千本松 由季

東京都出身。文化服装学院デザイン専攻科卒。マウント・ロイヤル大学小説創作講座修了。英文…

千本松 由季

東京都出身。文化服装学院デザイン専攻科卒。マウント・ロイヤル大学小説創作講座修了。英文小説『Looking at the Sun from under the Sea』がアートギャラリーcSPACE Marda Loopで展示される。映像化した小説をYouTubeで発信中。

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  • 『百年経っても読まれる小説の書き方』

    YouTube「百年経っても読まれる小説の書き方」のテキスト版です。YouTubeで放映できない本音もたくさん。

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小説『サラブレッド』

「オニイサンってさ、なにしてる人?」 「え、オレ? 警察」 「ふーん、いい身体してると思った……。あれ、アタシって、逮捕されちゃうの?」 「なんで? なんにも悪いことしてないだろ?」 「そうよね。あ、でもコレって、御金貰ったら売春よね」 「じゃあ、御金上げないから」 「……え、ソレはヤダ」 「逮捕して欲しいの?」 「そうじゃないけど……あんまり明るいところで見たら恥ずかしい。嫌でしょ。臭うでしょ」 「いいじゃない、臭うの」 「自分でもさ、夏とか短パンで床に座ってて、立膝とかで

    • 『6、百年経っても読まれる小説の書き方、風景描写はしなくていい』

      ある方がエッセイに、いつも風景描写をどうやってするか、悩むんですよね、と書いていた。 風景描写はしなくていい。なぜかみんなは小説を書くということが、イコール風景描写をすることだと思っている。 あなたが余計な風景描写をしているうちに、なにが起こるかと言えば、もっとあなたが本当に書かなくてはいけない、大事なことが書いてない。 今、仕上げている新しい小説があって、掌編4,000文字の中で、羽田空港→銀座→新宿→銀座という場所の移動があるけど、私は風景描写なんて一回もしていない

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      • 『5、百年経っても読まれる小説の書き方、説明はしない』

        六年前に日本に行った時、ホテルの側に地下鉄の駅があった。ホームに立つと録音されたアナウンスメントが聞こえた。暫らくは気にならなかったけど、そのうち自分は日本語を理解できることを思い出して、聞いていると、なんでも、「改札はホーム中央のエスカレーターで二階に上がったところにあります」というようなことを、延々と一日中毎日繰り返している。聞いていると気が狂いそうになった。 日本に住んでいる友達に、あれはせめて五分に一回にしたらどうだろう、と聞くと、そういうことをすると、不親切だ、と

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        • 文学フリマに行って、私の小説が入った本を買おう!

          行ったことないからよく知らないんだけど、「文学フリマ東京」というイベントで、私も寄稿させていただいた本が販売されます! 本はこれ。「愛を間違わないように」 アンソロジーの主催者は、作家の常世田美穂さんで、 この方はね、ああ、これは私には書けないな、という優れた作品を書く方なのです。 今回はなにもかもお世話になってしまいました。私は小説を書くことしかしてない。カナダにまで本を送って頂き、丁度、私の誕生日に届きました。ありがとうございます! 私の作品は『ジェフ』というタ

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        記事

          私の過激な断捨離。いるものまで捨ててしまうから、いつもどこに行ったか探している。

          私がマンションの改造を始めた理由はこちら。ぜひ聞いてあげてください。 このマンションはネコが欲しくて買ったもの。安い時に買ってよかったね、と不動産関係の友達に褒められた。ローンはあと4年。ネコは寿命で死にました。名前を、ひろし、と言います。 なんせこんなに長い間住むとは全く思っていなかった。この先の人生を考えても、きっと一生ここに住むのだろうと、気が付いた。売ることを考えなくていいのなら、自分の為だけに、好きな様に改造できるな、と思った。 ここは一人では十分な広さだけど

          私の過激な断捨離。いるものまで捨ててしまうから、いつもどこに行ったか探している。

          誰も聞いてくれない話。続き。

          弟だから一縷の愛情はあるし、アーティストとしては、私は尊敬している。でも、全く信用はしていない。

          誰も聞いてくれない話。続き。

          誰も聞いてくれない話。続き。

          誰も聞いてくれない話。

          聞いてください。続きもあります。 サイコパスってああいうんだな。人に寄生して生きる。私に似て、背が高くて見てくれがいいから、いい年をして女がほっておかない。

          誰も聞いてくれない話。

          誰も聞いてくれない話。

          5月1日は私の誕生日。

          なかなか書けなくて、すみません。折角、誕生日だからちょっとは書けるかな。 ずっと欲しくてひと月くらい悩んで、誕生日だからいいや、と、思い切って買いました。自分へのお誕生日プレゼント。 大きい方は身長が70センチもあって、メタル製です。こんな下らないものにお金を使うのは、お天道様に申し訳ないな、と思ったけど。日本円だと、二人で4000円くらいだと思う。 湖に住んでいる人達なので、取り敢えず風呂に置きました。 名前を付けました。大きいのは須藤で、小さいのは益田です。須藤は

