見出し画像

ひらひらはらはら

家の近所の桜は
5分咲きといったところか。
過去に撮った桜を載せることにする。

桜は好きだ。


満開になった後、ふわっと風が吹いて
ひらひらと私の周りを
軽やかに通り過ぎていく花びらたちは
もっと好きだ。


来年もまた咲くね、って
挨拶されてるように感じる。


桜は必ずまた咲く。
よほどのことがない限り毎年少しずつ成長して
必ず花を咲かせる。


そういうのも好きだったりする。



偶然だが桜のこの季節の若かりし頃、
私の感情をたくさん揺さぶる
出来事がたくさんあった。


あんなことやこんなこと。
思い出すと
耳の下あたりがぎゅっと甘酸っぱくなるような
そんなことが起きた時も
必ず桜の花がひらひら舞っていた。


あれから20年は軽く経っているのに
レモンを見たら口の中がレモンになるように
瞬間的にその感覚が自分にやってくる。


だから20回以上はこのなんとも言えない感覚を
毎年思い出している。
来年あたりからもう身がもたなくなりそう。


いま言えることは、
私はとても充ちている。


あの頃はすごく若くて楽しかったけど、
いつも何かしら心に穴が空いてた気がする。
不安だったり、心配があったり。


漠然とした自分への不信も手伝って
毎日がなんだかいつも靄がかかっていた。


あれから桜の季節をなん度も迎えて
いまは、これがいいね。って
自分に思える。


桜がひらひら舞うのをみながら
私もちゃんと成長してるんだなとそんなことを思えた。



#桜前線レポート

この記事が参加している募集

#桜前線レポート

3,645件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?