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【保育士おすすめ】赤ちゃんが何回も読みたくなる絵本 3選


こんにちは。
保育園の園長をしているSanaminaです。

今回は、赤ちゃんが何回も読みたくなる絵本を選りすぐって3冊ご紹介します!
お家での絵本レパートリーの参考にしていただけたら嬉しいです。


絵本の読み聞かせの効果

○情緒の安定

保育園では、絵本の読み聞かせの時間が何回もあります。

ある時、1冊の絵本を先生が読み始めます。
まだまだ絵本に興味を示さず落ち着かない赤ちゃん達。

先生がオーバーアクションをしながら読み続けていると次第に絵本に興味を持ち始め、絵本の前に集まってきます。

絵本を目の前に立ち止まったり、お座りしたりして読み聞かせを楽しみます。
何冊か読み終わる頃には、気持ちが安定し、次の活動に移りやすくなります。

保育園では活動と活動の区切りとして、絵本の読み聞かせを入れることが多いです。

○言語能力の向上

赤ちゃんの絵本は、モノの名前や食べ物や動物、簡単な言葉のやりとり、音を表す絵本が多いですよね。
絵本で見たり聞いたりした言葉は自然に吸収していきます。
その時はまだ話せなくても、小さな頃に絵と一緒に吸収した言葉は大きくなっても覚えています。

くだものの絵本ならゆっくりと丁寧に「り ん ご」と言いながら読んでください。
どうぶつの絵本も同じように「き り ん」とゆっくりとはっきりと読んでください。
その言葉を赤ちゃんは自然と覚えていきます。
話せなくても理解し始めて、指さしするようにもなります。

「ありがとう」という言葉。
絵本だと
ペコリという動作も絵で描かれていますよね?

まだ話せない赤ちゃんはそのペコリはやろうとするんです。
そしてちゃんと、ありがとうのシチュエーションもわかっているんです。

○想像力、思考力を育む

絵本の楽しさは
次のページに進んでいくことにもあります。
次はどうなるんだろう?
次のページはきっとこうだ!
と、赤ちゃんなりにいろいろと想像します。

動物のしっぽだけが見えていて
「これはなんの動物かな?」
と問いかけるような絵本はよくあると思いますが
これも想像力や思考力が育まれます。

○感情表現が豊かになる

ページがめくられるたびに、指差しをしたり、手をパチパチさせたり、笑ったり、絵本の読み聞かせをしている中で赤ちゃんの表情はコロコロと変わります。
絵本のストーリーは数え切れませんよね。
だからいろんな絵本を読んであげてほしいです。

ライオンさんが
「ガォーーー!」というページだけで
赤ちゃん達は喜びます!
たべものを
「いただきます」というページだけで
赤ちゃん達は喜びます!
小さな1ページで大きな感情を表現を引き出せるのは絵本の醍醐味ではないでしょうか。

○集中力が高まる

いつもは周りやいろんな場所に意識が行って動き回る赤ちゃんですが
絵本の時間は、絵本だけに集中するようになります。


読み慣れた絵本なら
真似っこしたり、繰り返したり、指差ししたりして絵本に夢中になります。
新しい絵本なら
ワクワクしたり、次のページを想像したり、じっくりと聞いたりしてこれも夢中になります。

夢中になるということは、集中しているということ。
短時間であってもこういう時間はとっても大切です。

○まとめ

絵本のおすすめサイトなんかを見ていると
「想像力を育む絵本はこれ!」
みたいな感じで、何かに特化した宣伝でおすすめされていることも多いですよね。
絵本によっては
その絵本による効果を何か一つに特化して描いているものもあります。
でも、ほとんどの絵本は先に述べたすべての効果が期待されます。
なので、どれを選んでも間違いないでしょう!

パパやママも一緒に楽しめる絵本を読むのが1番です。

それでは

保育士おすすめの絵本、3選をご紹介します!


おすすめ絵本①『かおかおどんなかお』

まず1つ目のご紹介はコレ!!
ユニークな楽しい絵本です。

まる?さんかく?しかく?
いろんな形の中に
おめめが二つ
お鼻が一つ
お口が一つ

はいっお顔ができちゃいます!

