見出し画像

【体験談】賃貸の退去費用請求で泣き寝入りしない方法|繊細さんでもできる交渉術

こんにちは。くれは@kureha_369です。


今回は、賃貸契約について学んだことのシェアです。
同じように困っている人の役に立てれば嬉しいです!

出来事のあらまし


・1年住んだ東京の賃貸物件を退居する時に、クリーニング費用に追加で合計21,000円を請求された
・不当請求なのかはグレーだが、納得いかない請求が含まれていたので、これってどうなの?と思い、ネットやYoutube、専門家への相談で法律を勉強した
・根拠を添えて説明を求めるメールをしたらあっさり請求が引っ込んだ


実際に「原状回復費用」として請求された内容

1、のクリーニングは契約時に合意しているのでいいとして、2以降については色々と「?」がありました。

1.ルームクリーニング及び消臭作業 55,000円
→通常退居分35,000円+ペット飼育分20,000円(←これは契約時に合意済みなので想定通り)

2.バルコニー特別清掃 12,000円
→「バルコニーの床及び排水口に泥が堆積しています。
清掃と泥の処分は上記のルームクリーニングでは納まりません」とのこと

3.キッチン引出し仕切板設置 6,000円
→「引出しの溝に仕切板が設置されていません」とのこと

4.網戸貼替 3,000円
→「ペットの爪が引っ掛ったような糸の弛みが多数あります」とのこと

ーーーーー
以上の税別合計額 76,000円
   税込合計額 83,600円

勉強したこと

素人なりに賃貸物件の契約関連で最低限知っておくべき大事なポイントを学びました。

1. 契約書が全て
(契約書に書いてあって捺印したら実行しないといけないけど、書いてないことは合意していない=交渉の余地あり)

2. 「原状回復」とは入居前の状態に戻すことではない
(普通に使ってたら劣化するのは「通常損耗」として家賃に含まれている。
通常範囲を超えて回復費用が発生する場合も、新品価格を支払わなくていい(経年劣化を計算した時価)

3. 国土交通省のガイドライン≒法律
(過去の裁判の判例や消費者センターへ寄せられたトラブルから国交省が公式に出している注意喚起のガイドライン。法律じゃないと言われても、裁判になった時は結局前の判例を踏まえるので事実上の法律)

4. 証拠が全て
(証拠が残らないと思ってテキトーなことを言う業者もいる。メールなら確実に証拠が残るので揉めた時、裁判になった時も論拠になる。口頭でやりとりする場合は録音する)

有益な情報ソース

■リベラルアーツ大学 両学長のYoutube動画 https://youtu.be/guYWHR2-_P8
知らないというか意識したことなかったところで「実は色々損してたかもしれない!」がザクザク出てきて心がざわつく動画w
不動産業界以外の人には勉強になる情報盛りだくさんの超有益な動画です。
(他にも賃貸のテーマだけで14本動画)
賃貸派の人は見ておいて損はないです。というか、得しかない!

NPO法人 賃貸トラブルたすけ隊 https://www.t-toraburu.com
一言でいうと、情報が濃厚!
ここで学んでだいぶ地雷を避けられるようになりました。
ご自身が不動産業界に携わっているけれど
自分だけの利益を追求することをよしとせず、
業界が良くなるために、困っている人を助けるために、
と消費者にとって有益な情報(=不動産業者にとって不利な情報)を無料で出してくれてるのがすごいです!

国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000020.html
読み込んで理解するのは素人にはなかなか骨が折れます。が、上記2つのサイトと動画で勉強すれば大事なところはカバーできるかと。

リアル交渉記録

学んだことを踏まえると、どうやら請求内容には不可解な部分(経年劣化の計算は?など)が浮かび上がってきました。
ここからは、私が今回東京のマンションを退去した際の請求と交渉の様子と学んだ注意点をまとめてます。
リアル生々しくて長いですが気になる方のみお付き合いください。

退居日当日:無人立会い
退去翌日:From 立会い業者 請求メール
退去翌々日:To 立会い業者 確認メール
退去から5日後:From 立会業者 回答メール
退去から9日後:From 管理会社 連絡メール
退去から10日後:賃貸ホットラインに電話相談
退去から11日後:To 管理会社 異議申し立てメール
退去から13日後:From 管理会社 お待ちくださいメール
退去から27日後:To 管理会社 進捗確認メール
退去から27日後:From 管理会社 請求取り下げメール

ものすごく長くなってしまったので、詳細はブログでご確認ください。

もし事態が終結しない場合は

敷金返還請求の内容証明郵便の送付
少額訴訟による敷金の回収
というステップになるようです。

参考サイト:https://best-legal.jp/refund-deposit-495/

退去費用の交渉をやってみて思ったこと

世の中には15~20万請求される人もいる中、
今回は2万円ちょっとという少額っちゃあ少額。
面倒くさいのでもうささっと支払って終わりにしようかなと何度も思いました。

でも、考えれば考えるほど納得のいかない請求を甘んじて受け入れて支払うのはおかしいなと思いました。
たとえいくらであっても。

今回は「法律」や「過去の判例」を勉強し、
「証拠を残す」ためにメールのみでやりとりし、
「国土交通省のガイドライン」「専門家」「裁判」などの権威を借りて、
なんとか要望通りに交渉することができました。

でもね、めっちゃ疲れます。
ほんとは1ミリもやりたくないです…><
(今回ブログに書き起こすまでも、公開するまでもかなりエネルギー消耗しました…)

普段そういう物々しい世界に慣れてないし、
「理論武装して戦う」とか心臓に悪いし、
勝っても嬉しくないし、(←これほんとに)
そもそもプロなら普通に法律にのっとってくれよと思うし…

そう。いやほんとそれです。
本来はその道のプロである不動産業者こそが法律を遵守して、消費者に教えるべきなののでは?とおもいます。

今回は全くの不当なぼったくり請求かというと…
うーむ微妙なグレーラインかなとは思います。

が、素人が何も知らないことを逆手にとって
平気で高額なふっかけ請求をするトラブルが後を絶たない、というのだから腹立たしい限りです。

声を上げる人や表沙汰になることが増えれば少しはマシになるのでは、という希望を込めて記事化しました。

同じように困っている人の役に立てれば嬉しいです。

まとめ

今回学んだ交渉のポイントを改めてまとめてみます。

・とにかくやりとりはメールで証拠を残す
・対面や電話など口頭でのやりとりは録音する
・退去時に請求された費用は契約書と照らし合わせてしっかり確認する
・国土交通省のガイドラインを勉強する
・必要に応じて専門家に相談する
・根拠を示してメールで交渉する

繊細さんやそうでない人にも
慣れない業界の勉強ハードルや交渉時の心理的な負担が大きいと思います。

・専門家に相談して楽に理解する&自信をつけて心を折れにくくする
・結果を急がない(敷金の返金は何もなくても時間がかかるもの&次の入居者のことは気にしなくて大丈夫)
・絶対にメールでやりとりする(自分のペースで落ち着いて対処できる)

この辺りがHSP観点でのポイントかなと思います。

大事なお金は賢く使うために勉強しながら生き抜きましょう〜♪
がんばりすぎず、頑張ってください!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?