148cmの40代後半女子が自動二輪(バイク)免許を取得する物語 その14 最終章【みきわめ〜卒検】長いです。
このシリーズはマガジンにまとめてます
2段階はなんだかスムーズ。
ちょっと自信がなかったのは急制動くらいかもしれない。
みきわめまでスッときた。
みきわめは検定を想定して
コースを本番さながらに走る教習内容。
先生によっては厳しくされるかもしれない。
と思って構えていたら
いつもの二郎先生だった。
先生とのタイミングがよいのか?
普通はこんなに重ならないらしい。
私にとっては顔馴染みの先生が見てくれるのは
それだけで安心材料だ。
前半で二郎先生に注意されたのは
・ウインカーの消し忘れ
・右左折の際の寄り方
課題は特に何も言われなかった。
急制動も「見ていて安心でしたよ」と言ってくれた。
先生のおかげです、といったら
二郎先生は少し嬉しそうだった。
あとは気になるところを集中して練習して
教習時間が終わった。
二郎先生は「大丈夫でしょう」
落ち着いて臨めば卒検はきっと大丈夫と
みきわめのハンコをスッとくれた。
ね〜ね〜ちょっと感慨深くない???
最初バイクに乗るのも恐る恐るで
こけては引き起こし、こけては引き起こし。
2段階の見極めまできたよ???
ってジーンと一人でしてたけど
二郎先生は全く乗ってこない。
相変わらずドライな人だ。
卒業検定は水曜日と日曜日と決まっていて
みきわめのOKをもらた日から少し時間が空く。
帰りしな忘れずに卒検に申し込みをして
当日まではとにかく卒検のことを忘れることにした。
なのに、前日は
なんだか眠れなかった。
こ、これは・・・
緊張か???
うっすら見た夢のなかでも
私はスラロームの時に
ボーリングのピンか?っっていうくらい
パイロンをなぎ倒していたし
なんでもないところで暴走してずっこけていた。
なんていう夢を見るんだ私は・・・
夢もそうだし眠れなかった。
40代後半に寝不足はつらすぎる。
とにかく試験には遅刻しないようにと
早めに向かった。
当日の卒検を受ける人は私を含めて五人だった。
おじさん二人と若い男子と若い女子と私。
順番は私が一番後になった。
教室の中では誰も口を開かなかったのに
いざコースに出ると皆がペラペラと話し出す。
緊張の仕業だな。
すごい緊張します〜!!!!
どうしよう〜
まじやべっっす!!
うわ〜緊張する〜!!!
各自心の声がダダ漏れ。
私も緊張してないと言えば嘘になるが
そこまで緊張してなかった。
というのも教習中の方がハプニングが酷すぎて
そっちの緊張の方がはるかに上回っていた。
クランクで暴走しウイリーするし
S字で先生に激突するし
ギアチェンジがうまくできなくてキョロキョロ下を向いて
いつもこけていた。
もういきたくない。
何度思っただろうか。
お腹痛い。
教習直前で何度トイレに駆け込んだだろうか。
エンジンをかける前に緊張しすぎて
手がつめた〜くなったことも1度や2度ではない。
部活でもそんなに使わなかった
エアサロを何度足と腕に吹きかけただろうか?
※エアサロンパス
卒検は1回限り。
だけど、私は4回目で受かろう。と自分で謎の設定をした。
どうせうまくいかないのだ。
3回落ちてもいいことにした。
自分に期待したところでいいことなど何もない。
一番最初のおじさんは
自分、若い時にバイク乗ってました
みたいな風体だったのに
早速一本橋を落ちて中止になっていた。
こんなすぐ中止になるの??
次の若い男子も途中まで完璧だったのに
急制動でブレーキングがうまくいかず中止になっていた。
五人中二人が既に中止・・・
波乱の予感。
と思っていたら私の前の二人は
スッと終わった。
今度は私の番。
緊張は・・・してるかな?
いや、コンペでみんなに見られてる
ティーショットの方が何倍も緊張するかも。
と思ったら一気に力が抜けた。
びっくりするほどリラックスしてる私がいて
規定のコースを問題なくこなせた(と思う)
ウインカーの消し忘れだけは気をつけた。
アドレナリンがでてたんだろうか?
いつもよりなんだかスピードが出てる気がする。
そんな感じでいたら
いつもノロノロだったスラロームが
びっくりするくらい早く通り過ぎて
危なくこけたりぶつかったりするところだったが
なんとか耐えた。
あぶねーあぶねー。
デジャブになるところだった。
急制動もちゃんと止まれた。
坂道発進もOK
その後のウインカーも間違えずに出せた。
あとは止めるだけ。
指定の場所に止めたらニュートラルに・・・
入らない。
そう、なんかギアの調子がなんかおかしい。
3速だと思ったら4速だったり
その度にギアを入れ直したりしたけど
それは自覚があったのですぐに対処できた。
けど駐車時にニュートラルに入れたいのに入らないから
もう1速でエンジンを切った。
ありがとうございました。とお礼を言って
検定を終えた。
もし落ちるとしたら
小さなミスの積み重ねだろうな・・・
中止にならなかった2人と一緒に結果を待つ。
私の前の二人は多分合格。
私は、ちょっとわからない。
次回の卒検の日程を確認したり
Googleカレンダーを見たりしていて発表まで待っていたら
画面に「5」と合格のお知らせが映った!
わー!三人合格〜!!!
初めて会った人たちとハイタッチした。
自分がちょっと陽キャっぽくて恥ずかしかった。
長かった〜💦
ほんとに取れるんだろうかと思い悩み
人生でこんなにできないことを続けたのは
正真正銘初めてだ。
振り返ると1ヶ月半くらいだったけど
(春休みで予約が取れないのもあったけど)
とても長かった・・・
そのまま免許センターに行くことを勧められたので
その足で教習所を後にした。
お世話になった二郎先生にお礼が言えなかったのが
心残りだけれど
安全に努めて
バイクライフを始めたいと思う。
おしまい
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?