ひつじ

アラフォー、バツ2。せっかくだから楽しもう。 7才年下の「山田」にうっかり沼って2年…

ひつじ

アラフォー、バツ2。せっかくだから楽しもう。 7才年下の「山田」にうっかり沼って2年もの間ダラダラとくっついたり離れたり。 2024年頭に決別するとともにずっと友達のラインを保持してくれていた4才年下の「森山」とお付き合いすることに。

最近の記事

わたしたちはまた傘がない

年末に忘年会。 もう何を話したかよく覚えていない。 いないけど、今度こそ、三度目の正直、割り勘で。 大晦日はお互い自宅で紅白を観ながらLINEでお話。 年越しと同時に彼から「今年もよろしくね」。 “忘年会したんだから新年会もしなくちゃね”と、仕事初めから少し経ったある日の夜、以前呼び出したバーに、今度は二人揃って顔を出した。 カウンターで少しだけ呑んでお店を後にし、近くの居酒屋さんへ。 やっぱり食べて、呑んで、楽しくて。 いっぱい笑って、そろそろ帰りましょ、の時間。

    • 「気に入ってるから気に入ってるのよ」

      師走になり、山田から気まぐれに連絡が来る中わたしは森山との距離を少しずつ縮めていった。 この頃には森山とはほぼ毎日LINEをし、時々電話で話すような、なんとなく未来が見えるかも知れない、錯覚のような関係性になっていた。 ある日の夜、某ミュージックバーで音楽に身体を預けて呑んでいると森山からLINEが。 ほろ酔いだったわたしは「今から来れる?」。 仕事終わりに、翌日もある彼を、職場もどこだかわからない彼を唐突に、東京の隅っこに呼んでみた。 “これで来たらすげーな” から

      • 距離を詰める

        動物園に行く前に、不注意から怪我をしていた。 森山とのLINEが、月に数回から週に数回になった頃、怪我が治ったお祝いにと森山が食事に行こうと連絡をくれた。 お店を決めたのはわたし。 非喫煙の世の中で、テーブル席で喫煙可能なお店。 彼もわたしも喫煙者。 そこも、楽に過ごせる理由だった。 山田は煙草が大嫌いだった。 付き合ってもいないのに煙草はやめろと言った。 お店のテレビに映し出された音楽番組を観ながら、世代も微妙にかぶることから音楽の話で盛り上がった。 少しずつ森山を知

        • 比較にならないほど

          謝罪焼肉後コンスタントにデートを重ねていく。 水族館に行ったりごはん食べに行ったり。 腕を組むこともなければ手を繋ぐこともない、距離は保ったまま。 気持ちがないからこそ我が道を行くわたしを、森山は敬語で「ひつじさんのお好きにどうぞ」って感じで。 まだ山田のことが好きだったから。 森山も、そのことは分かってたから。 でも決して森山からは何も話して来なかった。 だからわたしからも、進捗とかは一切伝えず。 契機となったのは秋口頃の某動物園。 朝9時に、待ち合わせ時間に相手を待た

        わたしたちはまた傘がない

          「自分なら即ブロックしてます」

          前記事から数日後、「ブロックされてるんだろうなぁ…」の気持ちを乗せまくった、誰のことも傷つけない、つまらんお天気の話題LINEが森山から届く。 ええ、ブロックしてませんよ、面白かったもんw 「先日は迷惑かけてしまったので、食事ご馳走させて下さい。ひつじさんが行きたいところ、可能な範囲ならどこでも行きます!」 ほうほう、そうか。 ほんじゃお言葉に甘えてチェーン店じゃない焼肉でも食べさせてもらおうじゃないか。 ということでわたしが気に入っている地元の高級焼肉店へ呼び出す。

          「自分なら即ブロックしてます」

          わたしのお誕生日が近づいたある日 プレゼント選びに悩む森山に わたし「誕生石とか好き」 森山「あ、いいね誕生石。それにしようかな」 わたし「やったぁ!ダイヤモンド、ゴチになりまァす!w」 森山「えっえっ?!?」 結果、可愛らしいお花をいただきました 嬉しいな、ありがとね

          わたしのお誕生日が近づいたある日 プレゼント選びに悩む森山に わたし「誕生石とか好き」 森山「あ、いいね誕生石。それにしようかな」 わたし「やったぁ!ダイヤモンド、ゴチになりまァす!w」 森山「えっえっ?!?」 結果、可愛らしいお花をいただきました 嬉しいな、ありがとね

          「いいわけないでしょ」

          当時はコロナが5類に移行したばかり。 お店、空いてない。 終電、ない。 こいつんち、多分遠い。 わたしんち、今夜は同居の娘が学生時代の友人集めてパジャマパーティー。 連れて帰るか…? いやいや無理だろw わたしもわりと酔っていた、酔った頭で思いつく。 「そうだ。ホテル行こう」 土砂降りの中、まっすぐ歩くことも難しい森山を小脇に抱えて (確かこっちの方に…あった!よし!“空”の字がついてる!行ける!行けるぞ!お風呂入りたい!) もうね、端から見たらあなたアバズレです

          「いいわけないでしょ」

          まるでラブコメ第一話のような

          山田との因縁を乗り越え思い出にできた矢先。 先日お誕生日だったわたしの元に山田からお誕生日おめでとうLINEが来たんですよ。 全くお前ってやつは!! ほんとそういうとこやぞ! とはいえ心は1ミリも動かなかった。 本当に、ようやくここまで来られた。 それもこれも年明けお付き合いを始めた森山の存在が大きいです。(藤森の件には触れないで下さいw) 森山と繋がった時期はもう忘れた。 得意のアプリで。 どちらから連絡したかとかも覚えていない。 多分ねぇ、山田のことでわりとちょっ

