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私と僕の世界詩

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蒔倉が書いた詩を集めたマガジンです。字数は不定。短かったり長かったり。詩には私と僕のそれぞれの世界があります。
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記事一覧

カラフルってどんな色。【詩】

カラフルってどんな色。【詩】

僕に見えている色は違う。
君に見えている色と違う。

カラフルってどんな色。

赤ってどこにあるんだろう。
緑って何が違うんだろう。

僕はみんなと同じだろう。
耳も目も鼻も口も
どれもみんなと同じだろう。

どうして僕には分からないの。
どうして君は分かり合えるの。

ねぇ、僕に教えてよ。

ステキってなんだろう。
キレイってなんだろう。

僕はみんなと同じだろう。
心も体も頭も命も
どれもみん

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これまでとこれから。【作詞】【詩】

これまでとこれから。【作詞】【詩】

頑張っても何にもならない世の中で
頑張ったことも褒めてあげられない自分自身

何にもなれない
何になりたいかも
分かんないままで

今の自分と向き合えない私は
いったいこれからどうなるんだろう

何にもない手のひらを
持て余して、暇して
時間を無駄にしたって嘆いてんだ

今を生きろ
その今が自分の価値に変わる
命の灯火が尽きるまで
変わることなんて
何百回だってできるんだから

今を生きろ
それが

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白日。【詩】

白日。【詩】

カーテンレールの向こう側には
僕と同じ誰かがいる。

順番待ちの僕らは
白い天井を眺めては時間を潰す。

絶望も希望もなく
命綱が僕らを生かす。

あの日、奇跡に選ばれたあの子は
どこかで元気に笑えているだろうか。

いつか奇跡を願う僕らに
笑える未来は訪れるだろうか。

このまま死ぬことも
このまま生きることも

良しとされない僕らの人生は
いったい何になるのだろうか。

白い天井を今日も見つめ

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君と僕との炭酸刺繍【詩】

君と僕との炭酸刺繍【詩】

シュワッと弾ける記憶は彼方に
じっくり編み込む愛心は此処に

生まれては消えてゆく
感情は些か泡のごとく

カランコロンと混ざり合い
身に纏う水滴と埋まる隙間

生まれては消えてゆく
二人の時間甘く溶けて

君はスカッとサッパリしてて
僕はドキッとピッタリきてる

君と紡ぐ炭酸刺繍
君に捧ぐ恋愛始終

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今回参加させて頂いた企画
▶︎藤家 秋さん『炭酸

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もう後には戻れない。【詩】

もう後には戻れない。【詩】

胸に包まれた時の温もりと安心感。

その柔らかさ、気持ちよさ、尊さ。

いやらしさと可愛さが合わさり、
そそられた興奮に拍車がかかる。

高ぶる気持ちから激しさが増す。

揺れる身体に纏う汗の匂い。
抱きしめる手に力がこもる。

抑えられない声と少しずつ荒くなる息と鼓動。

満たされて力が抜ける。

蕩けたような表情でこっちを見て微笑む。

そんな幸せな時間ほど
あっという間に過ぎていく。

ダメ

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手のひらの恋。【4コマ詩】

手のひらの恋。【4コマ詩】

桜色に彩られた恋心。
ユリと2人きりのお出かけは
私にとって1番のビックイベント。

洋服やメイク、目一杯にオシャレして
ちょっぴり高鳴る気持ちを持って待ち合わせ。

「この可愛い指輪似合いそう」なんて言いながら
手に取った指輪を冗談ぽく、ユリの薬指へ。

「ほら、やっぱり似合う」なんて言って
隠した気持ちをそっと添えた指輪をユリへ贈る。
叶わない未来の夢だから今くらいは見させてよ。

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夢現。【詩】

夢現。【詩】

君はこれから前に進む。

僕は一緒には進めない。

君は階段を一段のぼり、
もう一段と足をかける。

僕は君を見上げた。

君は振り返って、
僕を見て微笑む。

見送ることしかできない僕を
君は優しくそっと抱きしめた。

僕は暖かな光に包まれる。
まるで浄化されるように。

