見出し画像

VRide Vol.9感想とVTuber音楽に想うこと

VRide Vol.9 が昨日開催され、多少のトラブルが有りつつも無事に閉幕しました。

私自身、今回初めてのVRide参戦でした。
参戦理由、現地で感じたこと、各出演者さんの感想、そしてVTuber音楽について語っていこうと思います。

参戦した理由の大半は推しのはくゆさんが出演するからですが、VRideには以前から興味があり、いつかは見に行きたいと思っていたイベントでした。大手箱イベや大手Vが集うライブを除けばVTuberの定期の歌イベとしては最大規模、VTuber音楽好きとしては行かない手はありません。

そして、推しを応援したいという想いはとても大きいです。
エックスでもつぶやきましたが、自分は以前現地に行かない選択肢を取って、激しく後悔しました。
そのイベントには演者以外に司会もいて、幕間にMCも有りました。その中で各演者のファンにコーレスをしていましたが、俺の推しの番に声はほとんど上がりませんでした。
その光景をライブ配信で見ていたときの悔しさといったら。現地で応援することがどれだけ大切かを思い知った瞬間でした。
その経験が、私を現場に駆り立てるのです。

そんなこんなでかなり意気込んで参加しましたが、自分以上に周りの意気込みがすごい。特にえのぐみの方々は歴戦の戦士の風体でした。
加えて、リアルイベント慣れした人が多い印象も受けました。流石に9回目ともなると皆さん勝手をわかっているようです。

もう一つ印象的だったのは、参加者の多くが特定の出演者だけでなく複数の出演者を把握していて楽しみにしていたことです。これに関しては自分と同じでVTuber音楽というジャンルが好きな人が多いからでしょうか。
最近は歌リレーの開催も増えて、様々な歌Vを知る機会か増えました。このことも大きく影響していると思います。

イベントに対しての感想はこのくらいにして、各出演者の感想を記していきます。
ちなみに演者発表時に既知であった方を除いて、敢えて予習せずに臨みました。

☆えのぐ
圧巻、その一言です。
ひなおさんのみ歌枠リレーで拝見したことがありましたが、3人での歌唱、ダンスパフォーマンスはこれが初でした。Vチューバー音楽の最前線を走り続けてきた方々という認識はありましたが、実際のパフォーマンスを目にして、本当に素晴らしいなと感嘆しました。
実は最近になってリアルアイドルの現場にも行くようになったのですが、それと比べても何の違いもない。リアルとバーチャルの壁はもう無いに等しいのかもしれません。
冒頭の通りほぼ初見でしたが、素敵な楽曲ばかりでトップバッターとしての盛り上げもPERFECTでした。
特に感心した点は、えのぐみの方々の反応を見る限り意外なセトリだったようで、いつも応援してくれるファンを楽しませることも忘れないのは本当にプロだと思いました。

☆三角ポリカ
ポリカさんは以前から知っており、今回楽しみにしていた1人です。彼女の穏やかな歌声が、リアルライブではどうなるのかとても興味がありました。
1曲目からポリカさんらしい歌唱が続きつつも、会場の盛り上がりはそのままで、そのあたりはリアルライブ特有の空気を感じました。
ポリカさん自身も最後に初公開新曲を披露してしっかり盛り上げて締める見事な構成でした。新曲はとても楽しくなる曲でライブにピッタリでした。
会場の反応を添えておくと、トップバッターで上がったボルテージがいい意味で落ち着いたようです。皆さんとても癒やされたような様子でした。

☆藤音奏
歌枠リレー主催を多くされていることもあり少し存じておりました。とは言ってもふじかなさんのリアルライブパフォーマンスはこれが初見でした。
まずセトリがうまい。持ち味が出る曲を入れながら、コーレスで盛り上がる曲もしっかり入れているのは経験値のなせる技かと。
そして歌声がとても綺麗。これを会場の音響で浴びる事ができるのは配信では味わえないことです。
会場の盛り上がりもここで1段階上がったように感じました。

☆蕗之葉みもざ
みもざさんは配信を何度か見に行った事があり、ご当地VTuberとして活躍されていることは把握していました。ライブ中も仰っていましたが秋田弁アレンジ歌ショートがとても可愛らしい方です。
今回のライブでは秋田愛を全面に出した、ご当地Vならではのパフォーマンスでした。秋田弁アレンジに始まり、チーム秋田によるオリジナル曲も素敵でした。
間違いなくみもざさんにしかできないライブで、それができるというのは本当に強いなぁと。
きりたんぽコール、会場で大人気でしたよ。

