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競輪選手が伝授する擦過傷の早い治し方

僕たち競輪選手が乗っている自転車は「ピスト」といって、ブレーキがついていない自転車です。減速するにはペダルを逆回しにするような力でスピード調節をしています。つまり、突然止まることできないんです!!レース中に前方で他の選手が落車してしまったら、それを避けることがほとんど不可能なので巻き添いで落車してしまったり、レースの競り合いで体と体が接触しバランスを崩して落車する場合もあります。落車したことのない選手はほとんどいないというほどつきものです。(嫌なつきものですが、、)

落車したとき、時速70キロ近く出ている状態でアスファルトに叩きつけられるので打撲に擦過傷、さらには骨折、最悪は、死亡することもあります。以前、同じレースで落車して亡くなってしまった選手もいた程です。

つまり落車すると大抵の場合、擦過傷になることは避けて通れないのです。ということで今回は僕たち選手が実践している擦過傷の早く治る治療法について説明したいと思います。スポーツをされている方、小さなお子さんがいる方のお役に立てれば幸いです。

擦過傷とは火傷みたいなものです。
しかし転んだ場合は火傷と違って傷口に雑菌がかなり付着しています。
放っておくと感染症になり、髄膜炎など全身に雑菌が周り、死亡する恐れもあります。感染症は本当にナメてはいけません。
なのでまずは傷口に付着した土や、小石、アスファルト片などを水でキレイに洗い流して下さい。
ここでポイント!
水道水で洗うと、沁みてとても痛いです。
なのでドラッグストアに売っている「精製水」で洗います。そうすると不思議と痛くないんです!傷口がキレイになったら次は傷の大きさに合わせてこれもドラッグストアに売っている「キズパワーパット」を貼ります。
キズパワーパットを貼る前に消毒は必要ありません。
なぜかというと、キズの表面のグジュグジュした部分に早く治す分泌液が出ているので、消毒してしまうと早く治す分泌液の効果がなくなってしまいます。
昔は傷を乾かしてカサブタにしたり、ガーゼでグジュグジュを吸収し、何度も交換して消毒したりの繰り返しだったけど今は、いかに乾燥を防ぎグジュグジュしたあの分泌液を利用することによって早く治し、かつキズあとが残らないようにするかが鍵になっています。その後は2〜3日放置します。そしてキズパワーパッドを外し、最初と同じように精製水で綺麗に洗い流したらまたキズパワーパッドを貼ります。そこから2〜3日放置して外すとほぼ綺麗に治っています(これは個人差が多少ありますがトータルで1週間経てば大抵綺麗になっていると思います。)

皆さんも(本当は怪我がないことを祈りますが)もし擦過傷ができてしまったら試してみてください。

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