実際に使って感じている Slack 新デザインがやりたいこと
Slack の新しいデザインが展開され始めています。
わたし自身もしばらく使っていますが、はじめのうちは正直少し戸惑うときもありました(仕方ないですよ、ね)。
でも、使ううちによさがわかってきて、それは「慣れれば使いやすいよ」で片付けられる程度のよさではなくて。
これをどう表現したらいいんだろうかと悶々としていたのですが、ようやく言語化できてきた感があるので記事として書いてみました📝
新デザインを使い始める前に読むと、何を言っているのかよくわからないと思います。
使い始めて、「えっ、なんでこうなったの!?」ともし思った時は戻ってきて、「ふ〜ん、そういうことなのね」と思える部分がちょっとでもあったら嬉しいです。
※この内容はあくまでわたしがいちユーザーとして使いながら感じたこととしてお読みくださいませ
ひとことでいうと☝️
今回の変更によって、
と個人的に感じ始めています。
前段: Slack がもつ機能
まず、Slack がもつ機能を以下の3つに大別します。
1. 会社の情報資産の蓄積 📚
What: すべてのチャンネル、共有されているファイル、Slack 外部との連携からインプットした情報(=ワークスペース, WS にあるすべての情報)
チャンネルの投稿は全部読む必要はない
けれど、サイドバーにチャンネルが並んでいるとすべて読まなきゃいけないように思う「未読アレルギー」のひともいる
2. コミュニケーションをする場所 💬
What: 自分が関係するチャンネル、スレッド、自分へのメンション、DM
つまり、自分の目の前の業務に直接関係する情報のやりとり
リアルタイムで読んだ方がいい
3. 1や2の発信を支える各種ツール 🛠️
以下のようなツールによって 1 や 2 が構築されています。
チャンネルやDMへの投稿(Clip、ファイルのアップロード含む)
Slack ハドル
Slack canvas
Slack と連携しているアプリなど
これまでのデザインは3年前のもの
前回の大幅アップデートは3年前でした(当時の公式ブログ:UI を大幅にアップデート!もっと使いやすくなった Slack)
その後、
外部連携・アプリ連携の強化や「3. 1や2の発信を支える各種ツール」の増加により、Slack への情報の蓄積が加速。「2. コミュニケーションをする場所」にとどまらず、「1. 会社の情報資産の蓄積」としての Slack の役割が拡大した(コミュニケーションツールからプロダクテビティプラットフォームへ)
3のツールの配置が不規則で開始地点が分散していき、直感的に使いづらいものになってきた
例えるなら、増築を繰り返して歪になった建物のような
対処法として、キーボードショートカットを覚えておけばあらゆるツールを瞬時に呼び出せる。でもその方法は、多くのユーザーにとって使いやすいとは言えない(というか私もいつも使う1,2個しか覚えていない)
今回のデザイン変更の紹介で「直感的」という言葉が散見されるのはこの点を意識しているのかも?
といった変化があり、結果として「Slack は集中しづらいデザインになりつつあった」んじゃなかろうか、と考えます。
「これまで」を変える新デザイン
そんな状況を変えるため、集中するための「場、ゾーン」がつくられたと感じています。
🌊 「フォーカスゾーン」の登場
集中を助ける場所として、「サイドバーの外側」が新たに登場しました
正式名称はいまのところないようで…公式ブログには「専用のビュー」との表記
ここは自分へのメンション、スレッド、DM 、「あとで」など、現在の自分に直接関係するもの、リアルタイムで確認すべきものが集まっている場所です
この役割を踏まえて、勝手に「フォーカスゾーン」と名付けてます
🏠サイドバーが Home(ホーム)になった
従来のサイドバーには「1. 情報を蓄積する場所」と「2. コミュニケーションをする場所」の両役割が混在していました
新登場のフォーカスゾーンが 2 の役割を担うことで、サイドバーは 1 の「情報が蓄積される場所」としての役割が強くなります
蓄積されている情報資産を、セクションや通知設定を活用して自分好みに整理できるので、自分にとっての「ホーム」ということなのかな?と思ったりしてます🏠
➕「作成」ボタンの追加
新規の canvas 、チャンネル、ハドルは全て「作成」ボタンからスタートできます
「どこから新規作成するんだっけ?」と迷うことがなくなります
(Grid のみ) WS がひとつにまとまる
Grid プランで複数の WS を有するユーザー向けのアップデートです
「ホーム」にすべての WS のチャンネルが表示されます
これまでは WS を移動しなければほかの WS のチャンネルをみれませんでした
絞り込み機能によって、表示する WS を選択することも可能です(=これまで通り、ひとつの WS のチャンネルだけ表示
たとえるなら… こんな感じ?
複数階にまたがっていたオフィスがワンフロアになって、これまで見えなかった他の階の動きがみえるようになった🏢(同僚A談)
手元にたくさんあるトランプの手札を、広げて全体を眺める時もあれば、特定のカードを一番上にしておくときもあるよね🃏(同僚B談)
Slack に正解はない
と、ここまで書いておいてなのですが、この話を同僚にしたら「自分はそもそも Slack をストック/フローで区切って考えてないからなぁ」と冒頭から異論を提示されました笑
でもそのほかの点は「そういう整理をしたのね〜、なるほど」という感じで興味を持ってくれてたと思います。
まあ正解がある話ではないのでね。ロジカルに納得するよりも、フィーリングで自分にあった使い方を見つけられることが何よりも大事かなと思います。
最後に:Slack ユーザーコミュニティでは新機能に関するユーザー交流も活発です
宣伝ですが汗
Slack 公式ユーザーコミュニティ JCN では、ユーザー同士での Slack 活用相談や情報交換、さらにコミュニティ限定勉強会等を開催しています。今回のような新機能に関するトピックも毎度盛り上がっています。
有償ユーザーであれば、どなたでも参加可能です。
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