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食べ塾51:50年前の貧乏日本の雇用条件は「住込・日払・送迎・食事付」だった

私が中学生の頃~大学生の頃(昭和40年代の初期)の頃は、
世の中に活気は溢れていましたが、所得は低く、みんな貧乏だった。

■住込み

  お金のない時代に2つだけ必要なものがあります。
それは、「住むところ」と「食べ物があること」です。
まだまだ高度成長と言えない時代と、コロナ禍の波に洗われた今の時代が
”生きる”ことに対して世の中の有り様が結構厳しく感じており、
つい、50年前を思い出しました。

募集する場合でも、借上げ社宅化したり、ワンルームマンションを確保して、雇用を促進できるのではと思っています。
仕事はあるのですから、住むところを提供すれば安心して働けます。

私の知っている飲食企業は、アパート一軒借り上げて全室改装して、
10数名の独身者を住まわせて、給与から2万円住居代をいただいて
いました。定着率は一般雇用と比べて5倍~10倍良かったのです。

■日払い

  1か月以上職を失うと、月締めの給与では現金を手にするまでに
窮してしまいます。
貧乏日本時代は、働いた「当日の労働代金」を終業後にキャッシュで
渡していました。
特にキャバレーなどの水商売の世界では、
「日払い10,000円」とか「7,000円」とかがどこも出していました。
それこそ、家出した女性も、即稼げる仕組みでした。

月払いの給与だけでなく、週払い、日払いも柔軟に選択できるようにすれば、飲食業界でも多くの雇用が可能と思います。
特に現金収入のある業種には、日払いでも損はありません。

■送迎付つき

 これもキャバレーのホステスさんの募集広告に必ず載っていた条件です。
車を持たない人は人口の半数以上いると思います。
今後ますます、車の単独所有者は少なくなると思います。

・車は持っていても仕事の間の駐車場代がかかる
・お店から支給される交通費では、駐車場代とガソリン代に足が出る
・車は持っていない
・車を持っているが使いたくない
・免許を持っていない
・高齢者なので免許証を返納した
などの多くの理由で、「送迎」歓迎の状況にあると思います。

<送迎車両を持つ必要はありません>
・タクシー会社と提携
・結婚式場などマイクロバスやワゴン車を持っている個人・法人と提携
・従業員に業務委託契約
などの方法があると思います。

■食事付

  住むところがあって、お金を日払いでもらえて、職場の往復がタダで
してもらえれば、あとに残る必須条件は、「食事」です。

これに関しては、
①5~6時間以上勤務者は無条件で食事をつける(別途会計処理あり)
②5時間未満勤務者は、1食200円~250円で食事を提供する
 (どこかで外食しても最低500円はかかるので大助かりです)

   人手が確保できなくて大変な時代ですが、
   一人一人の生存ニーズを踏まえた「恩恵の提供」で
   いくらでも切り抜けることができます!


是非お試しをしてみてください。

先入観なく雇用して、
試用期間の中で仕事を見てから、本採用の条件を決めてください。

令和4年は、積極的に不可能を可能にするチャレンジをしましょう!

(了)


飲食コンサルタント業30年の経験を通じてお知らせしたいこと、感じたこと、知っていること、専門的なことを投稿しています。 ご覧になった方のヒントになったり、少しでも元気を感じて今日一日幸せに過ごせたらいいなと思います!よろしければサポート・サークル参加よろしくお願いします