「冷たい雨と、6週連続減少」。2024.3.23。
寒い。
天気予報では、午前11時くらいから雨のようだったけれど、午前8時にはもう雨が降ってきていた。
カサ
久しぶりに雨が降っているような気がする。
また寒くなった。
折りたたみか、そうでないものにするか迷って、大きめのカサをさして、家を出た。
人通り
午前9時前の道路は、人通りが少ない。
駅の近くまで歩いて、すれ違ったのは、高校生一人だけだった。
静かな道路だった。
改札
駅のすぐそばまで来ると、急に人が増えたのは電車から降りてきたせいだった。などと思っていたら、後ろから女性が走ってきた。
今、ホームに止まっている電車に乗ろうとしているようだった。当然だけど、簡単に追い抜かれる。
でも、もう無理だろう。
そんなことを思って歩いていき、改札のところまで来たら、発車のチャイムが鳴っている。どうやら、さっき走っていた女性は、なんとか乗り込んで、間に合ったみたいだ。
なんだかすごいと思う。
ゲーム
それから踏切りを渡ったら、反対のホームにも自分が乗る方向の電車が見えていた。やや小走りでホームに入って、電車に乗り込む。
あわてていたので、ホームに何人くらい人がいるのか分からなかった。
ドアの入り口付近には高校生が集団でいて、狭くなっていた。
みんなゲームをやって、うつむいている。
くしゃみ
車両の中は、人がそこそこいるような感じだった。
なんとなく活気があって、あちこちから会話が聞こえる。
電車が走って、あちこちからくしゃみも聞こえてくる。
マスク着用率は、2割くらいの印象だった。
終点
乗っていたら、終点についた。
降りる時、「カサなど、お忘れものなどありませんように、お近くのドアからお降りください」というアナウンスが、突然入る。
雨が降ってきたから、カサの忘れ物を減らすために、急きょ行われた注意喚起のようだった。
だけど、もし、忘れものを本当に減らすのが目的だったら、「カサなどのお忘れ物などありませんように」だけを繰り返した方が効果が高いのではないか、などと思った。
「お近くのドアからお降りください」という言葉を続けてしまうと、注意が分散してしまいそうだからだ。
マスク
降車ホームに人があふれる。
次への乗り換えで、人が一斉に動く。
今日の人の動きは、かなり早く、ちょっとついていけそうもない瞬間もあったが、なんとか持ち直して改札を出て、また改札に入って、階段を降りてホームに着いたら、違う路線の電車が来る。
車両に乗り込む。
マスク着用率は3割くらいの印象だから、さっきまで乗っていた路線よりも、少し多い感じになった。
人はそんなに多くない。車両の空間が広く見える程度の混み具合だった。
知り合い
いくつめかの大きな駅で人が多く降りた。
座れるくらい空いた。
正面の座席に座っている男性が知り合いに似ている。だけど、去年会った時と違って、完全にスキンヘッドにしているので、やっぱり違うのか、と思って、また見ていると、似ているような気がして、だけど、ずっと寝ているので、わざわざ起こすのも、などと思っているうちに、また駅が進んで、そのうちに目的の駅に着いて、その人が知り合いかどうかを確かめられないままだった。
雨
電車を降りて、ホームを歩き、階段を上って、改札を出る。
構内の通路の向こう側に向かう。
人の動きの動線からはずれたような場所にスタンプ台が置いてある小さい机があって、その隅にテープでアルコールポンプが貼り付けてある。
今日も押したら、アルコールが出て、除菌ができたと思うが、他には誰も使っていない。
駅の外へ出て、少しだけ空が明るくなったような気がしたので、雨が止んだのかと思ったけれど、また少し強めに降り始める。
カサをさすと、雨の音がする。
冷たい雨が降って、気温も低く、やっぱり寒い。
新型コロナ感染者、6週連続減少
新型コロナウイルスに関する報道自体が少なくなっただけではなく、それを伝える文章量も減っているように思う。
ただ、新型コロナウイルスの感染者は、減少していることはわかった。それは歓迎すべきことだけど、重症化した人の割合や、すでに感染して亡くなる人はいなくなったのだろうか。
