こいでまび

31歳かに座 よろしくお願いします🔰

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最近の記事

東京讃歌

「どう?東京には慣れた?」 東京都内に住み始めて3ヶ月が過ぎて、そんなことをよく聞かれるようになった。 正直言って、東京は変な街である。 こんなことを言ったら、東京アンチ撲滅運動過激派ガチ恋勢によって私の住所が特定され、東京を追放させることになり、なんやかんやで佐賀の沿岸で住み込みで海苔の養殖を手伝うことになり、結果的に毎朝法外な時間に起こされるんじゃないですか?と、私の身を案じてくれた人もいるだろう。 しかし、そのような心配は無用なのだ。何故なら、東京都内に東京ガチ恋

    • ハガキ職人になりたくて

      実は、久しぶりの投稿である。 しばらく記事を書いていなかった理由は、「ここ最近忙しくて」だとか、「書きたいこともないし気分が乗らなくて」とか、そういう理由ではなく、なんと、ただの怠惰によるものなのである。 一般的に、怠惰には摩擦が少ないので、慣性の法則が強く働き、「怠惰でいよう」などと思わずとも、ただ身を任せているだけで、おのずと怠惰な時間を過ごすように、システムづけられている。 そうやって、なんとなしに、月が徐々に地球から遠ざかるように無意識的に、記事を書くことから遠ざ

      • これだから雨は嫌!雨が嫌われる理由3選!

        また、雨が降り始めた。少し前まで晴れの日が多かったのに、ここのところ長雨が続いている。 私は基本的に雨が嫌いなので、雨が降っていると憂鬱な気持ちになる。 もちろん、雨の重要な役割については、じゅうぶん理解しているつもりではある。 生命に必要な水を与えるだけでなく、空気中のちりなどを洗い流す効果もある。このため、乾季が続く地域では、空気汚染が深刻な問題になるという。 こんなにも重要な役割を果たす雨のことを、何故嫌いと言い切ってしまえるのか、自分なりに理由を考えてみたところ、

        • わたしはまだやわらかな幼虫

          今からちょうど1年ほど前に、私は、あることに気付いた。それは、年々、明らかに時の流れが早まっている、ということである。しかも、これはどうやら、私だけが感じていることではないようなのである。 これについては以前記事でも書いたことがあるのだが、この現象には「ジャネーの法則」という名前までついている。 もしかしたら、今この記事を読んで、初めてジャネーの法則を知った、という人もいたかもしれない。今までこの法則を知らなかった人は、このまま1年がだんだん短くなっていって、明日には来年

          金曜日単推し痛ファン同担拒否卍

          金曜の夜だ。 土日休みの民にとって、金曜の夜はいつだって愛おしいものである。金曜の夜が、毎週くるというのは、実に贅沢なことだ。 そもそも、金曜日は、そのネーミングからして、見るからに価値がありそうな曜日である。もともと、1週間の曜日の名前はそれぞれ、太陽系の惑星の名前にちなんだものになっている。そのなかで金曜日は、金星という星の名前からきているのだ。金星は、太陽系のなかで最も地球に似た惑星と言われており、ただでさえ価値がありそうなのに、ここで更に親近感がプラスされた。これ

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          冒険家になれなかった

          みなさんは、2023年に立てた目標を達成できただろうか。 いくつも目標を立てた人、ひとつの大きな目標を立てた人、現状維持や健康を目標にした人もいただろう。 かくいう私も、2023年の年初め、たったひとつだけ目標を立てた。 それは、「パスポートを取得する」というものだ。 海外に行く予定があるわけではないが、とにかくパスポートが欲しかった。これに関しては1年前に記事を書いているので、理由が気になった稀有な人がいれば、読んでみてもよいだろう。 この目標の達成基準は明らかで、手

          冒険家になれなかった

          薄っぺらい記事

          最近、ようやく冬らしい寒さになってきた。 日本人は天気の話をよくする、と言われているが、私も例に漏れず、天気の話をする。ネットの検索欄に「天気の話」と打つと、「つまらない」と出てくるので、これを読んでいるあなたは、既に私のことを、つまんない奴だ、と思っているだろう。ヤフコメの民など治安の悪い界隈の人間に、この記事が見つかったら、アンチコメントを送ってくるにちがいない。しかし、私は、しないほうがいい、だとか、つまらない、とか言われていても天気の話をする。薄っぺらい話と揶揄され

          薄っぺらい記事

          ツッコミたい

          2月に異動することになった。 それに際して本日、次期上司との1度目の面談が行われた。 「まず、うちの会社に入った経緯から、教えてもらえますか?」 歳で言うと2個上の、次期から上司となる先輩に、パソコン越しに入社面接のような質問をされて、面食らった。 わたなべさん(仮名)は、見た目は優しいが、発言は鋭く、いつも本質を見る目をしていて、なんだか緊張してしまう。 「うちの会社での成功体験ってありますか」 わたなべさんは相変わらずにこにこしている。私は、入社してこれまでに、なに