お口を大きく開けると「たのしい顔」

お口をへの字にすると「かなしい顔」

おめめがつり上がれば「おこった顔」
お顔の形もなんか角ばっています。

おめめを閉じれば「ねむった顔」
お顔の形はお月様のよう。

形がちょこっと変わるだけでこんなにもいろんな表情になるんです!
自分の顔はどんな顔かな?
ママとパパはどの顔をしているかな?
美味しいご飯を食べた時はどんな顔になるのかな?

何回も読んでいると赤ちゃんは真似っこし始めます。
その表情の可愛さといえば、もう私が言うまでもありませんよね!?

「おこった顔」を指さして
「ママ」と言われても気にしないでくださいね!笑

○この絵本を読む時のコツ

そのページの表情に合わせて読む側も同じ表情をしてみましょう。
そしてその表情に合った声や読み方をしてみてください。
怒った時は怒った声と表情で、悲しい時は悲しい声と表情で。
表情と感情を伝えることが出来るのはこの絵本ならではですね!


おすすめ絵本②『いないいないばぁ』


この絵本は
パパやママが小さい頃にも読んだことがあるのではないでしょうか。
ロングセラー絵本の一つです。

「いない いない ばぁ」
「にゃあにゃあやあが ほらほら いないいない…」

ページをめくると

おめめぱっちりのにゃあにゃあが

「ばぁ」

次はくまさん、その次はネズミさん、その次はキツネさん…
いろんな動物が出てきて
「いない いない ばぁ」を繰り返されていきます。

赤ちゃんが「ばぁ」のたびに笑ってくれるんです。
この安定した笑顔の繰り返しが魅力であり、この絵本が長く愛され続けている秘密ですね!
何回も何回も読んでも赤ちゃんは毎回喜んでくれます。
そうして生活の中でも
「いない いない ばぁ」で遊ぶようになり、これもまたスキンシップに繋がっていきます。


○この絵本を読むときのコツ

「ばぁ」のところは、笑顔でオーバーに読んでみてください。
そうすると、赤ちゃんもニコニコと喜んでくれます。
何回も読んでいると、次がどんな展開になるのか赤ちゃんもわかってきます。
赤ちゃんの期待が伝わってきて読む方も楽しくなってくるはず。
絵本の良さは、読む人によって変わります。

赤ちゃんがこの絵本を「これ読んで」と自分から持ってくるようになったら、自分の読み聞かせで虜にさせたんだとママやパパの自信になりそうですね!


おすすめ絵本③『だるまさんが』


最後は不動の人気シリーズ。
このぷっくりとしたフォルム、「ぽっ」とした表情、ちょこんとある手足がとにかく可愛くて癒されるだるまさん。

「だ る ま さ ん が…」

という読みと共に体を左右にゆらゆら揺れて

「どてっ」

ころんじゃった!

こんな感じでだるまさんが伸びたり縮んだり笑ったり、いろんな動きが繰り返され

最後は
「だ る ま さ ん が…」

「ぷっ」

あっ…  おならが出ちゃった。

もう子どもも大人もみんな大笑いです。

だるまさんなんて知らないはずの小さな子でも惹きつけられちゃうんです。

この「だるまさんが」ですが
保育園のクリスマス会で1歳児クラスが劇遊び発表で、披露したことがあります。
みんなで「どてっ」ところんだりしてとーーーっても可愛かったのを覚えています。

○この絵本を読むときのコツ

だるまさんの動きと同じような動きをしながら読んでみてください。
赤ちゃんもその動きを真似してみんなで笑い合うこと間違いなし!
ゆっくりリズムを作りながら読んで、独特の「間」を大切にしてください。
赤ちゃんはその「間」も楽しめちゃうんです!


自然と赤ちゃんとのスキンシップにも繋がりますね。
パパの読み聞かせにもオススメです。

この絵本は愛されすぎて、のちにシリーズ化もしています。
「だるまさんの」「だるまさんと」も是非読んでみください。


いかがでしたでしょうか?
まだまだおすすめの絵本はたくさんありますが、そんなことを言い始めたらキリがないにで今回はこの辺でおしまいにします!

また次のお話でお会いしましょう。

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