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ないない症候群

冷蔵庫を開けてみると何も入ってない。

何も入ってないというと語弊があるが
夕飯の支度に使えそうなものが入ってないのだ。


うーむ。
買い物に行きたくない。


でも材料がない。



いや、しかし本当にないのだろうか?
あるとしたら?で見てみると
ないことはない。


食べかけのキムチがある。
玉ねぎが一つある。
豚肉が冷凍庫に入っていた。

ご飯はないが炊けばある。


キムチ系の何かしらの丼ができるかもしれない。


そうなのだ。
こうやって「ない」に囚われてしまい
選択肢を自ら棒に振ってしまうこと
よくあるのだ。



あれがないこれがない。


ないことにフォーカスすれば
そうなってしまい、あることに全く気づけない。



これは冷蔵庫の中の話に限ったことではない。


幸せや今自分に与えられている
いろんなものにも言えるのではないだろうか?


こんなことで?
というところに喜びを感じることができなければ
多分どんなものを与えられたところで
きっとまた「ない」に振れてしまう。



多分私たちはありあまる「ある」に
囲まれているのに
「ない」にばかり目を向けてしまう。



冷蔵庫を開けて
ふっとそんなことを思った。

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