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家族に望むもの。平穏。

息子ふたりの不登校とひきこもりを経験してから、家族や暮らしに望むものは、平穏のみになった。

先日、息子二人がどちらかの部屋で話し込んでいる話し声を聞いただけで、二人が暴れていたときを思い出し、何も起こっていないのに、喧嘩してるんじゃ、、、という心配だけで具合が悪くなっていた。二人は険悪で滅多に顔を合わせないし、会話もしない。

2時間くらい、その話し声が聞こえないようにイヤホンで音楽を爆音で聴いて、耳も若干おかしくなりながら過ごしたものの。
結局何も起こらず、誰も暴れず、暴言も喧嘩もなく、全ては私の中で繰り広げられた妄想劇場を脳内に再生していただけなので、私は当分、ホラー映画とかサスペンスドラマとか、お化け屋敷や絶叫マシーンのような刺激はいらない。
現実が一番こわい。

だからもう、平穏であればそれだけでいい、と思うようになった。とにかく穏やかに日々を送れたらそれでいい。

息子は息子の人生を自分で描けるんだと、そこをぐっと信じて、今がどういう状態であれ、信じ続けることを試されているのだろうと思う。

時々そこを揺さぶられながら、過去に気持ちをやられて落ち込んだり、それでも今を見つめる練習を今しているんだと思う。

二人は結局、何を話していたのだかわからないけれども、笑い声がしていたらしい。

耳を爆音でふさいでいたから、貴重な二人の笑い声を聞き逃してしまった。




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