ジェンダー表象で読む『光る君へ』19回
NHK大河ドラマ『光る君へ』。紫式部を主人公、もう一人の主人公に藤原道長を据え、平安時代の世相と政争を描く本作は、5/12に第19回の放送を迎えた。
本稿では今回の『光る君へ』を、ジェンダー表象の角度から読み込んでいく。
まひろとききょう―ポストフェミニズムとの超克
まひろ(紫式部)には何人かの友人が登場している。放送時点で最も親しい友人のひとりがさわ、もう一人がききょう(清少納言)だ。彼女らとの交わりについて本作が示そうとしているものはなにか。さわの結婚、ききょうの仲介