          5月1日は私の誕生日。

          ペンキを塗っていました。

          ものを書けないので、喋ります。

          ペンキを塗っていました。

          ペンキを塗っていました。

          海外で働く為の英語はいい加減でよい。

          私のいい加減な英語を聞くと、安心されるのではないかと思います。海外で働きたい方は、ぜひトライしてください。

          海外で働く為の英語はいい加減でよい。

          海外で働く為の英語はいい加減でよい。

          書評『金閣寺』三島由紀夫。誰も言わない感想と文章の分析。

          言ってはいけないことを一杯言っているから、きっと三島由紀夫ファンはあんまり好きじゃないと思う。今回は、あろうことか、この作品は小説ではない、と発言している。みんなに殺される。 そもそも私のYouTubeは、三島由紀夫ファンが半分以上。考えたけど、きっとほかに三島に対して、大真面目に発言する人がいないからだと思う。特に『禁色』の書評はあまり見たことがない、と言われたことがある。 先日ゲイの人からコメントが来て、『金閣寺』も楽しみにしています、と言われた。そういうのは嬉しいよ

          書評『金閣寺』三島由紀夫。誰も言わない感想と文章の分析。

          ラジオ対談「虹倉きりx千本松由季」

          なんだか日本は暑いらしいですね。こっちはまだ冬で、先週、オーロラが四日続けて出て、空中が緑色になってびっくりしました。 自分で書いた小説やエッセイを、プロのナレーターさんに朗読してもらいたい、と思ったことはありませんか? それを実現してくださるのが、虹倉きりさんです。自分の作品が声になって残る、というのは特別なことだと思います。 私の小説を初めて朗読していただいたのは、もう四年も前。それからも私達のコラボは続き、私がどんなにふざけた小説や、読みにくい小説を投げても、虹倉さ

          ラジオ対談「虹倉きりx千本松由季」

          『4、百年経っても読まれる小説の書き方』

          保存版。トートロジーを75連発! で、ご紹介します。 一緒に勉強していきましょう。信じられないようなトートロジーもあるけど、これらは実際に最近投稿された小説の中で見付けたものです。かなり個性的なのもあって、面白いです。形は多少変えてあります。 これを読んだら、トートロジーのことは全て分かるようにしてあります。自分の書いている文章が怪しいな、と思ったら、これを再読してください。 トートロジーがあると、この人の小説はいいけれど、文章の書き方を知らないな、と思われる。完成まで

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          『4、百年経っても読まれる小説の書き方』

          『3、百年経っても読まれる小説の書き方』

          書きたいことを書いていれば、テーマは自然に、あっちからやって来る。しかし、「書きたいことを書く」のはなぜか非常に難しい。みんな書きたいことを書けばいいのに、わざわざそれを書かない。 誰にだって書きたいことがある筈なのに、書きたいことを書いていないから、途中で書けなくなったり、テーマが見付からなかったりする。 YouTube「百年経っても読まれる小説の書き方」 長編小説を書き終えて、梗概を書いている段階で、ストーリーの不要な部分を全部削っていくと、突如そこに意外なテーマが

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          『3、百年経っても読まれる小説の書き方』

          『2、百年経っても読まれる小説の書き方』

          私がみんなの小説を読む時、まずここを見る。 最初の四行を読んで、小説が進んでいなかったら、二ページ目の頭の四行を読んでみる。それでも小説が進んでいなかったら、その小説はもう読まない。 最初から最後まで立ち止まって、全く進まない小説を読んだことがある。博士論文を読んでいるみたいだった。全てが「解説」になっていて、されど、それが芸術的であるわけでもなかった。 「小説が進まない」の意味は、最後に私の未発表新作『パトカー』の一部を使ってお話しようと思います。 その次は、意外だ

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          『2、百年経っても読まれる小説の書き方』

          『1、百年経っても読まれる小説の書き方』

          ソーシャルメディアのどこを捜しても、書いた小説を批評する、という機能が見当たらない。御互いに読み合うことはあるけれども、いいところを緩く褒め合うだけで、ここはおかしいよ、と指摘し合うことはない。 小説を書く人は、人の意見を聞くのを怖がる。小説というのは、自分の内面の一番繊細な部分を使って書くもので、「小説の書き方」という方便は基本的には存在しないから、みんなは自分自身の設計図に従って、小説世界を創造していく。 だから、書いた小説を批評されると非常に傷付く。小説を書くような

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          『1、百年経っても読まれる小説の書き方』