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46歳♂ぐだぐだ転職記16|小規模エージェントスカウト

昨日の記事を書いた時点では進行中の選考が4件あった。

日が明けて、つい先ほど15. 演劇プロデューサー職(一次面接)のお見送り連絡があった。経験や人柄は評価された一方、今回のポジションにはマッチしないと判断された由。

お見送りになったものは仕方がないので、残る3件に注力しようと思う。この3件の応募ルート内訳は、転職サイト=エージェント経由での応募(つまり自発的な応募)2件と、企業からの直接スカウト1件。

小規模なエージェントからのスカウトは全部で5〜6件あったものが全てお見送りになった。

小規模エージェントのメリット・デメリット

自分がスカウトを受けたこれらの小規模エージェントは、いずれも会社所属のエージェント数が20人程度未満のところ。「転職」「エージェント」などのワードで検索しても、まず上位には出てこないようなところだが、それぞれに得意業界を謳っていた。

スカウトの流れとしてはおそらく

  1. エージェントが求人案件を確保し(企業から直接依頼を受けている場合もあった)

  2. 「ミドルの転職」や「doda-X」などでマッチする経歴やスキルの候補者を検索し

  3. 意中の人に声をかけ、面談で具体的に求人内容を紹介し、応募させる

という感じだと思う。

スカウト面談時に企業の組織構成や求人背景、職務内容などを細かく質問してもすぐに的確な回答が返ってきたので、企業側に入り込んでしっかりと文脈を把握しているのだろう。まず「こういう人材が欲しい」という要望は目の前にあるのだから、企業側とコミニュケーションが取れていれば、求められる経験やスキルなどはともに描きやすい。

一方で、応募者探しの方は、その具体的な人物像と100%マッチする人材を探し出すのは難しいだろう。「最低限の経験とスキルを満たしている人材」は検索で見つけられるかもしれないが、人柄や考え方、キャリアプランなどまで一致するかどうかはじっくり話してみない限りわからないし、そうした細部までの希望がエージェントと企業側で一致するかどうかは、、事前にはわからないだろう。
実際に誰か候補者と合ってみなければ、良いも悪いも判断できないはずだ。現実の人間という存在は、脚本に書きつけた人物設定の枠からしばしはみ出すものなのだから。

だから、今回小規模エージェントからのスカウトが全てお見送りになったからといって、小規模エージェントの応募に意味がないとは全く思わない。「自分の場合は」「今回は」マッチングがうまくいかなかっただけだと思う。

一方で、小規模エージェントの担当者との面談や選考中のやり取りを思い出すと、例外なく手厚く、応募者のことを考えてサポートして貰えているような実感があった。実際には応募者のことだけでなく企業のことやエージェント自身の成績のことも考えなくてはいけないのだろうが、応募者が「私のことを一番にしてくれている」と実感できるコミニュケーションが実践されていた。

数で勝負できる大手と違って小規模な分、サポート体制から勝ち得た信頼に変えていくことを重視しているのだと思う。
お見送りになった場合に「ここまでやって貰って落ちたなら仕方ない」と思える気持ちの良さ。
私のような特殊なキャリアを見て「デメリットを隠していく」のではなく「メリットを推し出していく」方向での推薦を考える融通。

職歴とスキルの箇条書きだけで転職市場を渡り歩けるわけではない人たちにとって、小規模なエージェントのサポートを受けるメリットは小さくなさそうだ。
ただし、エージェントごとの得意・不得意分野があるので、自分からエージェントに申し込むよりは、エージェントからのスカウトで付き合いが始まるケースがいいような気はする。


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