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【雑記】BBBB漬けなのでその近況報告
相変わらずここのところ動画と音楽と漫画に浸りっきりで創作から遠のいております。たまーにポツリとショートショートを上げたりなんかしていると、まさにぐうたらと爆食しつつ罪悪感を払拭するためふと1日5分だけ筋トレする気分です(そして翌日以降続かない)。
せっかくなので浸りまくっているものについて記事をアップして罪の意識を薄めようという戦略です。どうぞ、すっっっごく暇してる方のみお付き合いください。
青春ミステリーは「豊かで平和な時代」の外へと誘う|米澤穂信と桜庭一樹|仲俣暁生
子ども向けの読み物と大人向けの読み物の中間段階、いわば階段の踊り場のようなものとして、かつてはジュヴナイルというジャンルがあった。アメリカではヤング・アダルト(Y・A)などとも呼ばれる、おもに十代向けの物語である。日本ではその市場を、ある時期から「ライトノベル(ラノベ)」と呼ばれる軽い読み物が席巻するようになった(この分野については本連載の共著者である前島賢さんの回で詳説されている)。
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「ストーリー」ってそもそも何だろう?|monokaki編集部
「類語辞典」シリーズ、『工学的ストーリー創作入門』など、明解で読み物としても魅力的な翻訳ハウツー本で知られるフィルムアート社から、新たなバイブルが刊行された。「脚本家だけでなく、小説家、ジャーナリスト、ノンフィクション作家、あらゆるタイプのストーリーテリングについて新たな視点を提示する至上の一冊!」と銘打たれた一冊のタイトルは、そのままずばり『ストーリー』。
「この物語はストーリー展開が巧み
これで長編が最後まで書ける!三幕八場構成を学ぶ|monokaki編集部
昨年、フィルムアート社から刊行されている『ストーリー ロバート・マッキーが教える物語の基本と原則』の抄録をmonokakiに特別掲載しました。作家・脚本家の堺三保さんが書く同書の解説に、こんなくだりがあります。
ここ数年、いくつかの講座で小説や脚本の構成について、作家志望の人々に教えている。そこで最も痛切に感じることは、多くの人が「こんな話を書きたい」という語るべき何事かを抱えているにも関わら
[HipHop] 唾奇 / 俺の不幸で踊ってくれ
1993年のL.A.暴動の前、当時の黒人の若者たちがHipHopのビートの上に、自分たちの現状や何を思っているかをラップしていた。
では現在の日本ではどうなのだろうか?若者たちの声はどこで表現されているのだろうか?
結論から言えば、いろいろなジャンルの音楽の歌詞にリアルな言葉はあるだろうけど、HipHopの歌詞にも海外と同じく若者たちのリアルな声は表現されている。
HipHopの歌詞に日本の若
「構成」って何ですか?|王谷 晶
残暑お見舞い申し上げます! 王谷晶である。突然だが夏なのでカツカレーの話をしたい。諸君の目の前にも一皿のカツカレーがあると想像してほしい。ライス、カレー、カツ、そして皿の隅には福神漬とラッキョウが乗っているという黄金の布陣だ。
一口にカツカレーと言っても、人の捉え方はさまざまである。あくまでカレーがメインでありカツをサブ要素と考えるか、カツがメインでカレーを下支えと考えるか。いや自分はラッキョウ
「客観性」って何ですか?|王谷 晶
年末進行! 王谷晶である。ところでこれは私が聞いた話なんですけどね、知り合いの物書きの人がある夜一人で執筆作業をしてたそうなんです。もう集中して集中して小説を書いてたんですねえ。文字通り物語の中にグッっとこう、入り込んじゃうような。そしたらね、フッと気づいたんです。誰かが見てる……後ろから誰かが見てる……。視線を感じちゃったんですね~怖いなー怖いなーと思って振り返ったら……自分の顔がじいぃぃっとこ
もっとみる文章が綺麗に整う「語尾」「粒度」「補足詞」のこつ|ことば遣い編②|逢坂 千紘
こんにちは、逢坂千紘(あいさかちひろ)です。
前回の「馬から落馬しちゃいけない?重ね重ね重々に重言を検討」では、重複表現の効果や是非について触れながら、校正の攻守の魅力、制作行程で作品の「圧」を調整する話をしました。
第二回では、その「圧」について、ことば遣いにまつわる具体例を見ながら、詳細イメージを共有してみようと思います。どうかお付き合いくださればさいわいです。
※あくまで私の経験
プロットを作りはじめる前の4つの質問|monokaki編集部
「作品を書き始めることはできるけど、完結させることができない」
「最初はよくても、だんだん今書いているものに飽きてしまう」
「書き進めるうちに、世界観設定が自分でもわからなくなる」……
こんな悩みを持ったことはありませんか?
「書き始める前にプロットを作ればいいのでは?」とは思うものも、そもそも「プロット」を作ったこともないし、作り方もわからない……。
今回は、そんな物書きさんのために、「プロッ
平成を象徴する小説家|May 2018|monokaki編集部
当欄は、monokaki編集長の有田が、月に一度編集後記のように綴っていきます。5月は、連載以外の単発の記事を多数掲載しました。フィルムアートから刊行されている『工学的ストーリー創作入門』を紹介した「売れる物語を書くために必要な6つの要素」、エブリスタの編集マツダと文藝春秋社の編集さんたちによる「『筆力を伸ばす書き方』とは? バディ小説座談会」、現役の校正者でもある逢坂千紘さんにご寄稿いただいた
もっとみる今週末の日曜日、ユニクロで白T買って泣く
今週末の日曜日、私はユニクロで泣く。
いつも行く、イオンの4階に入っているユニクロで。きっと、震えながら白のエアリズムコットンオーバーサイズTシャツ(5分袖)を手に取って、泣く。
何の話か全くわからないと思うけど、今、たった今3時間前に起きたことを、心臓をばくばくさせながら、今日は書く。
私の家は、奈良にある。近鉄電車の快速急行が止まる駅。そして、家の94%を、地元の20代以下に開放している