君は僕の涙と頬をそっと撫で
僕からゆっくりと離れていく。

もう交わることのない僕ら。
君は振り返らず進んでいく。

悲しい

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今も苦しんでいる。【詩】

今も苦しんでいる。【詩】

容赦なき自然災害は今も巡る。
私はあの渦中から生き延びた。

名も知らないあの人を置いて。

あの日、あの時、あの場所で、

私は恐怖から私の命を守った。
命からがらあの場から逃げた。

逃げられないあの人を置いて。

本当は救えたかもしれない命。
逃げた私を責める人はいない。

それでも、分かってはいても、

逃げられずにいたあの人の目は、
今も私を見つめている気がした。

忙しくも穏やかな波と

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大丈夫。【詩】

大丈夫。【詩】

「愛はそこにあるんか。」
あるに決まっている。

愛を持って書いたのだから。

本文で足りないのなら
後書きで足せばいい。

その熱量を、感謝を、愛を
私はしっかりとそこに見た。

だから、私もあなたへ
いつかこの気持ちを返そうと
いつか愛を持って伝えようと

いや、いつかじゃなくて
「今でしょ。」

(…ちょっと古いか〜(´>ω∂`))

だから、ここに綴る。

本文が拙いのならそれでもいい。

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幸せを探す旅。【詩】

幸せを探す旅。【詩】

幸せを探す旅に出た。

どんなに歩いても
どんなに頑張っても
幸せを見つけることはできない。

体や心は疲れていく一方だ。

幸せがどこにあるのか分からなかった。
諦めが少しずつ私の心を蝕んだ。

ここで止まったら幸せなんて見つからない。

止まることが怖かった。
不幸になりそうで怖かった。

だから休むことなく探し続けた。

ボロボロになっても
休もうとはしなかった。

体も心も限界だった。

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眠れない夜。【詩】

眠れない夜。【詩】

上手く眠れなくて、布団に丸まった。
まるで風の谷のナウシカのオームのように。

気づけば時間だけが過ぎていて、
うだうだと苛まれて過ごす時の中。

カーテンの隙間から、うっすらと差し込む朝焼けで、
私の夜は終わったのかと気付かされる。

いつの間にか
明日が今日になっていて、
今日が昨日になっていた。

起きていたはずなのに、
時空を飛び越えたような不思議な感覚。

なぜだろう、あれだけ眠れなかっ

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Moonlight.【詩】

Moonlight.【詩】

甘く砕けるそれはMoonlight

一時の時間が幸せを呼ぶ
ほのかな香りに安らぐ心

静かな夜に心を満たす
物足りない私を満たす

今この瞬間広がるMoonlight

なくなってしまった満月
心に残る甘く暖かな至福

寂しさを抱えて過ごす
そんな夜を和らげる光

私の心に寄り添うMoonlight

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メインの詩は堪能されましたか。

この後にデザ

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書くならば。【詩】

書くならば。【詩】

お前は何を伝えたい。
いったい誰に伝えたい。

お前がそれを書く意図は何だ。

ただの日記か。
ただの感想か。
ただの戯言か。
ただの自慢か。
ただの愚痴か。

お前はいったい何が書きたい。

それを誰にどう思ってほしい。

ただ書くだけか。
それならそれでも良かろう。

しかし、お前が書くものを

より多くの人に
届けたいのであれば
読んでほしいのであれば

その誰かの内に
残したいのであれば

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知らないことで広がる世界。【詩】

知らないことで広がる世界。【詩】

遠くの太陽が海に飲み込まれた
ボクは地球の底をまだ知らない
きっとゆっくり太陽が眠る場所

風はどこから来るのだろう
生まれも育ちも分からない
帰れず今日も彷徨っている

枯れた落ち葉が踏まれてないている
あの痛みに寄り添う人は誰もいない
粉々に砕かれた命の終わりをすくう

どうして不思議な顔をするの
どうしてボクを笑っているの

知らないことは悪いこと?
知ってることは凄いこと?

知らないボク

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