ストレスをなくそうと考えるのが間違っている

ストレスが悪いものであると思い込んでしまっている人がたくさんいます。

そしてそう考えている人は大抵ストレスによって害を被った人が多いようです。

ストレスによって害がもたらされたのだからストレスは悪いものである、となる訳です。

これだけ聞けば確かにストレスは悪であるように見受けられます。

しかし本当にそうでしょうか?ストレスさえなければ万事うまくいくと言えるのでしょうか?

しかしストレスというものを悪と捉え.ストレスはないほうがよいという考え方そのものが害をもたらしている原因であるとすればどうでしょうか?

ストレスとはそもそも外部からの刺激による反応であると定義されています。そこに良いも悪いもないのです。

つまり外部からの刺激であれば全てストレスと言えるのです。

しかしストレス=悪という思い込みによって外部からの刺激による反応を全て悪と体が処理してしまうことが害に繋がっているのではないかと思います。

ストレスが悪であると認識してしまうと当然ストレスを減らそう無くそうという考え方になっていきます。

それはつまり外部からの刺激による感情をシャットダウンするということです。

目の前の現実をただのモノや事象であると捉えるようになり感情が正しく機能しなくなる為に起きる問題というのも存在します。

人間関係や特に親子関係においてそれは多く見受けられると思います。

ニュースになるような児童虐待やネグレクトは別としても、表には出ない子供へのきつい当たりや扱いは悲しいことに世の中には溢れ返っていて、特別珍しいことでもないのが現実です。

ではそれだけ大多数の親達が我が子にきつく当たったり無下に扱ってしまう時があるような攻撃的な性格の持ち主なのかと言えばそうではないと思います。

多くの場合そういった親達でも社会という場では他人と正常なコミュニケーションを取れていたりするものです。もちろん例外もありますが。

そういった人達は子供という外部からの刺激による反応(=ストレス)を悪であると捉えているために、我が子に対してストレスを感じている自分が間違っていてストレスは極力感じないようにしなければならないと考えてしまっているので.目の前の我が子をモノや事象として処理してしまい、よからぬ扱いをしてしまっている場合もあると思います。

なので子供にきつく当たってしまう親の言い分が「子育てによるストレス」となる場合が多いのではないでしょうか。

しかしストレスが外部からの刺激による反応であるとした時、子供と接することがストレスであるというのは当然の事であって特段気に病むことでも自分を責めることでもありません。

むしろストレスそのものが悪いという考え方による.反応の拒絶やそれによる感情の放棄に問題の発端が隠れていると考えられます。

ストレスには思いやりや助け合いを促す反応もある事がわかっています。

しかしそれはストレスが悪であるという考え方を持っていては発揮されないそうです。

子供に対してストレスを感じていると思った時にはそれを受け入れ、ストレスにはよい面もあると認識する事で子供に対して思いやりをもって接することができるんじゃないかなと思います。

子供にきつく当たってしまうのは自分のメンタルや性格に問題があると責めてしまうのではなく.ストレスの捉え方が間違っていただけだと考え方を変えることができれば、子供への望まぬ扱いをせずに済むのではないでしょうか。


以上でーす。

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