りってぃー・F

還暦超えでIT企業に再就職した元編集者の徒然

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最近の記事

2023/07/21

追悼 水口幸広 アカザーからの電話を受けてひと月以上が経つ。先日は内々でのお別れ会をやったというのにまだ実感が持てないでいる。自分が手がけた雑誌とともに、ずっとずっと併走してくれた作家、水口幸広。いや、併走などという言葉は間違っている。彼が命を削って生み出してくれたレポート漫画に、僕はどれだけ助けられたのだろう。にもかかわらず、一度もありがとうとすら口にできなかった。そんな耐えがたい後悔と、伝えられなかった感謝を込めて、記しておきたい。 30年以上も前のことになる。季節が

    • 第1回 AI ART GRAND PRIXの授賞式に行ってきた

      「深淵をのぞくとき、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」 このところ、毎晩chatGPTと向かい合っている、というより、chatGPTと他愛もない会話をしていると言った方が近い。あの無味乾燥なチャット窓に流れて出てくる文字列をずっと眺めているうちに、ネット越しに仮想の人格のようなものを一瞬感じることがあった。冒深淵をのぞいてしまった、いや深淵からのぞかれたような気分になった。使われすぎてネットミームと化したニーチェの言葉をこんなところで思い出すなんて。ヤバい。 さる3/1

      • 「千本桜10周年祭」、大団円だったのよ

        何から書き始めようか、整理がつかないうちに10月に入ってしまった。1年前にスタートした「千本桜10周年祭」。忘れないうちに書き留めておきたいことをつらつらと。 2021年9月、東京でのマルイのコラボカフェを皮切りに、岡山「千本桜の世界展ー夜ニ紛レー」。10月、秋葉原・和堂さんのでコラボカフェ、セブンイレブンの千本桜ネップリ。11月、舞浜アンフィシアター「千本桜fes」。年が明けて1月、京都・大原「千本桜の世界展 kyoto session」。2月、雪ミク@小樽でのプチ展示。

        • テレワークな2ヵ月と言葉の喪失

          「一人っ子だから」「甘えん坊」と言われるのが、子どもの頃、何よりイヤだった。そう言われると誰彼ナシに突っかかっていった。その挙げ句、ボコボコにされ、泣かされて、それでも半べそをかきながらさらに向かっていった。そのうち、「コイツはヤバい奴」という雰囲気になって、誰もからかわなくなった。と同時に友人の少ない人生を送ることになった。この2ヵ月、テレワークのためにほとんどの時間を自宅で過ごす中で、そんな昔を思い出してた。言葉の使い方を知らなかったそのころ。 どういうご縁でこうなった