☆まよ茶々
まよさんと茶茶丸によるJAZZ演奏ユニット、今回の演者で特に際立ったお二人です。
まずここ最近、演奏系Vが本当に増えている。これはVTuberとして表現できる幅が広がった証拠だと思うのでとても喜ばしいことだと思います。しかもお二人は個人での活動を通して知り合い、後発的にユニットを組まれたとのこと。これも本当に素敵なことです。
演奏曲目はJAZZに馴染みがない人でも知っている・楽しめる曲が多く選出されていて、集まる参加者の層を見越したチョイスに会場はとても盛り上がりました。
その中でもJAZZバラードを最後に持ってきたのは、最も自信があるものを最後に出してきた感があり、お二人の矜持を感じられました。

☆L*aura
マルチクリエイター系のローラさん。日々VRでのパフォーマンスを行っているとのことで、手の込んだ演出と自身に満ちたお姿が印象的でした。
3Dのお姿を最大限に生かしていて、視覚的にも参加者を楽しませてくれました。
もちろん歌に関してもまさに歌姫といったもので、その力強い歌声には驚かされました。会場の他の参加者も同様な反応が多かったですね。

☆Blue_Fog
実は音楽以外のVTuber関係のイベントで拝見したことがある方で、どんな方か調べた時に音楽コンテンツがたくさん出てきて、お!っとなったことを覚えています。
ご自身で作曲もされる方で、音楽を通して表現することに拘られていることが、初見のときも、今回のライブでも強く感じられました。
なにか一本、太い柱を持って音楽活動をされているというのは、やはり惹きつけられるものがあります。MC無し通しパフォーマンスを参加者の多くが賞賛していました。

☆伏見野うた
開幕からブチ上げてくれた伏見野さん。ここまでの参加者でロックサウンドは少なかったので会場のテンションがバク上がりしました。
ご自身で言っていた通り、普段の声と歌声のギャップがすごかったです。
歌声の力強さもさることながら、自信を持って歌う姿が印象的でした。
他の出演者が多くいる中でこの姿勢を貫けるのはカッコいいと思います。

☆猫塚大翔
今回楽しみにしていた出演者の1人です。
歌がうまいのもそうなんですが、歌を通しての表現にも拘っていて、そのセンスは抜群です。
リアルライブの現場においてもその持ち味は如何なく発揮されていました。体の動きも多く使っている分、それが大きく映し出されるライブとはとても相性が良かったです。
会場も盛り上がりましたが、本人が一番楽しそうでした。

☆珈琲みる
可愛さを全面に打ち出したパフォーマンスで、会場の参加者を大いに沸かせてくれました。
えのぐさんのファンが多く、土壌としてアイドル系が好みの参加者が多いようで、振り付けもバッチリなアイドルパフォーマンスがぶっ刺さっていました。
会場全体が一体となって1つの演出になっているようにもとれて、ライブならではの良さをひしひしと感じました。

今回のホープ枠の5名、全員3Dモデルだったことは多分偶然ではないだろうなと思っていて、ライブをするうえで大事なのは歌唱力だけではないことを伝えたかったのかな、と個人的には考えています。もちろんそれはLIVE2Dと3Dのどちらがいいかという話ではなく、リアルライブにおいては3Dの良さが一層際立つよ!ということなんだと思います。

☆七篠さよ
個人勢VSingerシーンにおいて日に日に存在感が大きくなっているさよさん。今回のステージも流石のパフォーマンスでした。
まさかの新曲3連発には驚かされましたが、どれも素敵な楽曲で会場は大いに盛り上がっていました。
さよさんの歌はこれまでも何度も聞いてきましたが、この方は無限に歌がうまくなっていく。歌だけでなくライブパフォーマンスもどんどん進化していく。
これからも大いに楽しみです

☆そのやまりり
りりさんは今回がはじめましての方でした。
音大出身ということでその歌唱力もさることながら、盛り上がる選曲が多くトークでも会場を盛り上げてくれる方でした。
ライブのメインは歌ですが、盛り上げるファクトとしてトークも大切だと私は考えていて、そういったところの地力というのは配信者として普段の活動で培ったものが問われるのかなと思います。
総合的に楽しいを作り上げるとても良いライブでした。

☆響ゆい
以前食べ物系のイベントでお見かけした時からチャンネル登録はしていましたが、音楽ライブを見るのはこれが初。
もうすぐ活動6周年というだけあり、安定感が凄まじい。あとセトリやMCも含め構成と展開がうまい。ここは流石だと思いました。ロリ神から始まりETERNAL BLAZEまで歌う幅の広さで会場を沸かせつつも、共通して盛り上がる曲でまとめられているのが素晴らしかったです。
薄暗がりでよく見えなかったのですが、ゆいさんの痛バで参戦していた熱心なファンもいた記憶。それだけ愛されるのも納得です。

