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鳥山明さん。

が、いないと、さみしい。

ドラクエ4。
導かれし者たち。
の、カセットは
あの頃パッケージに名前を書いたそのまま
私の手元にあります。


ドラクエ4は、DS版のカセットを、

発売当初デパートの長〜い列に並んで買った
大切なDSライト(ぴんくいろ)に挿して、

難しい漢字とかの意味を家族に教えてもらったり
しながら、

ひとりでクリアしました。


攻略本の表紙にいた
女の子と男の子、みどりいろの。
どっちもすごくかっこいいなって。

攻略本の中に載っていたラスボスさんが
かっこよくて。
すごく睨んでたけど。顔が綺麗で。
そうか最後に、このひとに会えるんだな。って。

そしたらすごく序盤で会えて嬉しくて。

なのになんか色々ひどいことしてて
みんなに嫌われてて。

やっぱ勇者としては
人間のみんなの味方しないとだし

でもほんとは ほんとは

ほんとは私も。

ひどいやつだからちょっとくらい
痛い目みればいいって思ってた。

シンシアが生き返らないのに
なんでロザリーなんか生き返らせなきゃなの。

あの引きこもりヒス女が死んだのは

ピサロ様がせっかく建ててくれた塔から
勝手に出歩いてたからでしょ。

もっとしっかり自分の涙の価値を自覚して
人間なんかに殺されないように

鍛えるなり引きこもりまくるなり

すればいいんじゃん。


シンシアは シンシアは

きちんと努力してたよ。

モシャスもできたし
確かベギラマとかを、私より先に習ったはずだよ。

直接攻撃とかもさ、練習してたはずなんだよ。


ピサロの奴の配下なんかに
簡単に殺されるようなひとじゃ なかった。


エビルプリーストがなに?
黒幕がいたからそれがどうしたの??

そんな奴のいいなりになるしかないくらいにさ

追い詰められてしまうのはさ

自分で自分の首しめてるからじゃん。


あんなに顔がよくて。
可愛いピンクの恋人がいて。
配下の魔物たちから慕われていて。
王様なのに。


それでも。


その上で、彼なりに懸命に努力をしていたのに、
ロザリーのことを、まもりきれなかった。


ピサロさまが 恨んでいたのは本当は


人間でも 黒幕でも 世界でも

なんでもなく


彼自身なんだろうな。って。


誰に何を言われても私が


シンシアを生き返らせたかったように。


もういちど会えたらかぶせてあげようって。
シンシアの はねぼうし を
売ることも捨てることもできなかった。未練。


それと同じ感情を
ピサロ様がロザリーに対して
持っていたとするなら


やっぱり彼もまた


導かれし者だったのだろうと。思う。

彼がそれを認めなかったとしても、

彼のせいで被害を被り、
彼というひとつの目的によって導かれ出会った
わたしたち、勇者とその仲間は、
彼を仲間に迎え入れたのだから。


きぼうのほこら には
光は8個しかないけれど。


主人公、ライアン、アリーナ、クリフト、ブライ、
トルネコ、マーニャ、ミネア。


だけじゃ ない。


ホイミン。ロレンス。スコット。
ホフマン。オーリン。パノン。

天空人の女の子は名前忘れちゃったけど。
と、彼女が連れてたコドラ。

トルネコについて歩いてくれた犬。



エルフのリースとそのおねえさま。

バルザックも、キングレオも。

エビルプリースト、も。


あの旅で出会ったすべての命は

きっと全部 ぜんぶ

これまでも これからも。


わたしの だいじなもの。


みんないつもありがとう。


堀井さん、すぎやまさん、鳥山さん。
ほんとうにありがとう。

堀井さんには長生きしてもらいたい。
ドラクエを…、じゃないや
スクエニを辞めたって構わないから
とにかく長生きしてもらいたい。


ああ、それから。
ドラクエ10のサブタイトル。

盟友、ただの盟友じゃなかった。


導きの盟友 だって。


繋がっていたんだね。


じゃあやっぱり
アンルシアは勇者姫で

わたしも、勇者だよね。

お友達は大切にしようと思います。


勇者は色々なひとに だいじなもの を
とどけるけれど

それは 誰かから誰かへの贈り物だから。


勇者の手元には何も残らない、って。
思ってた。でも。

そんなことなかったね。



人間不信のホフマンに
しんじるこころ を あげたら

馬車をくれて、だから
馬のパトリシアもわたしたちの仲間。

ホフマンはそのあと
大きな大きなホテルのフロントマンになったよ。

誰のことも信じない!って
友達に裏切られたから!!って

すさんでいたホフマンが。

ボロボロのホフマンを
連れて帰ってくれたのはパトリシアだって。

パトリシアのことは信じていたんだね。


勇者だって生まれつき強いわけじゃない。

全滅することもある。
仲間を道連れに何度も死ぬ。


だけど教会のひとは言うの。


まだそのときではありません。

あまりにたくさんこのセリフを読んだから。


そのときなんてね
来ないんだと思ってたんだ。


だけど すぎやまさんも 鳥山さんも
いなくなってしまった。


彼らの遺した音楽やキャラクターが
伝説だったとしても


彼らの名とともに語り継がれたとしても


同じ星にいたことがあった、そうだけど。



いないと心細く感じてしまうのは、


わたしたちが 勇者だから だと
わたしは 信じている。

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