矢口 慧

大分県民。 海とねことカフェが好き。音楽と読書も好き。 短い小説やエッセイを書いていま…

矢口 慧

大分県民。 海とねことカフェが好き。音楽と読書も好き。 短い小説やエッセイを書いています。 Instagram、X(Twitter)もお気軽にどうぞ。

マガジン

  • 童話のようなもの

    童話や児童文学みたいなものが書きたかったのです。

  • 白昼夢

    現実のような、妄想のような、

  • 原曲、元ネタあり

    アイデアの元ネタ、原曲、モデル等が明確に存在している作品を集めました。原曲があるものは、基本的に歌詞の解釈というわけではないので、悪しからず。

  • シリーズ「あさ、ひる、ゆう」

    麻美、真日、雄大 三人の話。 シリーズと言いつつもすべて一話完結なので、お好きなものをどうぞ。

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改めて、自己紹介・作品紹介

改めて自己紹介と私の作品紹介を。 ※気まぐれで加筆、修正しています。 基本情報(自己紹介)・矢口 慧 ・大分県民 ・平成生まれ ・地味な社会人 ・ぽんこつ ・好きな…

矢口 慧
1年前
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ゴールデンウィークは津久見で海鮮丼を食べました。海が綺麗。

矢口 慧
3週間前
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ゴールデンウィークだい!
書かなきゃ、と思うけど、まあもう少しのんびりしますかー。

矢口 慧
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1か月前
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黒猫のつぶちゃんは、工藤さんちの車庫で雨宿りをしていました。 工藤さんの家には、ケンスケという茶色い犬がいます。 あいつ、今日はさすがに家にいるのかな。 つぶちゃ…

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 見渡す限り、人の群れ。黒スーツ、黒スーツ、黒スーツ。初々しい、緊張した面持ち。会場への列はぬるぬると進む。 「私、法学部です。何学部ですか?」 「医学部です」 …

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今週は桜が咲き始めたと思ったら大雨、でも案外まだ散ってはいないみたい。お花見行きたいですな。
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矢口 慧
1か月前
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最近、書けていない。というか浮かばない。仕方ない、年度末の忙しさと迫る年度はじめの準備のせい、と割り切ってみる。
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矢口 慧
2か月前
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つぶやき以上エッセイ未満:りんごの呪い

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こんばんは。今宵は満月ですね。 ご存知ですか?こんな夜にだけ走る、バスのこと。満月の光からできたガスで走る、不思議なバス。 行き先? それは、どこへでも。 あなた…

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 どうも、折りたたみ傘です。色は黒、持ち手も黒。UVカットの機能があるので、夏場は日傘としてと使えます。今は、ご主人のバッグのなか。  時刻は午後六時を少し過ぎた…

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昔むかしの話で御座います。 時は令和の初め。この国で奇妙なものが流行りました。 猫が踊ったり、説教したり、頭を抱えたり。猫の動画を使って、自身の体験を面白可笑し…

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 ショッピングモールの不自然な空間に何があったのか思い出したのは、買い物を終えて店を出てからだった。  あそこには昨日まで、雛人形が飾ってあったのだ。まだ三月の…

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改めて、自己紹介・作品紹介

改めて、自己紹介・作品紹介

改めて自己紹介と私の作品紹介を。

※気まぐれで加筆、修正しています。

基本情報(自己紹介)・矢口 慧
・大分県民
・平成生まれ
・地味な社会人
・ぽんこつ

・好きなもの、趣味
 海、ねこ、カフェ、音楽、読書
 YouTubeもよく観ます。
 お笑いも好きです。

・好きなアーティスト(敬称略)
 レミオロメン
 ピノキオピー
 おだじん(小田桐仁義)
 →Pia-no-jaC←

・よく観る

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ゴールデンウィークは津久見で海鮮丼を食べました。海が綺麗。

ショートショート:ラムネ炭酸寝顔

ショートショート:ラムネ炭酸寝顔

恋人はお酒が飲めない。
でも飲みに行くのが好きだ。
アルコールがなくても、雰囲気で酔えるんだって。
恋人は陽気だ。

恋人はお酒が飲めない。
でもいろんな人と食事に行く。
アルコールがなくても、腹割って話せる友だちがたくさんいるんだって。
恋人は素直だ。

恋人はお酒が飲めない。
でもおつまみを作るのが上手。
僕のために…、ではなく、美味しいものは何でも好きなんだって。
恋人は器用だ。

恋人はお

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ゴールデンウィークだい!
書かなきゃ、と思うけど、まあもう少しのんびりしますかー。

気候には左右されないタイプだと思っていたけれど、最近のこの疲れはどうも気温差が激しいせいな気がしてきた。早く半袖で過ごしたいぜ。

ダイエットのためストレッチ等の動画を検索していたら、ケンタッキーの広告が流れてきた。この鬼畜スマホめ…

ショートショート:オバケレインコート

ショートショート:オバケレインコート

黒猫のつぶちゃんは、工藤さんちの車庫で雨宿りをしていました。
工藤さんの家には、ケンスケという茶色い犬がいます。
あいつ、今日はさすがに家にいるのかな。
つぶちゃんは雨音を聞きながらそんなことを考えていました。

