強引な「訪問販売」に、帰ってもらう方法を知りたい。
家のチャイムがなって、妻が出てくれた。会話をする声がして、部屋に戻ってきたら、さらにチャイムが鳴り続けている。
封筒
変だと思った。階段を降りて、玄関のドアを開けたら、妻は、断ったはずなのに、門の向こうに、まだ若い男性がいる。
「火災保険に関する青い封筒を送ります」。
言っていることがわからない。
うちで加入している保険会社の名前を聞いた。
「知りません。共通するもので、〇〇○です」。
アルファベット3文字を並べたけれど、何の会社か、わからない。
話をしていても、何を言っているのかわからない。
「封筒を送ります」と言い続けているから、「送らないでください」と答え続け、「帰ってください」と言い続けているのに、こちらの言葉を無視するように、また、話を続けている。
通じない会話
その男性が怖くなってきた。
「もう、帰ってください」と言っているのに、帰らない。
「これ以上、ここにいるのなら、警察を呼びますよ」。
そう言っているのに、まだ何か、封筒がどうこうと言い続けている。
話が通じないのは、怖い。
「もういいですから。保険会社に問い合わせしますから」。
雨どい
そのうちに、急に具体的な言葉が混じり始める。
「雨どいが壊れている」と言い始め、ああ、インチキだと思ってしまったので、「見てもらいましから、近所の人に」と言ったら、「工務店ですか。嘘つきはそっちじゃん」などと言い始めた。
もうゴロツキだった。
このところ水道管の修理やドアや、濡れ縁まで作ってもらうようなご近所の人が、さらに家のあちこちを気にしてくれて、そのうちに直すので、と言ってもらっている。その人も含めて、侮辱されているような気もしたし、ずっと帰ってください、と言っているのに、帰らない。
「とにかく帰ってください」。
声が大きくなってしまった。なんだか、自分でも嫌になる。
「名刺を入れていきます」。
そんなことを言って、でもまだ立っていたから、そこから去った。
詐欺
ドアを閉めて、2階に上がり、保険会社に電話をした。通じたのは、更新手続きをするような窓口だったけれど、修理などをすすめに、直接、訪問することはありません。と言われる。
消費者110番は、もう受付時間は過ぎていた。
検索した。「火災保険 雨どい 詐欺」で、この記事↓が見つかった。
訪問してきた業者が「雨どいがゆがんでいます。保険金で修理できますよ」と言うので、50万円の見積もりで保険金を請求したが、支払われた保険金は20万円だった。「不足分の30万円を用意できないので、お金の都合が付いたら支払う」と業者に伝えると、「今すぐ保険金の30%を違約金として請求する。申し込み時に承諾しているはずだ」と言われた。契約時に業者は「お金は一切かからない」と何度も強調していた。
典型的な詐欺のようだった。
そういえば、「火災保険は、災害時だけのはずですけど」と言ったら、それに対して、「このところ台風があったので、認められたんです」といった曖昧なことを言っていたのを思い出す。
それにしても、本当にあれこれ、詐欺的な手法を考えることに、その知恵の使い方に、何だか微妙にイライラする。
今日は、私がいたから、まだよかったけれど、妻だけだったら、あんなふうに途中から、ただ強引な場合は、怖さも残ってしまうだろうし、もっと心配にはなる。
それに、マスクをしていたけれど、大きい声を出し合ったから、感染も不安だし、こちらも嫌な気持ちだし、妻にも心配をかけてしまったし、だから、しばらく気持ちも、もやもやとした。
しばらくたって、外を見たら、さすがに、もういなかった。
断る方法
どうすれば、もうちょっとスマートに断れたのだろう。
私は、弱そうな男性なので、いきがったことをしても、意味がないと思うし、体も大きくない。
だから、思い切って、おかしな格好をしてみることを、ちらっと妻に提案したら、すぐに却下された。
うちは、インターフォンがなく、チャイムだけがあるので、次に、チャイムが鳴ったときは、2階の窓から誰が来たのかを確認し、それから初めて玄関を開けるしかないのだろうか。
こういうときに、訪問者の姿が映るカメラがついたインターフォンの必要性を、初めて感じた。
少し後に、ご近所の町会長に、最近、工事のことで詐欺のような訪問販売があるので気をつけてください、と妻は言われたらしい。
ゴムヒモを、昨日、刑務所から出てきた、みたいな脅し文句と共に「押し売り」が家々を回った頃から、ずっと、こういうことは続いている。
こちらは、守り続けるしかないのだけど、こういう詐欺的な「訪問販売」はなくなることは、あるのだろうか。
(他にもいろいろと書いています↓。よろしかったら、読んでもらえたら、うれしいです)。
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