☆はくゆ
先に言っておきますが長くなります。ご容赦ください。
まず今回を語るうえで避けられないと思うので触れますが開始が遅れるトラブルが有りました。そんな中でも待ち続けて、はくゆコールで繋いでくれた参加者の温かさに感動しました。
私はこういう時静かに祈るタイプなので、こういう温かみのある応援も素敵だと思います。
そして満を持して始まった1曲目「attitude」
初めて聞く曲でしたか、曲がかかったとき直感的に「はっくゆが言っていたのはこの曲か」と察しました。なのでこの曲の間は聴くことに徹しました。それはもう噛みしめるように。
それを聴いてどう思ったのかは割愛させていただきます。私、考察自体は好きですけど、それを他者にベラベラ語るの嫌いなんですよ。
2曲目は「アトラクトライト」、こちらもかなりメッセージ性の高い曲でそれ故の選曲なのかなぁと。こちらもじっくり聞かせていただきました。
この曲に関しては歌みたもでてるのですが、やはりライブは違う。というか、今のはっくゆが歌うとまるで違う。
言葉の端々に心が乗る、聞いている側の心まで揺さぶるようなそんな歌唱でした。
3曲目は「Cryner」、はっくゆ渾身のオリ曲です。
コールされた瞬間の盛り上がり、あれが全てなんですけど、一応語ります。
開演前や出演者の切り替わり時、はっくゆの名前を度々耳にしました。そのたびに聞こえてくるのは「Crynerはいいぞ」「Cryner楽しみ」の声。「はくゆ」のことも「Cryner」のことも、知っている人が確実に増えていると感じました。
Xのポストを見ても、リスナーのみならず出演者他多くのVTuberからも賞賛されている。これは本当にすごいことだと思います。
はっくゆが歌い続けてきたからこその結果です。積み重ねてきたものが、ちゃんと結果になってきています。ちゃんと、届いています。
そしてラスト「クレイジーダンス」
最後は思い切り楽しめということなのでしょう。会場のみんな、思い思いにノッて楽しんでいました。贔屓目なしに最高に盛り上がっていましたよ。
はっくゆらしい締め方でした。

☆歌美鳴クララ
まず本人が言うまで外国の方とは気づかず驚きました。あまりにも日本語がうまい。
ライブは終始面白楽しく、エンターテイナーらしい内容でした。不意にガンギマったりヘッヘッヘッとなったり、ほんとに見ていて楽しい方です。こういうところは打算的にはできないことだと思うので、天性のものなのでしょう。
歌も、もちろん最高でした。

☆Nanoha。
普段ちょくちょく見させていただいている方。歌って踊れるパワフルわんこ。
任されたトリを素晴らしい歌唱とダンスに加えて、遊び心満載で最後まで会場を盛り上げてくれました。
Nanoha。さんの歌はうまいというのは当たり前なんですけど、とても真面目だなぁといつも思うのです。目指してるものがはっきりとしているから、それを叶えるという揺るぎない意志があるからこそ、気持ちが歌に乗っているのだと思います。
自身の誕生日に最高のパフォーマンスを披露する、とても素敵でした。

総括して、最高のライブだったと思います。それは主催のえのぐさん、出演者の皆様、スタッフ、そして会場と配信に駆けつけたすべての参加者、その全員で作り上げたものだと私は思います。

最後にVTuber音楽について思うことを少しだけ書き記します。

多くのVTuberが歌を歌い、オリ曲を持つことも珍しくなくなった現在、それでもVTuber音楽はまだまだこれからだと思います。
VTuber活動の一環で歌を歌う人、音楽活動をするためにVTuberをしている人、音楽を含めマルチクリエイターとして表現したいものがある人、歌うVTuberにも様々なタイプがいて、現時点ではそれぞれ異なるタイプが交わる場はまだまだ少ないように感じています。そのあたりは歌枠リレーの出演者傾向を見て同じように感じる人も多いのではないでしょうか。
VTuberの傾向によってリスナーも棲み分けされているはずなので、一部分しか知らないリスナーもいまだに多くいと思います。
そうしたVTuber音楽という大カテゴリー内の各ジャンルが、如何に混ざり合って大きな集合体となっていくかが重要だと思っています。母体が大きくなっていけば、より大きな音楽イベントもどんどん増えていくはずです。
そのための一歩だなと思ったのは、現地に来てお目当ての推しだけを見て帰る人が少しでも減るように、共演する他のVTuberにも興味を持ってもらえるように、リスナーからもしっかり宣伝していくことです。
一番身近なことだけど、いちばん大切なことで、もしかしたら一番効果があることかもしれません。

長々と書きましたが、これにて終いとさせていただきます。

改めて、VRide Vol.9 に携わったすべての方々、お疲れ様でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?