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〜桃源郷〜への終着点 / 原かづささん

皆さんこんにちは!
「与謝野町移住支援窓口-364-」です。
与謝野町に関わりがある方々にインタビューを行い、暮らしや日常に関する情報を発信します。
第5弾は、与謝野町移住・定住アンバサダーであり与謝野町の最南端に位置する与謝峠に移住をされた原かづささんにインタビューを行いました。

▽与謝野町移住支援窓口-364-とは「特別な日より、日常を伝える」をコンセプトに掲げ、与謝野町への移住促進につながる多様な関わり方を提案させていただきます。1年は365日ありますが、観光やイベントなどで与謝野町を訪れたり 関わったりするようないわゆる「特別な1日」よりも、それ以外の「364日の与謝野町の日常」に関する情報を移住希望者にお届けしたいという想いを込めて「364(さんろくよん)」と名付けました。

■移住の経緯

-自己紹介をお願いします!

自宅前で飼い猫と。

はじめまして、原かづさです。
2020年6月末に、旦那さんと猫一匹を連れて与謝野町に移住をしました。
大阪出身で、その後東京→奈良県生駒市を経て与謝野町に移住をしました。
現在は仕事を4つほど掛け持ちしつつ、今年の5月に開業。「米粉のおやつパッセ」として、お菓子の製造販売をしています。
長く印刷会社でDTP(紙媒体のデザイン系)の仕事をしていたこともあり、フリーでデザインの仕事もしています。

-移住に至るまでの経緯は?

東京で暮らす中で、ここ(都会)にはずっとは住めないなと感じ、(東日本大震災の後ということもあり)どう生きていくかを考えていました。
模索している時に、本屋で塩見直紀さんの「半農半Xという生き方」という本に出会いました。
衝撃を受け、そこから田舎移住への憧れが生まれ、いつかは自然の豊かなところで農業をやりながら暮らしたいと思うようになりました。
稼いでもストレスでお金を使ってしまう、負のループから抜け出したかったというのもあります(笑)。

-なぜ与謝野町なのですか?

塩見直紀さんの住む、同じく京都府北部の綾部市に移住したかったのですが、場所探しをしていく中で、旦那さんが住みたいと思った場所が与謝野町でした。

閉塞感がなく、田畑が多く景色が開かれている。
海も山も車で行ける距離にあるのが魅力的でした。

旦那さんの直感と、桃源郷のような、「ここだ!」という家に巡り合えたことが移住を決定づける要因でした。

与謝峠


■移住して大変だったこと

-見知らぬ土地への移住で苦労したこと、不安だったことはありますか?

田舎暮らしの場所が見つかるまで、当てもなく大変だった事、家が決まった後は、前の住人の方の家具やゴミの処理が大変でした。
仕事はあるのか?という不安と、ペーパードライバーだったので、車の運転に慣れるまでは恐怖でした(笑)。

実際、選ばなければ、仕事はありました。

家探しは、京都府北部の移住ポータルサイト「たんたんターン」の空き家バンク情報を見て、与謝野町へ連絡して、5~6軒を1日で廻りました。最後に行った家が今の家です。

移住したその日の夜、街灯がなく真っ暗で、何の鳴き声かわからない動物の声を聞いて、家族で震え上がっていました。
それと、「誰も教えてくれない田舎暮らしの教科書」という本を初日に読んでしまって、結構ビビらせる内容だったので(閉鎖的な田舎暮らしの体験談)、やっていけるんか?!と不安でいっぱいでした。

■移住後の暮らしを教えて下さい!

-住んでみて暮らしはどうですか?

今のところ、なんの不満もないです。
熊(獣)の気配を感じて怖くなっていた頃もありますが、今は慣れました。鹿は毎日たくさん見ます(笑)。
真冬の雪深さと寒さは大変ですが、景色は最高です。

冬の与謝峠

原さんが住んでいる地域は与謝区の峠地区で、標高250mほど。秋から冬にかけては霧が発生する源で冬は雪深いことが特徴です。国道ができるまでは、みなさん与謝峠(旧道)を通っていたそうです。地域に建設会社があり、棚田の管理や冬の除雪など、峠の景観を守ってくれています。

-地域の方との関わり方は?

普段はほとんど近所の人と出会う事がなく、関わりがあまりないですが、たまに野菜を頂いたり、毎年、公民館のヨガ講座に一緒に参加したりしています(笑)。
地域にある神社の掃除など、行事が年に数回あるので、その時に地域の方々と関われているのが嬉しいです。いい距離感で付き合えているなと思います。

-与謝野町で楽しんでること(余暇時間や休日の過ごし方)、移住前と比べて変化はありましたか?

都会にいる時は、娯楽(友達と遊ぶ飲む、喫茶店、美術館、映画館など)三昧でしたが、遊び方は一変しました。

移住してから始めた事は、(あまり出来てませんが)ソロキャンプ、DIYなど。クリエイティブな遊びをするようになったなと思います。

収入が少なくても自分たちの食べるもの(お米、野菜)だけでも自給して、自然から受け取る感動や刺激で満たされるというのが理想なんですが、今はまだそういう生活はできていないので、都会的な遊び(刺激)を求めてしまってますね(笑)。
外からの刺激を求めるのではなく、自分から発信できるような人になりたいです。


-お気に入りのお店や場所

大内峠一字観公園の朝日

◯原さんのお気に入りスポットリスト
【よく行くランチ、喫茶店】
■岩滝のお食事処「あすか」←とっても美味しく庶民的な雰囲気で落ち着く。豚の生姜焼きの肉が分厚い!
■京丹後市の「喫茶ロペ」←本を読んだり頭の中を整理する大切な時間を過ごしている。

【お気に入りスポット】
■阿蘇シーサイドパーク←毎月阿蘇シーサイドピクニック(マルシェ)が開催されていてパッセで出店をしたりしている。
■滝の千年ツバキ公園←樹齢1000年を超えるヤブツバキの巨木があり、景観が美しい。
■野田川親水公園←桜並木と川があり、のんびり過ごせる場所。毎年の花見はここと決めている。
■大内峠一字観公園←ここで観る朝日は最高!頑張って早起きしてここで珈琲を飲んだことも。

-与謝野町の魅力は?

最近、仕事で織物業者さんと会うことが増えました。
丹後ちりめんなどの織物は与謝野の資源だなと思います。
古墳があちこちにあったり、表に出ていない歴史や文化がたくさんあるので、もっと知って外に向けて伝えていけたらいいなと思います。


-これから挑戦してみたいことは?

旦那さんとお店を持ちたい。
現在は、個々に出店活動をしていて(私はお菓子、旦那さんはBar)、それがいずれ一つになればいいなと思っています。
農業を今はやれていないので、畑を継続的にできるように環境整備したいと思っています。ゆくゆくは、小さい規模でもお米を育てたい!

与謝野町加悦「ちりめん街道マルシェ」(月1開催)で
旦那さんはBarほんのちょっと(写真右)、私は米粉のおやつパッセで出店


■最後に移住を考えている方へ一言お願いします!

田舎暮らしをしたいけど、どこに住むか決めかねている方は、どんどん気になる場所に足を運んで欲しいなと思います。実際に訪れて人や空気、景色に触れることで、自分に合った場所がきっと見つかると思います。
そして、ご自身の”直感”を信じてください。
与謝野町は開拓の余地がある、魅力がある町だと思います。


▼関係リンク

米粉のおやつ パッセ
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