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全て完璧!が手に入る

お気に入りの街を見て!

と言うので娘が誘うその街へ。

駅前の不動産屋さん。
ちょっと中を覗くと強面のお兄さん。

彼女のはじめての新しい住まい探し中。
これまでも何件か一人で訪れたみたい。
GW明けの方が色々物件も見れるようだけれど
せっかく来たからと、勇気を持って中に。

全部彼女がやりとりする中
居心地が悪い私。

荷物下ろしたら?
って彼女からは注意も受ける。

これまでの学生時代の三者面談も
子供たちが全部喋って終わった。

同級生は就活に励む中、
彼女は早朝から働き
一人暮らしの資金を準備して隣にいる。

そうしなさい
と言った訳ではないけど
ふたりの子達がそうしてるから
ほんとにすごい子たちだなと思う。

強面のお兄さんも
喋り出せば優しいお兄さんだった。

彼女が希望を伝え
希望に近い部屋を紙面で見せてくれる。

そして3件の内見へ。

びっくりだけれど1件目でここだよね!!

という物件に遭遇。

3件のうち駅から最も近い。

最初に見て、他の2件と比べ、
ほぼ決まり状態で再度その物件を見に行けば
アゲハ蝶が舞っていた。

「アゲハ蝶だし、ここに決まりだ!!」

そんな私の言葉に彼女はツッコミを入れるけれど、本当にOKサインに感じた。

どこでどんな情報なのか
「鬼門とか裏鬼門とかさ」っていう。

風通し、日の当たりの感覚から「とにかく綺麗にしてれば大丈夫!!」と伝えた。

ただ、ちょっとだけオーバーな価格とインターホンが希望とは違った。
でも彼女がしっかり強面のお兄さんに希望を伝えれば、金額もインターホンも完全希望通りに叶って返ってきた。

完璧!!

これまでの人生を振り返り、住まいを見つけるのも「何かを我慢!」が当たり前だったけれど、今回は全くない。

でも、これ奇跡なんかじゃない。

なんといっても、彼女も私も、今が楽しい。
楽しいことがあるからではなくて、
今、楽しい!でしかない。
完璧な家に出会えることは想像できてた。

たくさんの面接を繰り返すような、
いわゆる、世間でいい仕事についているか。
と言われれば違うのかもしれない。

サッカー歴を伝えれば、偶然にも面接相手がサッカー仲間だったというご縁。

仕事内容もティッシュ配りもしていたり。
でも、そのティッシュ一つを相手にどう渡すのか!の研究が聞いてて面白い。

お客さんが彼女のたった一言で心を開いていく様子など、ウルっとくる。

「目の前のこと」をどれだけ楽しめるか、楽しむ視点を発見するか。
何をやるかよりもそこに気づくか。

大学を辞めたい
親は離婚
そんな数年前。

インターハイ出場の決定もコロナ禍で消えた世代。

当たり前に目指していたものが突然消えた。
大人以上にこの子たち世代には響いたコロナ禍だったと、私は今も思っている。

が、「今」の気持ちを勇気を持って伝えていくことが、こうした「最高の今」に繋がっていく。

世間でいう親の役わりの代わりは、卒業したにも関わらず元担任が、我が子たちの相談役となってくれていた。

親が頼りなければちゃんと相談役を適切に見つける。

さりげなく二人に電話してくれたり。

もう感謝を伝える機会はないけれど、受け取った感謝は、違う形でどこかの誰かに届けていきたいと思う。

自分が幸せの道を選択するとき、罪悪感も生まれたけれど、それぞれが同時に幸せの選択を自らしていく。

正解、不正解なんてない。
悩みは、悩みたいから悩んでいる。

お母さんにできることは、子供のためと我慢ではなく、「今」の気持ちに素直になって我慢をやめること。「幸せ」は、ここにあることを伝えることから。






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