承認欲求に塗れた身勝手な小説(5437文字)
3つの願いと引き換えに、
魂を喰らって永らえるモノ。
そのモノの伝承は各地に残り、
まるで今も そのモノが存在するかの如く、
語り継がれている。
しかし、その姿を確認した という話は、
どこにもなく、誰も語らない。
これより始まるのは、
深淵の闇に葬り去られたモノの、
真実の物語。
あぁ、今日もまた、
何処からか切実な喚びかけが聞こえる。
お決まりの呪文。
伝統に則ったローブなんかを着て。
必死に勉強した通りに魔法陣を描いて。
自分に、意志やチカラなんてものが
ある