いてしまうこともある。

 それくらい、怒りとはそういうリスクを孕んでいることをしっかり自覚すべきものなんだとオレは思う。世の中には、自分の感情が怒りによって暴走したことにより、後々大きな後悔として残るような失敗をしてしまう人たちがたくさん居る。

 言ってはいけないことを言ってしまったり、やってはいけないことをしてしまったりして、結果後悔をする。なぜそんなことになったのか、どれだけ反芻しても原因は自分の怒りの感情のせいでしかないことに後になって気付かされることになる。

 よくこういう前置きをする人がいる。「自分はね、短気な性格だから、すぐ頭に血が上っちゃうんだけど・・・」と。なぜこういう前置きをするんだろうかと個人的に考えてみたんだが、おそらく「自分だけは納得したいから」、ただそれだけではないかな。

 でね?そういう人は、相手に怒りをぶつけてしまい、後悔すると、その度に時間を置いた後に謝りに行く。「さっきは言い過ぎた、ごめん」と。これを繰り返す。

 オレだったらね、嫌われる覚悟もないのに他者に怒りをぶつけるなよって思うんだ。怒りは、オレから言わせれば「相手に対する威圧」でしかない。相手に理解を求めたり説得したりするのなら、冷静さを欠いてはいけない。

 ダメだよ、口の悪さや短気な性格を自ら擁護するようなことを言っちゃ。それで相手が理解してくれるなんて思ったら大きな間違い。なぜなら、怒っている様子を見て、相手からはバカに見えているから。周りからもバカに見えているから。その上で、怒りをぶつけた相手に謝ったら、信用を無くす。

 「calm down(カルムダウン)」怒りを鎮めろ、落ち着け、そういう意味の言葉が英語にもある。でもこれって、いちいち人に言われないとできないことかな。違うよね。なんで怒りを鎮めろ、落ち着けっていう言葉があるのかを考えるべきなんだよね。冷静に対処すればなんでもないことでも、過度に事を荒立ててしまう可能性が高まってしまうからじゃないのかな。

 どんなに理不尽なことを言われても、どんなに不条理な状況に立たされても、どんなに納得できないことが起きたとしても、自分の感情はコントロールしようとするんじゃなくて、切り離せ。感情のプラグを引っこ抜け。

 いちいち相手の態度や言い方に腹を立てているうちは、未熟者。ひよっ子も同然。今まで何を学んできたの?って思うけどね。感情のままに生きられるほど人生は思い通りにはなってこなかったはずでしょ。

 だったらね、それが前提なんだと認識しないと。事あるごとに納得できるわけではないってことを真に理解しておかないといけないよね。おかしいと思うことなんてたくさんあるでしょ。でも、そのことにイライラしたって仕方がない。ただ、その事実を受け止めるくらいの器量が必要なんじゃないの?ってオレは思うけどね。

 例え相手がどんな言い方をしようと、例え相手がどんな態度を示そうと、相手がそうしたいんだからそれはそれって思えばいい。問題は、相手との意思疎通が成立していないこと。相手の怒りに便乗するような人はダメよね。

 怒っている人を相手にする時は、基本相手がバカに見えていることだろうから、相手の言いたいこともなかなか見えにくかったりもする。だから聞くんだよ。冷静に「つまり、言いたいことはなんですか?」と相手に伝えるんだ。

 短気なのはカルシウム不足のせいではない。そもそも「自分はそういう人間だから」と言い訳っぽい思考を持っているからなんだよ。そういう自分で良いと思っているからそういう思考を切り離せないまま年を重ねるんだ。

 何があっても怒らない自分を好きになれ。冷静に対処できる自分を好きになれ。

 怒った瞬間から、キレた瞬間から、判断を誤ったり選択を誤ったり言葉を誤ったりする。良いことが一つもない。

 怒りを煽ってくる人も居れば、露骨にバカにしてくる人も居る。そういう人達を相手にする機会はどこに行ってもあるでしょう。その度にキレてたらキリがない。

 大切な人を馬鹿にされたらキレて良いって?アニメや漫画の観過ぎ。現実では、キレたら負け。評価もされない。冷静さを欠きやすい人は信用されない。

 怒りが込み上げてきたら、グッと堪えろ。それが無理なら、感情のプラグを引っこ抜くことを覚えろ。冷静で、賢いヤツは、みんなそれができる。それができないヤツは、人の上に立つ資格はない。

 と、誰かが言っていたような気がする!!(誰だったかな?w)

 威圧で人を動かしても、期待するような結果は得られないってのはよく聞く話だが。言っていたのはカーネギーって人だったかな?忘れたw

 怒りについて考えることはすごく大事。なぜなら、人が怒っている時はバカになってるから。では、どうしてこんなシンプルな命題について改めて考えることが重要なのか、それは、「誰にでも感情が宿っているから」だ。それを共通項とするのであれば、何が人によって違うのか。

 それは「自身の感情と向き合うことをしてきたか、してこなかったか」、ただそれだけなんだよ。

 自身の未熟さは、自分の怒りで露呈する。人は誰しも試されているんだよ。こうして偉そうに語っているオレ自身も、きっと試されている。そう思えていることが、心構えとして機能していることを、ここ最近よく実感する。

 大変な時代だからこそ、冷静さを欠かない自分づくりをしていこう。避けられるミスや失敗は避けていくほうがいい。なるべく不必要な後悔をしないためにも、自分の感情と向き合う時間は持つようにしようね。

 今回は以上だ(・∀・)

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