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科研費、採択される申請書のポイントとは? 

「真面目に研究しているのに科研費は一向に通らない」
「周りには聞ける人も、申請書を見せてくれる人もいない」
「どの程度のテンションで自信を訴えればいいのか」

 科研費シーズンになって、「書かなきゃ!」とあせって準備をはじめる研究者の方は多いようです。

 『狙って獲りにいく!科研費 採択される申請書のまとめ方 』は、どんな審査委員にあたっても困らない申請書を書くための本です。落とされないためにすぐできること、審査委員の高評価をもらうにはどうしたらいいかをわかりやすくにまとめています!

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科研費 採択される申請書の書き方


 科研費申請には、ある程度「書き方・まとめ方」が存在します。

 ノウハウを代々引き継いでコンスタントに研究費を取っている研究者もいれば、毎年落ちているという人も多いとか。

 今回は『狙って獲りにいく!科研費 採択される申請書のまとめ方 』から採択されるポイントを3つ抜粋して、お教えします。ぜひ参考にしてみてください!

ポイント1:伝わるタイトルをつけよう

タイトル(正確には研究課題名)は大事だ。申請書の序盤だけ読めばその良し悪しがわかると審査委員たちは言い切る。その中でもタイトルは先頭項目である。字数は40字以内と決まっている。
(中略)
審査委員の経験者が口を揃えて教えてくれるポイントは、タイトルに「専門用語を入れない」こと。よく高校生でもわかるタイトルがいいと聞くが、専門用語は入れずに分野外の人にもわかるタイトルにしよう。

『狙って獲りにいく!科研費 採択される申請書のまとめ方 』より

 本書にはタイトルの見本もたくさん載っているのでぜひ参考にしてみてください! 

ポイント2:最初の1ページで運命は決まる

申請書全体の良い・悪いは、最初の1ページでわかってしまうと審査委員は一様に言う。申請書の1〜2枚目には「研究目的」を書くが、ここがダメなら、そのあとの「研究方法」や「遂行能力」もたいていダメ。つまり、最初の1〜2ページが良くないと、最後まできちんと読んでくれなくなる。
(中略)
最初に来る研究の「概要」は超重要。10行くらいの文章だが、その最初の3行は時間をかけて練ろう。なぜなら概要の出だし数行を1回読んだだけで頭に入らない申請書は、ほとんど不採択になっているからだ。

『狙って獲りにいく!科研費 採択される申請書のまとめ方 』より

 手順としては「申請書をすべて書き終えてから最後に書く」のがセオリーだそうです! 本書には1ページ目の例なども掲載されているので、ぜひ参考にしてみてください。

ポイント3:視覚的・直感的に見せる

論文のように、概要を読んで、図を見ながらそのキャプションを読んで、「ああ、こういうことがやりたいのね」と大枠を理解できるのが良い申請書。自分の専門から離れた申請書を読む審査委員は特に、わかりやすい図と見やすい書面を切望している。
(中略)
図の数は、目安として1ページに図が1〜2点あるとよい。私の申請書では図が紙面の半分を占めるが、一般的には申請書1枚の2〜3割を図が占める程度の申請書が多い。

『狙って獲りにいく!科研費 採択される申請書のまとめ方 』より

 本のつまみ読みで通るほど申請は甘くありませんが、知って、すぐやってみるだけで見違えるようなポイントもあります。

 本書では実例を示しながら、「概要文のインパクトの出し方」「図版の描き方」など多くの「勝てる申請書」のポイントが具体的に書かれています。

 ぜひ本書を手にとってみてください。

目次

はじめに/申請書(研究計画調書)のページ構成/本書利用上の注意点
第1章 読み手をひきつける申請書 ~おさえておくべき9のポイント
第2章 審査委員経験者が教える ~科研費を獲れる人はいったい何をしているか
第3章 申請書ケーススタディ ~読み手ファーストで隅々まで配慮して仕上げていく
巻末資料/申請書全文サンプル/おわりに/謝辞/参考資料/見本・例文検索


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