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「心の研究15」 3歳の子

最近は非常に

はずかしい想いばかりしている。



臨床心理学を学ぶ者には

いくつかの義務が課されている。


その中の一つに、


「自己分析」


といわれるものがある。



ようはカウンセラーとして

生きるのであれば、


まず自分の心がどのような反応を、

なぜしているのか、を観続けなさい、

という教えである。



これは、

クライエントの心に巻き込まれずに

中立でいるために自らの心を見つめるという作業だ。




懐かしいのは、

クライエントとのやりとりの一言一句を

教授陣全てから

「なぜそのような発言をしたのか?」

「どのような心境でその発言をしたのか?」

「そのような発言をしたあなたの奥底には
 どのような思いがあるのか?」

と責められ続けられるという訓練があったこと。笑
(あくまで訓練だからね)


この作業は苦しくもあるし、

でも実は僕は大好きだった。



だんだん訓練を離れて、

日常のいろいろな場面で

なぜ僕はそう感じるのか、

ばっかり考えるようになった。



何か一つ謎が解けると、

それは不思議な爽快感で、

なんならそればっかりを探して今まできた。



この自己分析をやっていくと、

なんとなく今なぜこのような想いなのか

わかってくることがある。



そしてこわいのは、

わかったと思い込めて

テングになってしまうことが多いにあるということ。



最近の僕は、

自分の心が全てわかったような

傲慢な気持ちになっていた。



恥ずかしい。




でもそんなおりに


フッと


彼が現れた。




おそらく3歳くらいの僕。



40年近く“無視してきた”僕。




自己分析しようとしても

彼からはほとんど何も反応がない。



3歳の彼が何を考えているのか

よくわからない。



でも確かに彼(僕)は、僕の内にいるのだ。



そうやって、

新たな僕とのおしゃべりが始まる。



そんな最近。



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