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個展の壁打ち(クジラのドック)

今週もラフを進めています。とうとう金曜日。日曜までは「今週」です。『走れメロス』な気分です。今週はあまり数は増やせないかもしれませんが、船の物語の設定が固まり始めるなどし、嬉しいです。

例えば、クジラのような形をしたドックです。

船は、永遠に生きる設定なのですが、何か仕組みをつくろうと思いました。専用のドックで整備され、元気になってまた仕事を続けるというのを思いつきました。クジラのドックにしました。クジラは、再生や復活の象徴とされているからです。
また、デジタル時代に描いていた虹色クジラに色々な想い出があり、お礼の気持ちも込め、今回の個展でどこかしらにクジラを登場させたいと思っていました。

(みんなのフォトギャラリーでご使用いただき、あたたかい交流をさせていただき、ありがとうございます。このアカウントのヘッダーに、この文章を書いている今現在まだひっそりと居ます。)

最初は、生き物たちの成長を見守る作品群に入れようと思っていたのですが、どんな感じで描こうか悩みました。そして、物語の中で、重要な仕事をしてもらうことにしました。

船の冒険の作品群に入れるドックです。

色んなクジラについて調べ、口の開き方が最もピンと来た種類にしました。

この絵を描いた時、一緒に暮らしていたオンボロの軽をチラリと想い出しました。色んな場所に一緒に行きました。エンジンの交換もしていただきました。お別れの時、めっちゃ泣きました。

一緒に屋久島にも行きました。

この絵を描いたら、個展の出展内容について少しだけ言語化できました。

船は永遠の命。見守られる生き物は個体としての命はいつか終わります。短い時間で捉えると、船の方がうんと長生きです。しかし、生き物は形を変えて命のバトンが受け継がれます。種としては長い間続く命。その間に進化もするかもしれません(絶滅もあるでしょうけれど)。あるいは、他の生き物に食べられて命が繋がっていきます。そして、実は、船もクジラから出てくるときに少しずつ変わっているのかもしれません。「エイエンノ イノチ」とか言っていますが、一体、いつまで船は船自身なのでしょうか?

長い長い時間で捉えると、船も生き物たちも同じなのかもしれません。

これらは、全体的な話ではないのですが、重要な部分だと思いました。一見対照的に思えることが実は似たり寄ったりなのです。そういう2種類の命が、個展に登場します。

船が特別なドックから出てくるところの作品群を早くも思いついてしまいました。いろんな改造が加えられて登場するのです。今年の個展で特集を組むわけにはいかないので、いつか描いてどこかで発表したいです。船は、不完全変態の生き物なのかもしれません。

悪いことしてないって船が言ったのは、船自身についてです。クジラの中に入るからです。

.greenの活動をしたいと思い、なかなかできていませんでしたが、今回の個展の制作は、生き物たちが関係しているので、.greenっぽいのかもしれません。気づかないうちに取り組むことができていてなんだか嬉しいです。


船のエネルギーについても、私らしい仕組みを思いつきました。

ありがとうございます。それでは、また。