          まるでラブコメ第一話のような

          新しい扉、バーン

          ご無沙汰しております。 山田との関係がほぼほぼ切れて数ヶ月。 山田から連絡がない限り復縁することはなく、また、わたしから連絡することももうないだろうと思っていたら、 山田裕貴さんご結婚のニュースが。 これもなにかの運び、 ひつじ、新たな恋の扉、年明けからバーンしております。 お相手は、この場所では一切出してこなかった、 初動がギャグすぎて「こいつとは(色恋的に)ないな。友達だな」と敢えて“外して”いた40才。 都会っ子の一人っ子。 顔が森山未來さんに似ているので森山と

          新しい扉、バーン

          甘やかしのジレンマ

          休職したことも含め(という言い訳から始まる) 山田と知り合ってからトータルで5kg太ったんですよ。で、そのことをLINEで伝えたわけです。 返ってきたのは 「てことは乳もデカくなったん?デカくなったならいいやん、年取ってシワシワにしぼんでくよりいいじゃないか」 太ったことを呆れたり茶化したり馬鹿にすることもなく、ただただ前向き?に捉えてくれて少しホッとした。 山田はおっぱいおしり星人で彼いわくわたしの体型は「好み」なんだそう。 当の本人は全然納得いってない。歩く肉塊。お

          甘やかしのジレンマ

          朗らかな執念の爪痕

          9月の終わりあたりかなぁ。 山田と連絡をとらなくなり、ふと、放置していたマッチングアプリを久しぶりに開いてみた。 山田と出会ったのもこのアプリ。わたしはこのアプリしか知らない。今は退会している。 そしたらね オススメに出てきたんです、そう、山田が。 もうね、完全に山田。どう見ても、山田。 アプリの神様、数多存在する男性陣から何故わたしにこいつをおすすめ表示したのですか――― 山田のプロフィール(当時のやつ)は、内容ほぼ覚えている。結びの言葉は“特定の相手見つかり次第退会し

          朗らかな執念の爪痕

          結婚に纏わる

          20年来の親友・景子を呼び出し前回、前々回の記事の内容をペラペラと、お好み焼き屋でノンアルで話したわけです。(景子はお酒が飲めません) で、景子が一言。 「もうさぁ、ひつじがプロポーズしたらいいと思う。案外うまくいくと思う」 ?! 付き合ってもいないのに結婚?!! と一瞬思ったが わたしバツ2なんですが、実は二人目の旦那さんは交際0日婚。 当時の旦那さんの友達だった二番目の旦那さん、わたしが当時の旦那さんに酷い扱いされたことを知り、結婚しよう(3回くらいしか会った

          結婚に纏わる

          深夜2時、あの時の真意

          夏に宣言した通り、山田は連日鬼残業+休日出勤していて、この瞬間もその渦の中にいる。 そんな山田が “奇跡的に連休になった!でも暇!やりたいゲームもない!あー暇!暇ーー!!” と、猛アピールしてくる。 わたしは骨折して休職中。暇どころの話じゃない。 スマホアプリの歩数計に“小さくまとまるな”と叱られる始末。 わたしから「行くね♡」と絶対に言わんぞと決めて、LINEで話し始めて9時間経過した頃 「…行こうか?」 はい、わたしが折れましたw 山田にしては珍しく「(最寄り

          深夜2時、あの時の真意

          わかりにくくてわかりやすい優しさ

          9月頃かなぁ。 秋口から仕事が忙しくなる理由で友達との約束を詰め込みまくられわたしから何度誘っても空振り。  彼からは誘わない。わたしから誘わせるように誘導する。 拗ねたわたしが軽い気持ちで言った、 「もうそっちから空いてる日提案してよ」 そしたら 「誘うのが面倒なら無理して声掛けなくていいよ。お互い自然体の方がいいよ」 と返事。 「空振り続きは多少なりとも落ち込むんだよ。でも、今の言葉で傷つけたならごめんね」 このやりとりから山田、完全に既読スルー。 けどわたしもこのと

          わかりにくくてわかりやすい優しさ

          山田とは結局つかず離れず続いている。 藤森とは2ヶ月以上会っていない。 昨日、山田へのクリスマスプレゼントを買いに出かけた。もう、なにをあげるか考えるところから楽しくて。 ちなみに、やっぱり約束はしていない。 プレゼントは“今年も渡せるし”っていう願掛けに近い。 わたしは元気。

          山田とは結局つかず離れず続いている。 藤森とは2ヶ月以上会っていない。 昨日、山田へのクリスマスプレゼントを買いに出かけた。もう、なにをあげるか考えるところから楽しくて。 ちなみに、やっぱり約束はしていない。 プレゼントは“今年も渡せるし”っていう願掛けに近い。 わたしは元気。

          都合のいい勘違い

          山田と離れてから何人かと会ったけど、山田への気持ちはもう冷めて終わってるはずなのに、会えば会うほど山田と比べてしまう。 セックス以前の問題。 シてみよっかな、とも思わない。 この心がしんどい。 山田ってやっぱり優しかったんだな。 厳しくて優しくて、面倒な人。 言葉の選び方が丁寧で、時には厳しい事も言うけど厳しさの中に穏やかさと遊び心があった。 都合のいい関係ではあったけど、そして都合のいい勘違いかも知れないけど、そこには確かに「きずな」のようなものはあったとだいぶ思っ

          都合のいい勘違い