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公園であそぼう

私は公園で遊ぶのが好きだ。最近そう気づいた。


公園で遊ぶとはどういうことかというと、ブランコに乗ったり、パンダの形の遊具の顔を見て笑ったり、ベンチで駄菓子を食べたり、しゃぼん玉を飛ばしたり、水鉄砲で何もない空間を撃ち抜いたりするということである。
つまり、子どもの頃の遊び方と何ら変わらない。シンプルに、公園で遊ぶことの面白さよ。


小さい頃の私は公園が大好きだった。と聞いている。毎日毎日「公園に行く!」と言っていたらしい。そこで何をしていたのかは全然覚えていないのだが、幼稚園に入る前で友だちもいなかったし、一人もしくは母と遊んでいたのだと思う。唯一覚えているのはどんぐりを集めるのが好きだったこと。何となく過去形で書いたがどんぐりは今でもずっと好きである。とにかくたくさん集めて家に持ち帰っていた。今では私も大人なので、特に形の気に入ったものをひとつ、ないし二つ持ち帰る程度に留めている。なんと分別のある大人なのだろう。


それから私の特技は四つ葉のクローバーを見つけることである。私がメルヘンの国の住人だったなら、きっと「四つ葉探し屋」みたいな職業に就いて、それで暮らしていけたと思う。私が小学校高学年~中学生くらいの頃、友人の付き合いで近所の小さい子の面倒を見る機会が度々あり、そのときにこの才能に気づいたのであった。
公園の原っぱに座って、私と友人とちびっこの三人で四つ葉を探すのだが、早いときなどしゃがみ込む動作の途中で私はもう既にひとつめを見つけている。ちびっこの羨望のまなざしを独占である。面白いくらい見つかるので、今でも原っぱを見るとどうしても四つ葉を探さずにはいられない。職業病というやつだ。


近所の公園だけでなく、もっと大きな公園にもよく車で連れて行ってもらったと思う。アスレチックがあったり、噴水があったり、森みたいな場所があったり、インラインスケートをしたり。今気づいたけれど、全然球技をしていない。私はボールをうまく投げられないのだが、まさかこんなところにこんなにも明確な原因があったとは。学校の体育はなぜか大体が球技なので、いつも何となく時間を潰していた。公園でも球技をしていれば。もしくは、体育にスケートやスキーがあれば……。


こう思い返してみると、私は公園でよく遊んでいたけれど、あまり遊具で遊んでいなかったかもしれない。ただそれは、遊具に頼らずとも楽しかったということで、私には公園を楽しむ才能があるように思う。だから今でも公園が好きなのかも。大人になると「遊ぼうよ」というと食事に行ったり、映画を見たり、そういう何らかのイベントとなってしまうが今でも普通に「公園で遊ぶ」のは面白いということを、最近じわじわと友人たちに広めている最中である。誘った友人たちも、かなり楽しそうにしてくれるので私としてもハッピーである。


冒頭で挙げた水鉄砲だが、正直、私は子どもの頃に公園で遊んだ記憶がない。でも、この前買ってみたらとても面白かったのでかなりオススメである。公園のルールや遊具の使用方法、誘う友人の嗜好などをよく確認した上で、皆さんも公園で休日を過ごしてみてはいかがでしょうか。


おわり


しゃぼん玉の話☟


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