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内訳

近所での一人飲みってなんでこんなにも幸せなんだ!しかもまだ16時すぎ。日延びたなあ。日を浴びると回復するなあ。美容院行って、担当のお姉さんと取り留めないおしゃべりしてる間に綺麗にしてもらって、たっぷり日の下を歩いて、勝手知ったる近所でふらっと入ったお店でビールにありつく。生き返った心地がして、思ったより自分のこと殺していたんだな〜と思った。

やっぱりどうしたって、まだ私の人生に登場すらしていないもの、目の前に現れてすらいないものについてあれこれ悩んだって仕方がないと思うのだ、視界に入ってるものだけでも消化しきれていないというのに、あえて考えるテーマを増やしてどうする。これだからマッチングアプリには向いていない。すでに大切に思っている人だって、なんなら自分のことだって大切にしきれていないのに、まだ見ぬ大切「になるかもしれない人」のために費やす時間は無意味だと思う。これが初めてじゃない、今までだって分かっていたことだけど、人は大切なことを忘れては思い出す生き物なので。思い出す瞬間というのはいつも気持ちがいい。ウルフルズが、「忘れちまえ」の次のトラックに「思い出せ」を置いたことの意味を思う。

これは0と100の話であまりにも極端な例だけど、どっちの要素も常に持ち合わせているのが私なのだけど、にこにこと愛想よくただ同調するだけの相槌打ってる私、物分かりのいい私なんかより、人の話終わるのも待てずに割って入って、鬼の形相でひっどい愚痴言って腹から笑ってる私の方が私は好き。

自分のことと、今そばにいる人を大切にできればそれ以上のことない、それでいい。それでいく。きっとまた忘れてしまう。でも私はそれでいい。

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