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【ドローン】インストラクター試験に合格はしました・・・・・・からの続き

さあ、夏に取得したドローンのライセンスと国交省・公認済みの機体が揃いました・・・

が、我が家を一歩外に出たら、東京23区内の我が家はDID(人口集中地区)に指定された場所なので(許可された場合を除き)屋外の飛行は禁止。飛ばす必要はあれば、国交省のホームページ(たった3人で対応中)から許可・申請のお願いを送信しなければなりません。しかも10開庁日より前に申請を!・・・・・
相手は監督官庁だから文句は言えません。

おまけにウチは羽田空港からも近く、空港周辺の飛行禁止エリアにも近づいています、つまりどちらの案件も個々に申請書が受理され、国交相航空局に許可されてからでないと違法な飛行となってしまいます。人んチの上空は勝手に着陸コースに選んでおいてお前のドローンは認めない・・・。さすがは国家の機関です。なので私のドローンは許諾の無い第三者の家屋・敷地の上空は飛べません。


実は広〜い室内やネットで天井を覆われたゴルフ練習場、フットサルコートは屋内扱いなので航空法の管轄外です。都内だろうと空港隣接地だろうと所有者の許諾があれば飛ばし放題。GPS電波が受けられないデメリットは実地試験で実施が噂されるGPSカットでの運用練習にもなるし・・・・こう解釈して、近所の公的施設の会議室(有料)も俄か練習場に・・・・・・

ここまでの練習は言ってみれば教習所内でのクランクや車庫入れなどのテクニカルなスキルを積むためのもの。風の影響を受ける外気のある場所が理想的ですが、強風注意報の日は往復するだけ無駄足。

・・・・・と、まあここまでお読みになった方で、それでも趣味でドローンを買ってライセンス、国交省登録(ついでに任意賠償保険加入)までしてドローンを飛ばしたくなった都内在住のマニアックな御仁はいらっしゃいますか?・・・別にやめろと言っているわけではありません。どうぞトライしてみてください、ただ根性と忍耐(それに軍資金も)想像以上に準備しておかないと足りません、と言いたいのです。

私の場合、うっかりインストラクター・コースまで進んでしまいましたが、根っからのヒコー少年だったことが知識でも試験でも役立ちました。理系音痴には改めて最低限の航空知識のマスターも必要かもしれません。

では、なぜお茶碗一杯分の重さもないドローンにまで、こんな負担と手間をかけさせようとしているのか、長くなりますがもう少し深掘ってみましょう。

まず航空法 by国土交通省の定めるルールはあくまでも有人航空機との衝突ニアミスを避けるためのもの。さらにイベント会場などでの墜落事故も想定して厳しい飛行ルールを設けています。こちらは実際に起きた事案を元にかなり厳しいものとなりました。

これに対して警察庁の定めた小型無人機等飛行禁止法は、あの総理大臣官邸の屋上に不時着していた持ち主不明のドローン事件のあとに生まれました。だから総理官邸、外国公館、原発等の重要インフラの周囲300mは即・飛行禁止です。禁止だから懲役刑や罰金も用意されています。飲酒運転も同様。さらに、市販小型ドローンのマーケットは大部分が中国製、9割をシェアしているメーカーもあるくらいです。これがとりわけ都知事のお気には召さない様子で、名指しで嫌われもしています。

どうでしょう?ドローンに当たる向かい風は立法、行政、それにマーケティングの立場から見ても強風が吹き荒れている感じではないですか?

これから、ドローンが首都圏の一般市民に売れると思いますか?・・・・国交省が出している人口密集地域の地図を探せる人は検索してみましょう。東京・神奈川なら国道16号線の内側はほぼ全滅です。千葉なら外房に多少活路が開けます。神奈川も逗子はだめでも葉山は大丈夫。もちろん河川や海岸でもちゃんと管理者がいますから許諾は必要ですが、お友達のさる高貴なご家族が御用邸の上で飛ばしてもいいよ、とおっしゃってくださるなら国交省を気にせず、思い切り羽を伸ばすことができそうです。でもDIPS(情報共有機構)への記入は是非してください。

あるいはあなたが北海道民なら札幌、旭川などほんの一部を除いて無限のフィールドが広がります。羨ましいです。こうした地方在住のユーザーに、もっとドローンの存在価値を知ってほしい、とも思います。

未だ続きます
これまでは趣味で飛ばすドローンのケースを述べていましたが、実は農業や官公庁のドローン・パイロット育成に期待しています。

農家では種まきや農薬散布、害獣の監視警戒、収穫期の盗難予防など実務で大きな役割が期待されています。ヤマハのン億円単位のラジコンヘリほど搭載量はありませんが、小回りが利いてカメラ・ムービー撮影だけなら4kカメラ搭載機でも十分です。
さらに警察や消防など、本格的にドローン操縦者育成に乗り出している官公庁もあり、2023年度予算には既にスクーリングのための費用も計上されています。
このほか物流面での実証実験も自治体単位で始まっており、スーパーが周囲にない山間部の高齢者世帯までの運搬手段として、小口の輸送ツールとしての役割が期待されています。

大阪万博2025では有人飛行のエア・タクシーも公開されるようですが、有人飛行ともなればライセンスも段違いに難しく、自動orリモート操縦だとしてもそれなりの責任は生じますよね!


【ここでニュースです】
国土交通省は12月の航空法改正でドローンのレベル4飛行について大幅に緩和する事がわかりました。

NHKニュース7(11/19放送分より)
レベル1は我々の様に目視で飛行可能空域エリアを飛ばすケース。
対してレベル4となると目視外(つまりリモート操縦)で市街地上空などで飛ぶ事が出来る特権です。

ビジネスユースにはきっちり法制化、他方でマニアのフリーフライトには厳しく冷たくと言う腹づもりが見え隠れもします。

結局うちの中でも飛ばせる100g以下のおもちゃドローンをまた買いました。室内練習用です。試しに玄関先の軒下に連れ出すと、そよそよ程度の風でも簡単に流されてしまいます。向かい風に抗って帰ってこようと頑張ってもパワーには限りがあります。完璧な無風状態など今の季節ではまず無理。諦めて室内に戻る羽目に・・・・

この手のおもちゃドローンでも実際にライセンス試験には合格できました。国家試験はこれからですが、練習手段としては同様です。もしもドローンに興味がおありなら、まずは広い邸宅探しから。あるいは100グラム未満のトイドローンを自在に動かせるようになってみてください。大空を自由に飛び回る夢が途切れなかったらgps搭載の国交省登録機やライセンスにチャレンジしてみてはいかがですか?その前に風光明媚な場所への移住をお奨めしておきたいところですが・・・・

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