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サッカードイツ代表の新ユニフォームデザインがドイツで炎上した件

批判を受けた新ユニフォームの改めて変更されたデザインが昨日お目見えした。
ここ最近、アディダスが手がけたドイツ代表の新ユニフォームがドイツで問題視されていたので注目度は高かったと思う。
事のはじまりはアディダスのオンラインストアで、ユニフォームに誰でも好きな背番号と名前を入力してオーダーできるというサービスだ。
それは44という番号を選んだ時に起きた。

こちらが問題のデザイン


このルーン文字によって表された44がSSとも読める。SSはドイツでは非常に深刻な意味を持つ。
なぜならSSとはSchutzstaffel、ナチス親衛隊のことを指すからだ。


SSはヒトラーの忠実な支持者が集まった特殊部隊だ。彼らは反ナチ勢力の弾圧、ユダヤ人を標的にした大量虐殺など、多くの戦争犯罪や人道に対する罪を犯しつづけた。また、強制収容所や強制労働キャンプの管理・運営も行い、恐怖政治を支配する役割も果たした。

ルーン文字もまたSSの旗や制服に多用されていた


第二次世界大戦後は国際裁判で犯罪組織として断罪され、元SSメンバーは本人の死亡が確認されるまで現在でもなお追跡され、逮捕されれば裁判が待っている程だ。
戦後の徹底されたナチスの痕跡排除運動の一つに、SSをモチーフとした旗、バッジ、スローガンなどの使用もまた法律で禁止されている。

そんな状況なので、厳禁とされているシンボルがひょんなことから出現してしまった今回の件は大きな顰蹙を買った。



この批判を受けてアディダスはすぐに背番号44のオーダーは受け入れ拒否に、4の文字デザイン自体変更することを決定。
そして昨日新デザインがピッチ上に披露された。

まぁ実際のところ、代表チームに背番号44は割り当てられておらず、選手の背番号は1から23、26まで分類されている。
それにしても、あくまで問題提起のサンプルとしてなんだろうけど、SSに加えてこの名前のチョイスもなかなか⋯⋯。

Führerとは総統を指す。

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