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マレーシアのキャッシュレス決済事情

今回はときどき話題になるキャッシュレス決済についてです。私が住んでいるマレーシアのキャッシュレス決済事情についてご紹介します。

早速ですが、マレーシアのキャッシュレス事情についてまとめると、

  • デジタル化、キャッシュレス化は日本よりも進んでいる

  • スーパーマーケットやショッピングモールに入居しているお店なら、ほぼ100%キャッシュレス決済が可能。クレジットカード・デビットカードはタッチ決済が主流

  • バスは100%キャッシュレス

  • 屋台でもキャッシュレス決済(QRコード)が利用できる

  • 水道・電気・ガスもキャッシュレス払い

  • キャッシュレス決済にすることで割引やクーポンがもらえる仕組みが多い。マレーシア人はお金が大好きなので利用する人が多い。

  • 現金払いだと計算間違いや不正が起こりやすいので、外国人はキャッシュレス決済がおすすめ(私もレストランでお釣りをごまかされたことが何度かありました…)

  • 現金支払いのみ(キャッシュレス不可)のお店も少数残っている

2023年時点では、上記のような具合です。

メインはデビットカード払い


マレーシアのキャッシュレス決済で特に多く利用されているのはデビットカード・クレジットカードのタッチ決済、その次が Touch’nGo による QRコード・バーコードによる支払いです。
マレーシアでは銀行口座を開設すると、ATMカード兼デビットカードが手に入ります(紙の通帳はなし)。口座開設の手順については、以前別の記事でご紹介しました。

こういった事情もあってか、ショッピングモールに行くとどこのお店に行ってもカードによるタッチ決済ができます。

Touch’nGoはショッピングモールでも使えますが、ストリートマーケットの個人商店や個人間送金が、Touch’nGo が想定しているメインターゲットのようです。

おすすめはTouch’nGo

実際にマレーシアに住んでいた私としては、これからマレーシアへ住む方へはTouch’nGoの利用をおすすめします。Touch’nGoは公共交通機関の乗車カードにも同じ名前が使われていますが、私がおすすめしたいのはアプリの方です。

デビットカードやクレジットカード、もしくは銀行のオンラインバンキングからチャージができ、ショッピングモールはもちろん、個人商店みたいな小さなお店でも利用することができます。

決済した履歴も残るので、家計管理にも役立ちます。


・・・ここまでは一般的なキャッシュレスアプリの特徴を書いただけなのですが、Touch’nGoはキャッシュバックがあったりお得なクーポンが利用できるため、マレーシア人も好んで利用していました。10リンギット以上の買い物を2回するとクーポンの権利が入手できる仕組みで、月に5回までクーポンが取得できます(買い物が10回必要)。

日本のPaypayがやっていたように毎回数パーセントのポイントが付与されたり、クジ引きの要領で全額キャッシュバック…のようなレベルではありませんが、それでも、マレーシアでは貴重な財テクツールといえます。

また、現金払いだとお釣りをごまかされることが時々ある(海外あるある)のですが、Touch’nGoならお釣りがでませんし、支払いの記録もすぐに確認できます。

交通機関もキャッシュレス化が進行

Touch’nGoはアプリのほかに、カードもあります。カードは交通機関でのみ使用でき、一般のお店では支払いに使えません。

Touch’nGo(カード)は電車、バス、駐車場、高速道路のゲートなどで利用します。ショッピングモールの専門店や、駅の窓口などで購入可能。
専用の機械でチャージをするプリペイドタイプです。

カードナンバーをTouch’nGoのアプリに登録しておけば、一日遅れでアプリから残金や利用履歴を確認できます。

電車は駅でチケットを購入すれば現金でも乗れますが、バスは現金不可です。そのため、バスを利用したい場合には必ずTouch’nGoカードを手に入れておきましょう。

Touch’nGoについてもっと知りたい方は、ウェブサイトをご参照ください。

マレーシア政府主導でキャッシュレス化が進行中

東南アジアの国々では、政府が主導してキャッシュレス化を進めている国が多いです。偽札対策や社会インフラの構築といった目的だけでなく、外国人観光客でも支払いがしやすいようにする目的もありそうです。

マレーシアも例外ではなく、国が主導してQRコード決済の共通規格を作り、各銀行ではその規格をもとにして銀行間送金が行われています。同じ規格(システム)を利用しているためか、銀行間の振込手数料は無料です。

このように同じ規格、同じシステムを使うことで送金に関わる余計なコストを削減できるのは利用者にとってもメリットになるので、ぜひ日本も見習ってほしいですね。

ということで、今回はマレーシアのキャッシュレス決済事情についてご紹介しました。マレーシアに来る際のご参考にしてください。

ご質問はこちらまで。

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