ざあざあ
ぱらぱら

わん

雨音の隙間からケンスケの声がしました。つぶちゃんはじっと耳を澄ませます。

わん
タッタッタッ
ケンスケ、待って
わんわん

やっぱり。
ケンスケと工藤さん

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超短編小説:僕のハル

超短編小説:僕のハル

 見渡す限り、人の群れ。黒スーツ、黒スーツ、黒スーツ。初々しい、緊張した面持ち。会場への列はぬるぬると進む。
「私、法学部です。何学部ですか?」
「医学部です」
「えっ、すごい」
「すごくないですよ。法学部だったら、キャンパス、違いますね」
 そんな短い、続かぬ会話がちらほらと。

 そして、それを押しのけるかのような声がいたるところで響いている。

「テニスサークル!どうですか!初心者も歓迎です

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今週は桜が咲き始めたと思ったら大雨、でも案外まだ散ってはいないみたい。お花見行きたいですな。
写真は少し前に撮った桜。

最近、書けていない。というか浮かばない。仕方ない、年度末の忙しさと迫る年度はじめの準備のせい、と割り切ってみる。
仕事に生きるつもりはないが、生活の一部には変わりないから。言い訳ですけども。

つぶやき以上エッセイ未満:りんごの呪い

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 エッセイにするほどの文字数もないけれど、140字ではおさまらないかもしれない。そんなこんなで放置してきた思考のあれこれを、ここで成仏するだけの内容です。閲覧注意。

↓第一弾

りんごの呪い
 先日、スマホを変えた。長らくAndroidユーザーだったが、仕事でiPadを使うこともあり、ついにiPhoneデビューをした。
 iPadを買ったときの「Apple製品をひとつ買うと、全部Appleに揃え

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ショートショート:満月ガスとバス

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こんばんは。今宵は満月ですね。
ご存知ですか?こんな夜にだけ走る、バスのこと。満月の光からできたガスで走る、不思議なバス。

行き先?
それは、どこへでも。
あなたの望む場所であれば、どんなところでもきっと導いてくれますよ。

でも気をつけて。
満月のガスは、優しいガス。強いエネルギーではないのです。だからバスは、ゆっくりゆっくり進みます。あの夜空のなかを。
そして、夜明けと共にバスは止まる。

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ショートショート:三日月ファストパス

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三日月ファストパスは売り切れていた。

乗ってしまえば宇宙までひとっとび。一瞬の、孤独な旅。あまりの速さに、事故は絶えない。黒い噂の多い民間企業が開発した宇宙船のチケット。

『速さに耐えられず、宇宙船ごとバラバラになる可能性があります…』

そんな内容の同意書にも、判をおしたのに。そもそも、それが本望なのに。

「あのう、一般的なチケットならありますが」

受付の青年がおずおずと言った。悪名高い

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白昼夢:一方的な愛

白昼夢:一方的な愛

 どうも、折りたたみ傘です。色は黒、持ち手も黒。UVカットの機能があるので、夏場は日傘としてと使えます。今は、ご主人のバッグのなか。

 時刻は午後六時を少し過ぎたところ。昼間はお日さまが見えていましたが、今はぶ厚い雲が空を覆っています。ほら、今にも…、と思っていると案の定、ぽつり、ぽつり、と始まりました。

 やっぱり。やっぱり。
 だってご主人、今朝、ため息をつきながら私をバッグに詰め込んだん

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ショートショート:突然の猫ミーム

ショートショート:突然の猫ミーム

昔むかしの話で御座います。

時は令和の初め。この国で奇妙なものが流行りました。
猫が踊ったり、説教したり、頭を抱えたり。猫の動画を使って、自身の体験を面白可笑しく紹介していたようです。

猫が好きなお国柄ですから、そういうものも流行るでしょうし、皆一過性のブームだろうと悟りつつも楽しんでいました。
そのうち「我々、ネット民の味方ですよッ」とでも言いたげな企業がテレビCMに取り入れたことから人々は

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超短編小説:夢を見ていた。

超短編小説:夢を見ていた。

 ショッピングモールの不自然な空間に何があったのか思い出したのは、買い物を終えて店を出てからだった。
 あそこには昨日まで、雛人形が飾ってあったのだ。まだ三月の四日だが、もう片付けたのか。頭に浮かぶあの空間が寂しい。

「私ね、雛人形はできるだけ立派なのを飾りたいの」
 昨日までの記憶と紐付けられたのか、もっと昔の記憶が蘇ってきた。あの子の屈託のない笑顔と明るい声。
「もし私たちの子どもが女の子だ

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