入院した人数は、減少したといえ、どの程度の多さなのだろうか。そして、入院した人たちは、その後どうなったのだろうか。
そういう詳細は、すでに多くの人が、知ることを欲しなくなったので、報道されなくなったのかもしれない。
現在の詳しい感染状況や、感染した際のリスク、さらには、どのように治療され、どのくらいの割合で回復していくのか。
そうしたことは、まだ言っているのかとも思われそうだけど、重症化リスクが高い家族がいれば、そうしたことはずっと気になり続けているが、もうそのことを知るのは難しくなっているのだろう。
その一方、インフルエンザは増加しているようだ。
夕方
午後4時過ぎに用事が終わって、再び、朝降りた駅に向かう。
もう雨は降っていない。
少し青空も見えるくらいだ。
午後5時までは雨の天気予報だったはずだけど、朝が予定よりも早く降った分だけ、もしかしたら早く雨が上がったのかもしれない、などと思う。
駅
駅までには、商業施設があったり、カフェがあったりするが、駅に近づくにつれて、人が多くなって、少しザワザワしてくる。
家族連れが目立つ。やっぱり土曜日、ということかもしれない。
駅に着いて、階段を降りている途中、ホームにすでに電車が来ているのが見える。
急に階段を降りるスピードを上げて、電車に乗り込んだ。
こんなにぴったりの時間に駅に着いたのは珍しい。
大きい駅
電車は走り始め、いくつ目かに大きな駅に停まると、大勢の人が降りて、多くの人が乗ってくる。
この電車の終点は、自分の目的の駅なので、いつもはかなり空いているのだけど、今日は、それほど人が少ないわけでもない。
ニュース
ドアの上の小さい画面では、いろいろな広告が映し出され、ぼんやりと見ていたら、いつの間にかニュースが流れていた。
気がついたら、目的の駅に着いていた。
この電車の終点でもあったので、全員が降りる。
ハンドル型電動車椅子
次の路線に乗り換える。
3両編成の2両目に乗る。
そこには、ベビーカーや車椅子のスペースがあって、介護をしていた頃は、この場所によく車椅子で乗ったら、先にベビーカーの人がいたりしていて、それならば、3両全部に、このスペースがあればいいのにと思ったりもしていた。
もうすぐ出発だと思っていたら、駅員が車両に「ケアスロープ」という名前がついているホームと車両にかける板を渡し、そこに車椅子が乗ってくる。
ハンドル型電動車椅子は久しぶりに見た。
高齢の男性が乗っている。
声
2つ目の駅が近づく。
声が聞こえる。
車椅子の男性が「後ろに下がります」と言っているようだ。
周囲の人は、ドアへのスペースを開けたが、後方の若い男性だけが一人で、ドアのそばに立っている。
電車が止まって、ドアが開いた。
その若い男性の耳にはイヤホンがあり、視線はスマホに向いているから、車椅子の高齢男性の声は聞こえていないようだ。
それで、その若い男性に近づき、軽く服をタッチして、「危ないですよ」と教えたら、周囲を見て状況を理解したようで、すぐにスペースを開けた。
そのタイミングで、車両の外のホームに駅員があらわれ、スロープを作り、そこを通って、車椅子の男性は降りていくが、その途中で、その若い男性に向かって「ボーッと突っ立っていやがって」と怒りを込めた声をしばらく繰り返していた。
若い男性は、イヤホンをしたまま、視線はスマホに向いていて、そのことに全く気がついていないようだった。
アナウンス
ドアが閉まり、車内に「遅れまして、申し訳ありません」という録音されたアナウンスの声が流れる。
出発が少し遅れたようだったのだけど、そのことに気がつかなかった。
目的の駅に着く。
天気はいいままで、午後5時近くだったけれど、まだ十分に明るかった。
昨年くらいに、駅前にできたおいしい洋菓子店が、今月いっぱいで閉店することが告知されていた。
勝手な感覚だけど、ちょっと寂しい気持ちがする。
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