何を買うか、無意識にあやつられていますよ。今どきのマーケティング技術をご紹介
以前、「食べ物で、だまされていませんか?」という記事を書いたのですが
今回は、「買い物も、あやつられていますよ」という本のご紹介です。
この先に行きつくのは、日本では「ムーンショット」、世界では「グレートリセット」
この考え方、私には理解不能。「人間は、生き物としての存在を否定するのか?」と思います。けれども、金儲けにはうってつけの手段です。
効率よく金儲けするためには、デジタル化した個人情報を、たくさん集める必要があるんです。だから、ネットがカンタン便利、お得になっていくんですよ。
この本を読めば、脳の仕組みを使って、情報をあやつるしくみのすごさ、ひどさが分かります。では、その内容をちょっとご紹介しましょう。
レストランでは、ストーリーを味わっている
まず、レストランでの食事。ドレスコードがあって、洗練されたサービスを受けると、それだけで「うまいもん、食ってるぜ!」という気分になります。
たとえ、それがペットフードでも。
ドッグフードも、ごちそうに⁉
これは、2009年に実際行われた実験の結果。この時、使われたのはドッグフード。一般人が実験に参加しました。5皿のうち、1皿がドッグフードと分かっているのに、どれがドッグフードか、だれも当てられなかったそうです。
プロ相手でも、同じ結果
白ワインを赤ワイン色にした実験もありますよ。ボルドー大学で、ソムリエを対象に行われたこの実験。両方とも白ワインなのに、
プロでも、事前に知らされていなければ、だまされてしまうのです。
ブランド戦略は、これ
結局、ブランド戦略とは、これなんです。たいして必要ないモノを、あたかも必要みたいに思わせて、買わせるのが、ブランド戦略です。
その手法を、ご紹介します。
タダの水に、ストーリーを
タダみたいな水に、「価値」を付けたのが、フランスのソース・ペリエ社です。
みんなが飲む「水」。生きていくために必要です。これは、「使用価値」という考え方。
「使用価値」があるものは、たとえ「価値」が0円でも、消費者が共感するストーリーが加われば、ありえないほど高額になります。
このキャンペーンの結果、売上本数が30倍に。そして、ペットボトルの水が、市民にすっかり浸透しました。
子どもに欲しい、と言わせる
子どもが大好き、戦隊モノなどのマンガがすぐリニューアルするのも、これが理由。次々におもちゃを開発、子どもに「欲しい!」と言わせます。
ちなみに、子ども用食品も同じですよ。キャラクターがついているシールや玩具のオマケが欲しい子ども、たくさんいますからね。
味付けも一緒。子ども向けに開発されたミートボールには、こんな特徴がありました。
これを、
子どもが「おいしい」といえば、大体売れたそうです。
安部さんは法律を守って、くず肉を食品に変えただけです。救世主みたいなもんですよ。けれども、人としての良心の呵責に耐えられず、会社を辞めました。その時のことは、この本に詳しく書いてあります。
知らないうちに、中毒に?
また、こんな手法もあります。
だから、定期的に飲みたくなっちゃうんです。自動販売機で飲料水を買っているのなら、まだ自衛ができるかもしれません。これが、ネットで箱買いしていたら……。適切なタイミングで、広告やクーポンが表示されるでしょうね。
これ、自分で買い物しているのでしょうか。
子どものうちから、慣れさせる
これは、マクドナルドが有名です。ただ、最近では「ゲノム編集トマト」が露骨にこの手法を使っています。
パイオニアエコサイエンス社の「ゲノム編集トマト」販売戦略が「ビジネスモデル」として、セミナーで発表されています。
そのセミナーで、パイオニアエコサイエンス社が使った資料がコレ。
ハンディキャップがある子どもにトマトを配り、ストーリーをSNSで共有、口コミで広めるのが狙いだそうで。
このトマト、安全性が一切確認されていません。安全だって言う専門家もいますけどね。専門家の言うことがすべて正しければ、公害、薬害は一切ないはずですよ。
そして、何もかも隠しまくり。塩基配列すら、公開されていません。
夢のような新技術
無料で配る
詳しいことはヒミツ
安全性は確認されていない
新型コロナワクチンと同じですよ。一般市民は、モルモットですか?
法規制は、間に合いません
これ、「法律でどうにかしてくれ~」と思っても、どうにもなりません。色々理由はありますが、
日本の政治家は、デジタルに弱い
GAFAは金持ちだから、いろいろできちゃう
だから、「ムーンショット」と言えるのでしょう。そして、
消費者に「あやつられている」感覚がない
以前、業界では有名な、意識高い系の生協の内部会議で、「大企業は我々の消費行動をあやつれる」って話をしたのですが、「そんなこと、あるわけないでしょ」と笑われたのです。
で、笑っている職員の机の上には、ペットボトルが。そこの生協、「環境に配慮して、ペットボトルの商品は取り扱わない」のが、ウリなのですが……。
国、組織に依存していては、何も解決しません。まず、自分で出来る事をしないとね。
自分で出来る事は?
最後に、ちょっと長いのですが、著者の熱いメッセージを引用します。
どうか、自分の人生の主人公になってください。流出する自分の情報を把握し、GAFAの操作から逃れるために、本書をおすすめします!
ブログでは、noteとは違った視点でご紹介中。
この本、400ページぐらいあるんで、切り口は沢山あります。全部読むのが一番ですけど、「ちょっと無理…」という方は、コチラをどうぞ!
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