          ツッコミたい

          31歳、普通に泣いた

          月曜日、朝からソワソワして、その時を待ちわびていた。 19時。19時に好きな芸人のイベント券付きDVDの予約が開始するのだ。 その枠は狭く、先着100名。 5分前にアラームをかけたものの、30分前には既にサイトにログインし、いつでもアクセスできるようにスタンバっていた。 それが良くなかったのだ。 19時になってもうまくページがリロードできず、商品ページに商品が現れない。なぜだ?どこに商品が現れるんだ?どうすればいいんだ?これか?え?なに?どれ?これ?? 結局、なんだか

          31歳、普通に泣いた

          10月終わんの早くね

          ここ最近、朝は暖房をつけたくなり、昼間は冷房をかけたくなる気温である。 車の運転をしているときにこれは顕著で、朝は車庫から出したばかりの冷え切った車内で足元が冷えるが、昼間は車体が太陽で熱せられて、なかはむんむんと暑くなる。 加えて私は、小さい頃母親に、「運転中に窓を開けると、削れたアスファルトが肺と結合して珪肺(けいはい)で死ぬ」というジンクスを教えられているので、「死んでもいいかな」と思えるタイミング以外では、窓を開けることに抵抗がある。窓の開閉で温度調節ができないとな

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          1億円と共に眠る

          眠れない。 眠れない眠れない眠れない。 そう考えているうちは、いつまでも眠れないのだ。 と、わかっているのに、頭が思考をやめない夜もある。 しかし、確実に寝た方がいいことはわかっている。世の中に、寝た方がいい時間というのは、確かに存在する。それが夜であり、まさに今なのだ。 延々と続く飲み会の終盤、先生が授業をしている間、会社の会議中、高速道路の運転中など、眠気が襲う瞬間は、日常で、いくつもある。 しかし、それらの殆どは、実は、寝ない方がいい時間なのである。自分ではさほ

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          3連休明けの水曜日に書いた

          結局だらだらと過ごしてしまった3連休明けの平日は、なんだかいつもより気が重い。 休みのあいだに睡眠のサイクルが乱れ、昨日はちゃんと寝たはずなのに、運転中もあくびが止まらない。 そういえば、耳に穴を開けた。 これまで開けなかった理由も、ここにきて開けてみようという気になった理由も、まあそれなりにはあるのだが、とりとめのないことなので、ここでは割愛しよう。 とにかく私は、ピアスの穴を耳に開けた。 けれど、やはり30年間これまで一度も身体に穴を開けたことのない人間が、なんの

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          本読む彼ら

          本を読みたい人生であった。 と言い切ってしまうには、あまりにも若すぎる。 とはわかっているのだが、私が本を読み始めたかったのは、幼少期や学生の頃なのである。 親兄弟が(私からすれば)かなり本を読む類いだったので、彼らが本を読んでいるときに暇つぶしに、仕方なく児童書などは読んだりはしたが、週末家族で本屋に行く時間が、苦痛で仕方なかった。 その場にじっとしていることが、とにかく苦手な子供だったのだ。 そもそも、なぜ早くから本を読みたかったかというと、本を読む彼らは、とても

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          暑中お見舞い申し上げます

          北海道に住む友人・なるみ(仮名)が、大阪に来ると言うので、便乗して大阪で落ち合うことにした。 なるみと会うのは約1年半ぶりだった。 彼女は大学の友人で、1年の4月の段階で既に、何年も苦楽を共にした仲間みたいに仲が良かった。 彼女は一見、細身で頭のキレるサッパリした性格の女なのだが、なかなか個性的でユーモラスなところがあり、私は彼女の友人であることを気に入っている。 大阪で何をする、という話をするまでもなく、 「ユニバに行ってみたい」となるみが言い出した。 私はその言葉

          暑中お見舞い申し上げます

          恐怖!YesけんこうDx

          「では、これから、血液取っていきますね」 採血。 健康診断で、最も緊張する種目のうちのひとつである。 席に座って肘を置いた瞬間から既に、看護師が準備する注射器から、目線を逸らしていた。針が自分の腕に刺さるのをガン見する特殊人種もいるらしいが、私はそうしない。現場を目の当たりにすると、触覚と視覚の両方で痛みを感じることになり、2倍の痛みを伴う可能性があるからである。そして、看護師が手元を見られている事による緊張で、普段の力を発揮できず、思わぬミスをしてしまう可能性を防ぐ、

          恐怖!YesけんこうDx

          そして、バトンは渡された

          週末に購入したロース肉のパックが、本日消費期限を迎えていた。 「6月5日」という字面を見て、小学生の頃から付き合いのある友人の誕生日だったことを思い出した。 あの子がもう31か。 1ヶ月後には自分もその土俵に上がるというのに、しみじみと思った。 大型パックの肉を、少量ずつラップに包んで冷凍する手法は、社会人になってから行いはじめた。学生の時は毎日買い物に行けたし、それほど肉を食べていなかったからだ。 1つ塊を作ったところで、ラップがきれた。 そうだった。サランラップ

          そして、バトンは渡された