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清潔の概念、他人との距離

おはようございます。
暑さに早くも負けそう…
陽射しが強いですね。

今日は【清潔】について

先日の坐禅のあとの茶話会で和尚さんと話すと
かつては茶話会ではなく簡単な精進料理を提供したところ…

たくあん一切れとお茶でごはんの入ったお茶碗を最後は洗うように啜って終わる

外国人の方はまずムリ、NO!と言ってやらない
これがマナー、流儀だと伝えてもほとんどの人が拒むそうです。
そして、それは最近では日本の若い人にも多く見られる傾向になっているとのこと。

ならば、とおにぎりとたくあんに変えたら
今度は日本の若い人たちから
『他人が握ったおにぎりは食べられない』という意見がたくさん出たそうで…

結局、精進料理ではなく茶話会に落ち着いたんだよと。

確かに周りでも若い人ほど他人の作ったごはんに抵抗があると聞きます。

あまりキレイではない外食チェーン店は抵抗ないのに、“他人が作った”との間にある差はなんでしょうか?


私が子育てしている時によく聞いたのは
『触っちゃダメ!』という言葉。
何かを好奇心で触ろうとする子どもを制するお母さんが多かったです。

たぶん、その頃から売り出されるようになったハンドソープのCMなどで見るうちに、
手には見えないバイ菌がいっぱい
という意識が定着してきたことが理由の一つかもしれません。

それに加えての今はコロナ
さらにバイ菌は怖いというイメージから
他人のごはんはムリという概念になったのでしょうか。

先の和尚さん、
ほんとなら食事を通して
大自然の恵み、命をいただくことを伝えたいけど
残す量を見てもったいないからと提供は止めたそうです。

米粒一粒にも神様が宿る、
だから残してはいけない
と祖母から教わった私としては、食べることを通してモノを大切にする学ぶ機会になると思うのでもったいないなぁと感じます。

清潔を保つことで得られることもありますし…
その加減、いい塩梅の落とし所は
なかなか難しいなと思った帰り道でした。

一度でも『ムリ!』と思った概念を変えるのは大変です。

やはり何事もバランスが大事、ですね。

暑い週末、
気をつけてお過ごしください🍀

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