隣の芝生も青いし、その隣の芝生も青い

この記事に目を止めて下さった方々、
新年あけましておめでとうございます。

今年のおみくじは吉。
ここ数年、運がいい事に『大吉』遭遇率がかなり高かったので、『吉』のコメントがなかなか辛辣で新鮮でした。

良くも悪くも自分次第、ということで、また１年の区切りまで乗り切って行きましょう。

年末年始の雰囲気が好きなので、あっという間に終わってしまって少し寂しい気持ちではありますが……。

取り戻したい、２０２３年。

会社員から個人事業主に転身したその年の年末年始、

会社員時代に『ぁああ……っ、あと３日で会社……』と段々と目が死んでいっていた自分を思い返し、

幸せなんだ、と生を噛み締めたような感覚があったのを覚えています。（生というか幸福？）

この時は、というかしばらくの間はこれこそが私の美学だったかもしれません。自分の自由な時間を手に入れてこその、人生、と。

しかし、人間誰しも慣れがあることで、そんな会社員じゃない日常にも身体が適合し、それが自分の普通、と感じた時、また、

ああ、何がしたかったのだろうか、と

どう生きればいいのだろうか

と、悶々と考える日々が始まってしまったのです。

青く見える芝生が増えすぎた

どこにいても情報が頭に入ってくる時代、
有名人はもちろん、見知らぬ人の考え方や生き方を知る機会が増えたことで、その人や人たちの『美学』にあてられて、

自分の生き方や仕事の仕方、人との付き合い方も、理想を描いては、現実とぶつかり、また見直し、理想を描き……と考えがずっとまとまらずにループしているようなそんな感覚でした。

・・・いや、今も。

どんな生き方にも、正しいとか正しくないはなくて、

少ない収入で上手にやりくりするのもいいし、とにかく資産を増やしてお金が全てと説くのもいい。

バリバリ営業術を教えたり学んだり、転職してキャリアアップするのもいいし、辞めて農家になるのもいい。

仕事はしてもしなくてもいいし、お金のために働いてもいいし、家族のためでも、自分のためでも。

朝は早起きして素敵な朝を演出してもいいし、昼まで寝て夜型の生活を謳歌してもいい。

自由ですね、自由すぎる。

自分自身が納得しているなら、どんな生き方だって（犯罪的なものはもちろんアレですけど）赦される（世間体とか気にする風潮もまだまだあるけど）ようになって、なんというかこう

とにかく良い点数を目指して勉強して、大学入るために勉強して、とか、とにかくバイトでお金稼ぐとか、卒業するために単位とる、とかなんだかんだ誰かが示してくれた標に向かっていけばどうにかなった歳でもなくなり

果てなき荒野ってこれ？

と感じています。
（食戟のソーマ知っている方がもしいたらイメージ伝わりそう・・・）

めちゃくちゃ仕事が上手くいっているときの自分には、
人生仕事ばっかじゃなくてもっと遊んだ方が良いのに、と楽しもうぜ美学が聞こえてくるし、

好きなことばっかりに没頭して何も生産していない自分には、もっと何かを成し遂げようぜ美学が聞こえてくる

そんなふうにふらふらと彷徨ってると本当に道に迷う、

というか、周りの人間がどうやって歩いているんだろうと、

考えて、置いていかれそうな、そんな感覚にもなります。

そう思った次の瞬間には、人と比べずに自分のペースでいいんやで美学がまた聞こえてくるので、無限ループですよね。

思考のループからは脱却したい

まあ幸いなことに（？）
何のために生きるんだろうと思いつつも、

死んでしまいたいわけではなく、
もちろんそれなりに人生楽しみたい一般人なので

2023年は、今の自分が良いなと思える
自分の美学的なものが見つかればいいなと思っており、

人や物限らず出会いの多い１年になりますように
という在り来たりーなお願いをして参りました。

考え、悶え抜いた末に、今時点の私の行き着いた結論は、

「人は結局死ぬ」という事実から、目を背けられるくらい没頭できる事や、信念、考え方があればいい、ということだったので、

この思考ループから抜け出せるくらい何か没頭できるものが、１つでも、小さなことでもあればいいな、と。

この人、懲りずにまた人がいつか死ぬ話しています ↓

この荒野の中、新年の風に吹かれて、

私も漏れなく、心機一転、してみたい。